中古マンション価格高騰の正体は「地域格差」か?視覚的に捉えるコロナ禍の市況

~中古マンション流通レポート 2021年8月vol1~

マンションリサーチ株式会社

中古マンション価格の高騰に歯止めがきかない東京都23区。日本の主要都市である横浜市、大阪市も同様です。しかし、よりミクロの視点で見てみると、そこには地域格差があることがわかりました。マンションナビを運営するマンションリサーチ(株)は、東京都23区・横浜市・大阪市の3つの地域の中古マンション対前年比坪単価増減率をエリア別・築年帯別に調査。結果から、高騰しているマンションと下落しているマンションの傾向を検証します。本記事詳細:https://t23m-navi.jp/magazine/news/regional-disparity/

【検証結果概要】

マンションリサーチ(株)調べ

中古マンション価格の高騰に歯止めがきかない東京都23区。日本の主要都市である横浜市、大阪市も同様です。しかし、よりミクロの視点で見てみると、そこには地域格差があることがわかりました


マンションナビを運営するマンションリサーチ(株)は、東京都23区・横浜市・大阪市の3つの地域の中古マンション対前年比坪単価増減率をエリア別・築年帯別に調査。結果から、高騰しているマンションと下落しているマンションの傾向を検証します。

本記事詳細:https://t23m-navi.jp/magazine/news/regional-disparity/

【調査内容】
【2019年~2021年上期】東京都23区・横浜市・大阪市の坪単価増減率

東京都23区・横浜市・大阪市の市区町村別・築年帯別の坪単価増減率を見ていきます。

【東京都23区】

マンションリサーチ(株)調べ
ほとんどが前年増減率プラスとなっており、高騰傾向にあるということは間違いありません。とくに2001年築以降のマンションについては、2021年上期対2020年の坪単価は、千代田区を除く22区でプラスになっています。
(参考記事:https://t23m-navi.jp/magazine/news/2021first-half_condominium-market/)

【横浜市】

マンションリサーチ(株)調べ

横浜市は、東京都23区より赤字が多いのが一目瞭然です。
東京都23区と反対に、2020年の対前年度増減比においては新耐震物件の価格が多くのエリアで下落しました。一方で、2021年上半期は、旧耐震のマンションが多くのエリアで下落しています。
横浜市金沢区など、2001年築以降のマンションもコロナ禍で下落が継続しているエリアがあるようです。

【大阪市】

マンションリサーチ(株)調べ
大阪市もまた、東京都23区より下落しているエリア・築年帯が多いようです。
2021年上期には、旧耐震のマンションが多くのエリアで下落。新耐震のマンションも、大阪市港区など2020年、2021年上期と下落が続いているエリアがあります。

【2021年上半期】横浜市中古マンション下落率・高騰率ランキング
多くのエリアで中古マンション価格が下落した横浜市。2021年上期、対前年比で最も下落率が大きかったマンションと最も高騰率が大きかったマンションを調べてみました。

【下落率ランキング】
横浜市下落率ランキング

マンションリサーチ(株)調べ
横浜市で2021年上半期(対2020年)の下落率が大きかったマンションは、すべて大型団地。いずれも旧耐震の棟がほとんどを占めており、先ほどの「横浜市築年帯別坪単価」の調査でマイナス成長しているエリアに属しています。

【高騰率ランキング】
横浜市高騰率ランキング

マンションリサーチ(株)調べ
一方、高騰率が大きかったマンションは、低層高級マンション、あるいはタワーマンションでした。すべて「横浜市築年帯別坪単価」の調査でプラス成長のエリアに属しています。

【総括】中古マンション価格高騰の裏には「地域格差」が
一見すると、東京23区をはじめ主要都市では、中古マンション価格の高騰が見られます。しかしミクロな視点で見てみると、逆に下落傾向にあるエリア・築年帯のマンションがあるようです。

とくに横浜市は、大きな地域格差があることが想定されます。高級マンションやタワーマンションが建設されている都市部エリアにおいては、東京23区同様に高騰が見られますが、団地などが建つ郊外エリアにおいては、旧来の大型集合住宅を筆頭に中古マンション価格の下落が見られました。

中古マンション価格の決定要因としては、地域性および築年帯、そして建物のグレードが大きく関わってくることが想定されます。

【マンションリサーチ株式会社サービスURL】
■不動産売却一括査定サービス『マンションナビ』
https://t23m-navi.jp/
 
■不動産データクラウド
https://fudosan-data.jp/

■分譲マンションデータ販売
https://mansionresearch.co.jp/s/data_sale

【マンションリサーチ株式会社について】
マンションリサーチ株式会社では、 不動産売却一括査定サイトを運営しており、 2011年創業以来「日本全国の中古マンションをほぼ網羅した14万棟のマンションデータ」「9000万件以上の不動産売出事例データ」及び「不動産売却を志向するユーザー属性の分析データ」の収集してまいりました。 当社ではこれらのデータを基に集客支援・業務効率化支援及び不動産関連データ販売等を行っております。

会社名  : マンションリサーチ株式会社
所在地  : 東京都千代田区九段北1丁目2番11号 エイム東京九段ビル3階
設立年月日: 2011年4月
資本金  : 1億円
Web    : https://mansionresearch.co.jp/ 

筆者プロフィール

福嶋 真司(ふくしましんじ)

マンションリサーチ株式会社

データ事業開発室 

不動産データ分析責任者

FUKUSHIMA RESEARCH INSTITUTE

代表研究員

https://lit.link/fukushimasouken 

早稲田大学理工学部経営システム工学科卒。大手不動産会社にてマーケティング調査を担当後、 

建築設計事務所にて法務・労務を担当。現在はマンションリサーチ株式会社にて不動産市場調査・評価指標の研究・開発等を行う一方で、顧客企業の不動産事業における意思決定等のサポートを行う。

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会社概要

マンションリサーチ株式会社

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URL
https://mansionresearch.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区神田美土代町5−2 第2日成ビル 5階
電話番号
03-5577-2041
代表者名
山田 力
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2011年04月