SantenとSingapore National Eye Centre、アジアにおける眼科医療エコシステム発展を目指した革新的教育プログラムの開発・国際展開に関する戦略的パートナーシップを締結

参天製薬株式会社(本社:大阪市、以下、Santen)とSingapore National Eye Centre(以下、SNEC)はこのほど、アジア地域における眼科医療エコシステム発展に必要な質の高い眼科医療従事者の育成を目指し、オンライン・オフライン融合型の革新的な教育プログラムの共同開発・国際展開に関する戦略的パートナーシップを締結したことをお知らせいたします。最初の取り組みとして、眼科検査を担う眼科テクニシャン(OT)を対象とした教育プログラムをシンガポールにて開始します。
世界では、未だ少なくとも22億人が視覚障害や失明に至っており、そのうち10億人以上は未治療、もしくは未然に防ぐことができたとされています(1)。教育機会の不足により、眼科医療の基盤を担う適切な教育を受けた眼科医療従事者が十分確保できていません(2)。国連総会では持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals)の達成に向けて、より良い眼科医療へのアクセス向上に向けた取り組みの推進を加盟国に求める決議を採択しています(3)。このような眼科領域における取り組みを求める世界的な声が高まる中、眼科医療従事者の育成は極めて重要な取り組みになると考えられます。

世界保健機構は、「タスクシフティング」(医師以外の医療従事者に医療行為の一部を適切に委譲することで、限られた医療人材を効率的に活用する取り組み)を推奨しています(4)。過去に実施された眼科領域におけるケーススタディーにおいて、適切な教育を受けたOTに対して眼科医が医療行為の一部を委譲することで、病院の生産性向上につながることが示されています(5)。本戦略的パートナーシップでは、眼科医療における教育プログラムの構築、タスクシフティングの推進、さらに将来の眼科医療従事者数を飛躍的に増大させることを目指します。尚、本プログラムは、Santen、SNEC VisionSave Campaign、Singapore Totalisator Board(以下、Tote Board)とシンガポール政府のマッチングファンドからの資金調達により運営されます。

SNECのMedical Director兼SingHealthのResearch & Education担当Deputy Group CEOであるWong Tien Yin教授は、次のように述べています。「SNECが有するオンライン教育プログラムは、COVID-19パンデミック下のみならず、終息後においても、眼科医療従事者に対する適切な教育機会の提供に貢献できると考えています。シンガポールのみならず世界的に生じている高齢化に伴う眼科疾患患者数の急速な増加に対応するために、SNECは次世代を担う眼科医療従事者を継続的に育成しています。いつでもどこでも、自らのペースで学習できる本教育プログラムが、医療従事者の継続的なスキル向上を促し、患者さんに貢献することを期待しています。今後、SNECは世界中の眼科医療従事者が眼科教育を受講できるように、本プログラムに関連した教育プログラムの国際展開を進めていきます。私たちは、構想段階にあったOTに対する教育プログラムの実現に向けて、Santen、Tote Board、シンガポール政府からの力強い支援に感謝しています。」

Santenの代表取締役社長兼CEOの谷内樹生は、次のように述べています。「眼科医療従事者に対する教育において世界をリードする存在として国際的に広く認知されているSNECと本戦略的パートナーシップの締結を発表することができ、大変嬉しく思います。当社は、眼科に特化したスペシャリティ・カンパニーとして、眼科医療エコシステムの構築と、目に関わる社会課題の解決につながる取り組みを戦略的に推進しています。本戦略的パートナーシップにおいて、教育を通じて質の高い眼科医療従事者を育成し、アジア地域における眼の疾患や不具合に起因する人々の社会的・経済的な機会損失削減に貢献していきます。また、当社がWORLD VISIONに掲げている、世界中の人々の ”Happiness with Vision”の実現に資する取り組みと信じています。」

パイロットプログラムの修了生であるJoey Poh Shu Zhenさんは「幅広い領域をカバーする教育プログラムを通じて、自らの職域を超えた知識を得ることができました。また、このプログラムは、すべての患者さんに包括的な医療を提供するために必要な部門間の協働の全体像を理解する貴重な機会を提供してくれました。」と語っています。また、同じく修了生であるJessie Koh Hui Xinさんは「コロナ禍において、一般的な医学教育プログラムには遅延が生じています。例えば、対面型のプログラムはオンライン形式への変更を余儀無くされました。このような状況の中で、私たちはこのプログラムで開発されているオンラインとオフラインが融合した新たな教育プログラムを利用することができ、コロナ禍における困難な状況に円滑に適応することができ、クラスメートは全員プログラムを無事修了できました。この最先端の教育プログラムはパンデミック終息後も有益であると思います」と語っています。

急速な高齢化の進展に伴い、眼科疾患の患者数は増加の一途を辿ることが予想されています。量的・質的な観点から適切な眼科医療の提供を実現するために、多くの地域社会において、眼科医療提供体制の拡充および生産性向上は長期的な重要課題の一つと位置付けられています。また、SDGsの達成に向けて、社会における眼科医療の重要性はますます高まっています。SantenとSNECは本戦略的パートナーシップを通じて、より良い眼科医療の提供に向けて共に貢献していきます。

以上

参考文献
1. World Health Organization. World report on vision. 2019.
2. World Health Organization. Resolution A/66/11, Universal Eye Health: A Global Action Plan 2014-2019, WHO, Geneva, May 2013
3. United Nations. Resolution A/75/L.108
4. World Health Organization. Task shifting: rational redistribution of tasks among health workforce teams: global recommendations and guidelines. 2008.
5. Mary G. et.al. Eye Care Productivity and Access in the Veterans Affairs Health Care System. Military Medicine. 2017; 182: e1631-e1635.

Singapore National Eye Centre について
Singapore National Eye Centre (SNEC) は、1989年に設立され、1990年に運営を開始した医療機関です。SNECは、シンガポールの公的医療ネットワークにおけるナショナルセンターとして位置付けられており、専門性の高い眼科医療を提供すると共に、高質な教育および研究活動を行っています。SNECは1990年に運営を開始して以降、医療機関としての発展を急速に遂げており、現在では年間に330,000名の外来診療、34,000名の手術・レーザー治療を提供しています。また、高次医療機関として、すべての眼疾患に対して包括的な医療を提供するため、サブスペシャリティーとして10の診療領域:一般眼科、白内障、角膜・外眼部疾患、緑内障、神経眼科、眼形成・美容形成、斜視・小児眼科、屈折矯正手術、眼炎症・免疫、網膜における専門性を確立しています。詳細は、https://www.snec.com.sg/ をご覧ください。

Santen(参天製薬株式会社、本社:大阪市)について
Santen は、眼科に特化したスペシャリティ・カンパニーとして、医療用・一般用の医薬品や、医療機器の研究、開発、販売・ マーケティング活動を行っており、世界約 60 を超える国・地域で製品を販売しています。Santen が目指す理想の世界、「WORLD VISION(Happiness with Vision)の実現に向け、世界中の技術や組織・人材をつなぎ、「見る」を通じて人々の幸せを実現する Social Innovator として、眼の疾患や不具合に起因する世界中の人々の社会的・経済的な機会損失を削減することを目指します。130 年の歴史の中で培われた科学的知見や企業力を活かし、製薬企業としての枠を越え、患者さん起点で眼科医療ソリューションの開発と提供に取り組み、価値ある製品・サービスの提供を通じ、患者さんや患者さんを愛する人たちを中心に社会への貢献を果たしていきます。詳細については、当社ホームページ https://www.santen.co.jp をご参照ください。

Singapore Tote Boardについて
Tote Board (Singapore Totalisator Board) は1988年に設立されたシンガポール財務省の法定機関です。広範な助成団体として、ステークホルダーやパートナーとの密接な連携を通じ、芸術、コミュニティ開発、教育、健康、社会サービス、スポーツの分野で、幅広く多様な価値あるプロジェクトを支援しています。これらプロジェクトを通じて、Tote Boardは地域コミュニティにおいて弱い立場にいる人々のグループに対する支援、シンガポールに居住するすべての人々の生活の改善に資する取り組みの展開を通じて、地域社会の更なる発展を支援しています。尚、Tote Boardの活動資金は、Tote Board group(Tote BoardとTote Boardが所有するSingapore Pools Private Limited、Singapore Turf Club)の運営余剰資金から拠出されています。Tote Boardは、Singapore Pools Private Limited、及びSingapore Turf Clubが運営するゲームや競馬事業について、非合法的なギャンブルに対抗する位置づけとして、合法的で、安全かつ信頼性が担保された社会責任のある事業形態として実施されていることを保証しています。Tote Boardは、シンガポールの地域社会の更なる繁栄を目標としており、そのために包括的で、回復力が高く、そして活気に満ちたコミュニティの形成、そして思いやりに溢れる国家への前向きな変化を促しています。
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