~今夏、COOL JAPANに認定された摩耶山に注目~三十三年に一度の御開帳「摩耶山天上寺」/廃墟の女王に接近「摩耶山・マヤ遺跡ガイドウォーク」
秘仏三尊御開帳 開催日時:2019年8月1日(木)〜8月15日(木)9:00〜17:00
*「COOL JAPAN AWARD」:一般社団法人クールジャパン協議会(本部:京都市、代表理事 山内絢人)が開催する、日本中に埋もれているモノ・コト・カルチャー・スポットを発掘し、外国人の眼で客観的に「クールか、そうでないか」を評価し、「クールである」と認められるものにだけ、「COOL JAPAN」の認定を与える制度。
摩耶山は神戸市灘区の六甲山地中央に位置する標高702mの山です。神戸の市街地から近い距離にあり、山上に神戸や大阪の街、紀伊半島、明石海峡大橋などを望める展望スポットが点在しています。観光客の方々から人気の摩耶山ですが、神戸市民にとっても家族とお弁当を食べに来たり、大切な人と夜景を眺めに来たりと、誰もが思い出を持つ場所でもあります。
今年は摩耶山が「摩耶山」と呼ばれるに至ったはじまりの場所「天上寺」において、三十三年に一度の催しが開かれる年です。また、摩耶山の歴史の痕跡に触れられる「摩耶山・マヤ遺跡ガイドウォーク」では普段は立ち入り禁止である話題の廃墟「旧摩耶観光ホテル」にも接近できます。ここでは今年の摩耶山の楽しみ方をご紹介します。
神戸観光局では、神戸を観光される方々に向けたコンセプトとして『暮らすように旅する』を掲げています。神戸をよく知る神戸人の方にお聞きした、神戸ならではの魅力を発信していきます。
① 大本山 摩耶山天上寺
http://www.mayasan-tenjoji.jp/
~摩耶山の名の由来の寺~
国立公園摩耶山の山上にあり、豊かな自然に恵まれた摩耶山天上寺。四季折々の風景が楽しめる天空の舞台からは、晴れた日には淡路島・明石海峡大橋・小豆島まで遠望できます。全国で唯一の摩耶夫人堂が建つ天上寺の歴史は、大化2年(西暦646年)、孝徳天皇の勅願を受けたインドの高僧法道仙人が開創されたことに始まります。釈迦の生母で女人守護の仏でもある摩耶夫人は、特に安産・子授け・子育ての守護仏として信仰され、「摩耶山」という名の由来であると言われています。また、日本で最初に安産腹帯をお授けしたお寺としても親しまれています。
◆三十三年に一度、宮殿の扉が開く 秘仏三尊御開帳
摩耶山天上寺の秘仏は、金堂内陣の宮殿にお祀りされている「十一面観音」「不動明王」「毘沙門天」の三尊です。宮殿の扉は普段は閉ざされていますが、三十三年に一度だけ、この扉が開かれます。是非この貴重な機会にお参りください。御開帳期間中は、毎日3回(10:30〜、12:00〜、14:00〜)、僧侶によるお清めのお加持と法話がある他、ご開帳記念のお札、期間限定の御朱印、記念品などもお授けいたします。
開催日時:2019年8月1日(木)〜8月15日(木)9:00〜17:00
※期間中は17:00に閉門
◆女性が幸せになるお寺 8月8日にお参りすると4万6000日分の功徳
8月8日は、観音様に向けて天から除災招福の星がくだるといい伝えられており、「星降り会式(ほしくだりえしき)」とも呼ばれています。この日は昼から「四万六千日大祭」が催され、特に日付が変わる8月9日深夜0寺にお参りをすると4万6000日分お参りした功徳があるといわれています。更に今年は三十三年に一度のご開帳の年。境内は行灯の光に包まれ、幻想的な雰囲気の中、観音様を讃えて慈悲の徳を唱え、礼拝行と声明が繰り広げられます。
摩耶山天上寺の伊藤浄真副貫主は、「みんな何かの想いを込めて、ここに登ってきて、肩の荷物をちょっと置いて、手を合わせて願い、力と勇気、やる気をもらって街に下って行きます。そういう役割のお寺です。ぜひ8月8日にお参りしてください。」と話しています。
大本山 摩耶山天上寺
所在地 〒657-0105 兵庫県神戸市灘区摩耶山町2-12
拝観時間 9:00~17:00
定休日 なし
TEL 078-861-2684
② 摩耶山・マヤ遺跡ガイドウォーク
https://www.mayasan.jp/mayaruins/
~摩耶山を歩きながら歴史の痕跡を辿る~
かつて摩耶山は、天上寺への参拝客をはじめ、多くの人が訪れる場所として、食事処や宿泊施設等などで賑わいました。戦争や震災などを経て、歴史遺構となったそれらの痕跡を辿るのが、「摩耶山再生の会」の活動の一環としてスタートした「摩耶山・マヤ遺跡ガイドウォーク」です。摩耶山に点在する”遺跡”を、山道を下りながらご紹介していきます。
※下記にてツアーの一部をご紹介しておりますが、天候や山中のコンディションにより、コースが変更になることがあります。
◆マヤ遺跡のひとつ、旧天上寺跡
長く歴史のある摩耶山天上寺ですが、昭和51年(1976年)1月、不慮の大火によって七堂伽藍が全焼全壊してしまいました。現在構えているお寺は天上寺復興に心を寄せられる信徒並びに有志の方々の絶大なるご高援によって復興再建されたもの。旧天上寺は山上にあったために火災発生時に消火活動を行うことができず、建物部分が焼失。残った石畳などを整備し、その跡は摩耶史跡公園となりました。
◆保存と再生への動きを進める、摩耶花壇
大正末期に旧天上寺の参詣道沿いに建てられた木造モルタルの洋館「摩耶花壇」は、その当時は宿泊施設として大いに賑わっていました。しかし、ロープウェーの開通により旧天上寺への参道が寂れて初代摩耶花壇は解体。その廃材で茶店風の2代目「摩耶花壇」が建てられましたが、旧天上寺の焼失によりいよいよ人通りが減り茶店も廃業。風雨に曝されて徐々に朽ち行き、屋根も落下し、表の看板も落ちて倒壊寸前、スケルトン状態の廃屋となりました。柱を残すだけの廃屋は、マヤ遺跡ガイドウォークのツアーコースにも組み込まれ、最近ではその保存と再生の動きが開始。基礎補修と柱の立て直しが終わり骨組みが出来たところに屋根を張り、外壁と内装の作業に進んでいる段階です。
◆廃墟の女王、マヤカン
摩耶観光ホテル(通称:マヤカン)は、昭和4年(1929年)に摩耶山中腹、標高450mの場所に建てられ、軍艦を連想される外見から「軍艦ホテル」と呼ばれ親しまれました。第二次世界大戦を経て一時休止となり、昭和36年に営業を再開するものの、豪雨災害により昭和42年(1967年)に閉館、その後摩耶学生センターとして営業を続けましたが、平成5年(1993年)頃、その歴史に幕を降ろしました。閉業後はそのままの状態で放置され、設置されていたダンスホールやビアガーデン・浴室・食堂・客室などは残ったままです。こうして閉業から20年余り。摩耶山中の草木に囲まれた斜面の中で年月を重ねた摩耶観光ホテルは、独特の美しさを持ち、朽ちていくその姿は「廃墟の女王」と呼ばれるようになりました。現在、国の登録有形文化財の申請を目指した活動を行っています。
マヤ遺跡ガイドウォークでは、普段は立ち入り禁止のこのホテルのすぐそばにまで近づくことができます。(※建物内部への立ち入りはできません。)建物の経年劣化から、現在ツアーで行くことのできる範囲も立ち入り禁止になる可能性もあるとのことです。
摩耶山再生の会(イベント主催)
所在地 〒657-0105 神戸市灘区摩耶山町2-2 monte702内
営業時間 11:00~17:00(火曜日定休、祝日営業、夏休み期間は無休)
TEL 078-882-3580
Email info@mayasan.jp
③ 摩耶山の夜景
https://www.feel-kobe.jp/kobe-yakei/area/mountain/03/
~世界に認められた景色~
「摩耶山の夜景」(瀬戸内海国立公園)が「COOL JAPAN AWARD 2019」において、新設されたNational Park部門で認定されました。摩耶山は大都市に近接しており、神戸の市街地が近く見え、港を望むダイナミックな夜景が楽しめることで、近年、外国人観光客の方が増えているスポットですが、「COOL JAPAN」に認定されたことで、国内外の方にすばらしい摩耶山の夜景をいっそう知っていただく事が期待されます。日本人だけでなく、外国人目線でも認められた摩耶山の夜景、この機会に実際に訪れて「COOL」を感じてみてください。
◆六甲・摩耶1dayチケット
摩耶山上の展望台(掬星台)と麓を結ぶ、まやビューライン(摩耶ケーブル・摩耶ロープウェー)へは、六甲・摩耶急行バスのご利用が便利です。三宮・新神戸からまやビューライン・六甲ケーブルをつなぐ急行バスとして、4月20日から11月30日まで運行しています。急行バスの運行期間中は、三宮・新神戸から六甲山・摩耶山の山上までの公共交通機関をお得にご利用いただける企画乗車券「六甲・摩耶1dayチケット」も販売しています。詳細は市交通局ホームページ特設サイトをご覧ください。
http://www.city.kobe.lg.jp/life/access/transport/bus/event/2019kyuko_rokko_maya.html
~暮らすように旅する神戸。~
神戸観光局では、神戸を観光される方々に向けたコンセプトとして『暮らすように旅する』を掲げています。そこで、神戸をよく知る神戸人の方に、神戸ならではの魅力をお聞きました。
伊藤 浄真さん(摩耶山天上寺 副貫主)
“観光は「見る・食べる・遊ぶ」が条件ですからね。その点を踏まえても、神戸の魅力って、ようけあるんよ。そして、摩耶山をはじめとした六甲山系には、普段の生活とは違う異空間が目の前に広がります。神戸は海と山、どちらも楽しめるのが魅力。山に登って「港の眺望と夜景」を楽しんで、山上に宿泊して鳥の歌声を聞きながら、清々しい空気を吸って、「山の朝」を楽しむ。こんな風に海も山を両方楽しめますよね。特に、山に宿泊すると「自分を生まれ変わらせること」ができるんです。外国に来たつもりで神戸の街を散策し、夜は山上に泊まる。次の日は、衣装を変えて山ガールに変身!サンドウィッチなど軽食を持って山中を駆け巡る…その組み合わせがええんとちゃう?「神戸を旅するエトランゼ…笑」楽しみが数倍になると思いますよ!”
*エトランゼ…フランス語で「旅人」のこと。
慈 憲一 さん(「摩耶山再生の会」事務局長)
“神戸の人って山の使い方が上手で、暮らしの中に山が入っていたんです。山に近い生活みたいなものを見てもらうのが神戸らしいのではと思います。朝方山に登って会社に行くとか、休日に山でボーっとしてお茶飲んで過ごすとか。山の麓に水道筋商店街という庶民的な場所があるんですが、灘温泉という天然温泉でええお湯が湧いていて。お酒を飲むところも沢山あるし、最近できたオシャレなゲストハウスもあるし。灘の高架下もめちゃくちゃオシャレ。山を降りたらすぐ街なんです。三宮とかで過ごすのとまた違う、神戸の生活感のある楽しみ方ができるかと思います”
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