エコロギー、JICA「中小企業・SDGsビジネス支援事業」の中間報告
養殖コオロギを活用した循環型食糧生産システムに関するビジネス化実証事業を実施しています。
現在、共同事業として、フードロスを活用したコオロギ養殖餌の実証試験、マーケティング調査(イベントを通じたコオロギ食品の定量調査)、カンボジア省庁との連携を行っており、今回はその内容についてご報告します。
■フードロスを活用したコオロギ養殖餌の実証試験について
雑食性であるコオロギの性質を活用し、フードロス・農業残渣を活用したコオロギ養殖餌を製造し、農家への実証試験を行っております。コオロギの生産コスト削減効果、生産性向上効果の実証試験をコオロギ農家のフィードバックを得ながら実施しております。
■イベントでのコオロギ食品のマーケティング調査について
イベントを通じたコオロギ食品の健康や味に対する定量調査を行いました。2023年11月9日~12日のAEONジャパン・フェア(イオンモール1号店)、2023年11月17日~19日のSDGsイベント(イオンモール2号店)に出店しました。子供を持つ母親と子供を対象に、試食テストによる認知拡大、パッケージデザイン投票を行い、商品の販売に向けて準備を進めています。
■栄養啓発活動や海外輸出に向けた、カンボジア各省庁との連携について
CARD(農業・農村開発評議会)、ISC(Institute of Standards of Cambodia)、MOC(Ministry Of Commerce)と連携に向けた協議を開始しました。今後カンボジア国内でのコオロギの栄養啓発やEUを始めとする海外への輸出強化に向けて協議を重ねていきます。
■今後の活動について
JICAとの「中小企業・SDGsビジネス支援事業」では、コオロギによる代替タンパク質源の増加やフードロス削減、新興国農村の生計向上を可視化するロジックモデルを作成します。「地球と生命が、食を通じて健やかになる持続可能な生態系を作る」というビジョンの達成に向け邁進していきます。
■当社採択案件について
採択案件名: カンボジア国でのコオロギを活用した新産業構築にかかるFood Value Chain構築のビジネス化事業
対象地域/国:カンボジア王国タケオ州・プノンペン都
期間:2023年6月~2024年10月
■JICA「中小企業・SDGsビジネス支援事業」とは
JICAは、「中小企業・SDGsビジネス支援事業」を通じ、開発途上国の開発課題に貢献する日本の民間企業等のビジネスづくりを支援しています。JICAは政府開発援助(ODA)を通じて築いてきた開発途上国政府とのネットワークや信頼関係、ノウハウ等を活用し、日本の民間企業との価値の共創に取り組んでいます。2022年度「中小企業・SDGsビジネス支援事業」では合計59件、そのうち「ビジネス化実証事業」については当社を含む24件が採択されました。
参考URL:2022年度「中小企業・SDGsビジネス支援事業」: 59件の採択を決定
https://www.jica.go.jp/Resource/press/2022/20230220_41.html
■会社概要
株式会社エコロギー(ecologgie Inc.)は、早稲田大学での昆虫コオロギの研究成果により創業した早稲田大学発ベンチャー企業です。“地球と生命が、食を通じて健やかになる持続可能な生態系を創る”というビジョンの実現のために、未利用資源である昆虫の用途開発を行います。現在はカンボジアでコオロギを量産し、それを食品や飼料としてグローバルに販売しています。
会社名:株式会社エコロギー(ecologgie Inc.)
本社所在地:東京都新宿区西早稲田 1-22-3 早稲田大学インキュベーションセンター12室
代表取締役:葦苅 晟矢
設立:2017年12月1日
事業内容:昆虫コオロギの養殖生産および昆虫コオロギを活用した食品、飼料の開発・製造・販売
■本件に関するお問い合わせ先
e-mail:info@ecologgie.com
すべての画像