地域の医療機関との連携で、地方と都市の医療格差を解決する「Central ART Lab」岩手県初となる一関市の施設「産婦人科野田」と9月より連携開始
不妊治療専門のクリニック 医療法人浅田レディースクリニック(本社:愛知県名古屋市、理事長:浅田 義正)は、浅田レディース品川クリニックにて不妊治療中の患者さんの通院にかかる時間的・精神的負担を軽 減するべく、地域の医療機関との連携で、職場や自宅から近い医療機関での一部治療を可能にする「Centr al ART Lab」構想と連携施設の募集を、2024年1月より開始しました。そして、9月より岩手県一関市の「産 婦人科野田」に賛同いただき、岩手県内で初となる連携が決定しましたことをお知らせいたします。
生殖補助医療技術における課題は、地域での医療格差
体外で受精させる技術であるART(生殖補助医療技術)の登録施設は、東京都のみで100を超える一 方、東北や九州などをはじめとする地方地域では、各県で10施設に満たないという医療格差が大きい現状が あり*1、医療機関が少ない地方から遠方までの通院を余儀なくされている現状があります。
*1出典:公益社団法人 日本産科婦人科学会「施設一覧」
https://jsog.members-web.com/hp/search_facility
より高度な生殖医療の提供を可能にする「Central ART Lab」
「Central ART Lab」構想は、地域の病院・診療所・クリニックなどの医療機関と浅田レディースクリニックが 連携をとり、採卵を行うまでの注射・エコー・採血・検査は連携先の医療機関で行い、採卵・受精操作・受精 卵凍結・胚移植・凍結保存管理など、より専門性と技術性を伴う治療は世界最高水準の培養室設備と培養 技術を有する浅田レディース品川クリニックで行うシステムです。
「Central ART Lab」を導入することで、通院が足かせとなり希望している治療を受けられないなど、課題を 抱えている方々の通院負担を軽減できるだけでなく、胚培養士の確保難や培養室の維持管理のハードルの高 さから、高度生殖医療の提供を断念していた地域の医療機関も、連携することで自施設主体の高度生殖医 療提供が可能になるなどメリットがあります。
「産婦人科野田」と連携施設に至った背景
岩手県一関市の「産婦人科野田」が浅田レディース品川クリニックとの連携に至った背景として、岩手県の広 大な地理的条件から不妊治療を受ける上で通院負担が大きいことが要因としてありました。岩手県は北海道 を除くと日本最大の面積でありながら、県内のART施設は盛岡市内に2施設しかなく、多くの患者がART治 療を初めから選択肢から外してしまうことが問題視されています。また盛岡市は沿岸部、内陸部、県北部からの アクセスが悪く、一関市のように、仙台と盛岡の中間地点にある都市では、ART治療を受けるために新幹線な どを利用して遠方まで通う必要があり、通院の負担が特に大きいという課題があります。
そこで「Central ART Lab」構想は以下のように課題を解決することが出来ることから、この度賛同いただ き、浅田レディース品川クリニックとの連携に至りました。
-
一関市周辺に住む患者に、効率的な診療計画と地域格差の無い治療の提供が可能になる
-
遠方に住む患者の肉体的、精神的な通院負担の軽減をすることが出来る
-
通院負担が原因でART治療を諦めていた人に、「Central ART Lab」があれば解決策を提示する ことができるようになる。
浅田レディース品川クリニックは、引き続き賛同いただける医療施設を募集し、さらに連携施設を増やしていく ことで、より多くの患者に高度な生殖医療を提供してまいります。
医療法人平成会 産婦人科野田
■住所: 岩手県一関市沢21
■アクセス: 一ノ関駅(東口)から徒歩10分
■公式ホームページ:https://www.sanfnoda.com/
「産婦人科野田の野田院長からのコメント」
産婦人科野田を開業する前には体外受精に携わってきました。その頃から不妊治療を受けるための通院 負担には強い問題意識を持ってきました。不妊治療には経済的負担が注目されがちです。その一方で時 間的な負担も大きく、治療を始めてから大きなストレスを抱えてしまったり、通院の負担から高度生殖医療 を受けること自体を断念するケースも多いようです。例えば必要な通院日が直前まで決まらないことなどが 不妊治療の時間的負担の主な要因の一つですが、これは医療者側の少しの工夫で大幅に減らすことが 十分に可能です。Central ART Lab による通院負担の軽減に真剣に取り組み、無駄のない診療計画 を通じて患者様の負担を最小限に抑えている浅田レディースクリニックの姿勢に強く共感しました。用意さ れていた連携の流れもシンプルで確実なもので、生殖補助医療の特別な知識が無くても十分に実行可能 なように感じられました。卵胞測定の結果をCentral ART Labへ伝えるだけで質の高い生殖補助医療の 提供に繋げられるのは大きな魅力です。我が国の生殖補助医療の課題として、最先端の医療技術やサ ポートによって難しい症例を支援することは重要ですが、それに加え、地方における不妊治療に目を向けて 、通院負担が理由で治療を諦めざるを得なかった患者様に対して治療の選択肢を広げることが今後は必 要になると考えています。通院が大きな障害となっている患者様に対し、より多くの選択肢を提供することで 、患者様と医療者双方にとって有益な未来を築けると期待しています。
■浅田レディースクリニックについて
「奇跡ではない 感動の妊娠との出会いをあなたに」をスローガンに不妊治 療により患者の皆様を幸せにすることを目標とする不妊治療専門のクリニッ ク医療法人浅田レディースクリニック。国内で有数の顕微授精の実績があ り、最先端の不妊治療を受けることが可能です。ESHRE(ヨーロッパ生殖 医学会)の生殖医療専門家グループから報告されたクリアすべき正常受 精率が65%のところ、浅田レディースクリニックでは、80%以上。経過では なく結果にこだわる治療を行っています。 当クリニック3施設は、日本生殖医学会生殖医療専門医制度研修施設に認定されています。
2011年 浅田レディース名古屋駅前クリニック 認定
2018年 浅田レディース勝川クリニック 認定
2021年 浅田レディース品川クリニック 認定
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像