エイサー、米ゲートウェイと仏パッカード・ベル社買収後のマルチブランド戦略を発表
(ブダペスト発)
エイサー(acer本社:台湾・台北)は9月19日、ハンガリーの首都・ブダペストで行われたグローバル・プレス・カンファレンスにて、新マルチブランド戦略を発表した。
エイサー(acer本社:台湾・台北)は9月19日、ハンガリーの首都・ブダペストで行われたグローバル・プレス・カンファレンスにて、新マルチブランド戦略を発表した。
現在、世界のPC市場で第3位、ノートブック市場2位に躍進したエイサーは、個人消費が急速に拡大するPC市場に応じ、ひとつのブランドでは不充分であり、多様なニーズに対応できる異なるブランドが必要との認識から、昨年10月に米国ゲートウェイを、2008年1月にフランスのパッカード・ベル社との統合をスムーズに完了。その後も引き続き、ゲートウェイ、eMachines およびパッカード・ベルの4つのブランドは保持するというマルチブランド戦略により、統合を強化する方針だ。
今後もエイサー社の基本ブランドは、エイサーとeMachines、そして地域により欧州ではパッカード・ベル、米国、APではゲートウェイのブランドを販売する。
エイサーがターゲットとしている現在の個人消費市場は、ユーザー・プロフィールが6つに分かれる。まず、①業界をリードするハイテク専門家たち、②専門家ではないが等しい知識を持ちつつやや収入が十分ではないグループ、③ユーザーとしてはやや保守的ながら専門家に追随するグループ、④倹約家であるが高価値の技術を理解するグループ、⑤ユーザーとして最低限の知己を持つ高齢者や女性たち、⑥トレンディーなデザインや流行に敏感な若者のグループに分かれる。エイサーは、地域のみならず、異なる個人ユーザーに応じてブランドを使い分けることを提言することから、たとえば④のグループはeMachinesを、⑥のグループにはパッカード・ベルとゲートウェイを、エイサーブランドはそのすべての消費セグメントにまたがっている。
エイサー、パッカード・ベル、ゲートウェイ、eMachines、4つのブランドを操ることにより、2008年度、エイサー社の売り上げ予測は、200億ドル(約2兆円)に達する見込みである。特に売行きが好調であるのは、年間3億ユニット販売に近づきつつあるノートブックのカテゴリーだ。2007年度の成長率が35%という分野における、世界的マーケットシェア拡大で、2011年にはトップを目指す。
好売上げの牽引役となっているのは、同社が“ネットブック”と呼ぶ新製品のAspire Oneである。この製品は従来のノートブックよりモバイル性を意識し、インターネットユーザーのために開発された。この夏、欧州で発売されたことに続き、日本では8月23日に発売を開始した。同社は、ネットブックがインターネット生活には欠かせないものと位置づけ、カテゴリーの活性化によりいっそう勤める方向だ。
また、MID(モバイル・インターネット・デバイス)の分野においても、最近の台湾メーカーE-tenの買収により、マルチブランド戦略を強化する。2011年には6億ユニットになると予想されるMID市場は、ノートブック市場と同等規模に成長するとみられている。
そこで、「90年代はデスクトップ、プラス第二のパソコンとしてノートブックを購入するユーザーが多かったが、最近はノートブック、プラス第二のパソコンとしてネットブックを求める消費者が増えている」(ランチ社長)ことから、エイサーは、ノートブック、ネットブック、そしてMIDという三つの分野において突出することを宣言する。
さらに、同社の躍進の秘訣として、90年代、IT各社がダイレクトセールスにシフトする中、エイサーは徹底してチャンネルビジネスを重視してきたことがあげられる。「世界的な経済停滞にもかかわらず、エイサーの業績が好調であるのは、チャンネルビジネにこだわってきたことにほかならない」、ランチ社長は世界30カ国から集まった100人近い記者やIT関係者を前に強調した。
近年、エイサーはCSRにおいても積極的な活動を展開している。EUの厳しい環境基準に準じ、常にグリーンな環境基準をめざし、引き続きスポーツ関連の企業スポンサーとしてフェラーリ、ヤマハ・レーシングチーム、そして2010年はバンクーバー冬季オリンピック、2012年のロンドン・オリンピックにてスポーツ事業を促進していく予定である。
■acerについて
acerは、1976年に台湾で創立、情報産業の礎としてコンピュータ業界をリードし、欧州でそのブランドを進化させてきました。現在、欧州ではトップクラスのブランドとなり、世界規模では第3位のPCベンダー(ノート市場では世界第2位)*として成長しました。acerのビジョンとして、次世代PC管理プラットフォーム「Empowering Technology」、さらにその先にある人と技術の間の障壁を取り除く「Empowering People」をコンセプトに掲げ、人々のライフスタイルを強化するテクノロジーの提供を第一に新しいITブランド企業を目指しています。
*2008年第1四半期Gartner Dataquest調べ
■エイサージャパンについて
□商 号 日本エイサー株式会社
□所在地 東京都新宿区西新宿6-24-1 西新宿三井ビルディング 18F
□代表者 代表取締役社長 ボブ・セン
□設 立 1988年2月
□資本金 2億円
□事業内容 パーソナルコンピュータ、周辺機器、電子機器類、
及びデータ通信機器類等のハイテク用品卸販売
□URL http://www.acer.co.jp/
今後もエイサー社の基本ブランドは、エイサーとeMachines、そして地域により欧州ではパッカード・ベル、米国、APではゲートウェイのブランドを販売する。
エイサーがターゲットとしている現在の個人消費市場は、ユーザー・プロフィールが6つに分かれる。まず、①業界をリードするハイテク専門家たち、②専門家ではないが等しい知識を持ちつつやや収入が十分ではないグループ、③ユーザーとしてはやや保守的ながら専門家に追随するグループ、④倹約家であるが高価値の技術を理解するグループ、⑤ユーザーとして最低限の知己を持つ高齢者や女性たち、⑥トレンディーなデザインや流行に敏感な若者のグループに分かれる。エイサーは、地域のみならず、異なる個人ユーザーに応じてブランドを使い分けることを提言することから、たとえば④のグループはeMachinesを、⑥のグループにはパッカード・ベルとゲートウェイを、エイサーブランドはそのすべての消費セグメントにまたがっている。
エイサー、パッカード・ベル、ゲートウェイ、eMachines、4つのブランドを操ることにより、2008年度、エイサー社の売り上げ予測は、200億ドル(約2兆円)に達する見込みである。特に売行きが好調であるのは、年間3億ユニット販売に近づきつつあるノートブックのカテゴリーだ。2007年度の成長率が35%という分野における、世界的マーケットシェア拡大で、2011年にはトップを目指す。
好売上げの牽引役となっているのは、同社が“ネットブック”と呼ぶ新製品のAspire Oneである。この製品は従来のノートブックよりモバイル性を意識し、インターネットユーザーのために開発された。この夏、欧州で発売されたことに続き、日本では8月23日に発売を開始した。同社は、ネットブックがインターネット生活には欠かせないものと位置づけ、カテゴリーの活性化によりいっそう勤める方向だ。
また、MID(モバイル・インターネット・デバイス)の分野においても、最近の台湾メーカーE-tenの買収により、マルチブランド戦略を強化する。2011年には6億ユニットになると予想されるMID市場は、ノートブック市場と同等規模に成長するとみられている。
そこで、「90年代はデスクトップ、プラス第二のパソコンとしてノートブックを購入するユーザーが多かったが、最近はノートブック、プラス第二のパソコンとしてネットブックを求める消費者が増えている」(ランチ社長)ことから、エイサーは、ノートブック、ネットブック、そしてMIDという三つの分野において突出することを宣言する。
さらに、同社の躍進の秘訣として、90年代、IT各社がダイレクトセールスにシフトする中、エイサーは徹底してチャンネルビジネスを重視してきたことがあげられる。「世界的な経済停滞にもかかわらず、エイサーの業績が好調であるのは、チャンネルビジネにこだわってきたことにほかならない」、ランチ社長は世界30カ国から集まった100人近い記者やIT関係者を前に強調した。
近年、エイサーはCSRにおいても積極的な活動を展開している。EUの厳しい環境基準に準じ、常にグリーンな環境基準をめざし、引き続きスポーツ関連の企業スポンサーとしてフェラーリ、ヤマハ・レーシングチーム、そして2010年はバンクーバー冬季オリンピック、2012年のロンドン・オリンピックにてスポーツ事業を促進していく予定である。
■acerについて
acerは、1976年に台湾で創立、情報産業の礎としてコンピュータ業界をリードし、欧州でそのブランドを進化させてきました。現在、欧州ではトップクラスのブランドとなり、世界規模では第3位のPCベンダー(ノート市場では世界第2位)*として成長しました。acerのビジョンとして、次世代PC管理プラットフォーム「Empowering Technology」、さらにその先にある人と技術の間の障壁を取り除く「Empowering People」をコンセプトに掲げ、人々のライフスタイルを強化するテクノロジーの提供を第一に新しいITブランド企業を目指しています。
*2008年第1四半期Gartner Dataquest調べ
■エイサージャパンについて
□商 号 日本エイサー株式会社
□所在地 東京都新宿区西新宿6-24-1 西新宿三井ビルディング 18F
□代表者 代表取締役社長 ボブ・セン
□設 立 1988年2月
□資本金 2億円
□事業内容 パーソナルコンピュータ、周辺機器、電子機器類、
及びデータ通信機器類等のハイテク用品卸販売
□URL http://www.acer.co.jp/
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