NTTデータとQuollio Technologies、国産データカタログ提供に関するソリューションパートナー契約を締結

~全社メタデータ管理・AI活用の加速、データドリブン経営の実現へ~

Quollio

株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:佐々木裕、以下:NTTデータ)と株式会社Quollio Technologies(本社:東京都港区、代表取締役社長 CEO:松元亮太、以下:Quollio)は、ソリューションパートナー契約を締結し、2025年4月より国産データカタログ製品「Quollio Data Intelligence Cloud」の提供および活用・定着支援を開始します。

NTTデータのデータマネジメント・生成AIにおけるコンサルティングからシステム構築・運用までをワンストップで提供できる知見と、Quollioのビジネス背景(コンテキスト)をビジネスメタデータとして管理・活用できるデータカタログ製品を組み合わせることで、お客さま各部門における自律的なデータ活用および業務プロセス高度化を促進し、全社横断的なデータドリブン経営を実現します。

両社は今後、AIエージェントの出力精度向上に向けたビジネスメタデータの整備や活用高度化にも積極的に取り組み、データの新たな活用可能性を切り開いていきます。また、NTTデータは生成AI活用コンセプト「SmartAgent™」の実現に向けて、データカタログ活用を推進していきます。

【背景】

消費者行動の多様化・複雑化および生成AIを始めとした技術の急速な発展に伴い、膨大なデータを活用しスピーディーな意思決定を行うデータドリブン経営が注目されています。その実現には自社が利用するシステム横断で、データの所在、意味、背景(コンテキスト)、データ来歴(データリネージ)注1といったメタデータを整備し、管理・運用することが不可欠です。しかし、データストア注2の多様化、データ量の増加、継続的な整備・管理に係る運用コスト確保などの課題から、データドリブン経営の実現が難航している企業も多く存在します。

また、企業のAI活用における具体的な成果創出も急務となっており、AIの潜在能力を最大限に引き出すためには、データをビジネス価値の高いデータ資産に昇華させることが求められています。

これらの課題に対し、膨大なメタデータを一元的かつ効率的に管理・運用できる「データカタログ」の導入が解決策として注目されています。具体的には、検索機能・統計情報の可視化によるデータ探索効率化や、メタデータの自動収集機能による運用負荷削減、業務知見の全社共有による迅速かつ適切な意思決定支援などが可能です。

図1 データドリブン経営実現におけるデータカタログの必要性

【概要】

NTTデータとQuollioはソリューションパートナー契約を締結し、国産データカタログ製品「Quollio Data Intelligence Cloud」の提供および活用・定着支援を2025年4月から開始します。本パートナー契約により、以下のようなお客さまへの価値提供が可能になります。

  1. 実践的なデータカタログ構築・運用・定着支援
    NTTデータの持つデータ活用・マネジメントの知見と、Quollioの持つデータカタログ製品を組み合わせ、お客さま企業に対し実践的なデータ管理・活用と運用の定着化を支援します。また、NTTデータは、これまで部門横断プロジェクトを上流から下流まで一貫して支援してきた経験を生かし、ビジネスメタデータを活用したデータ活用の構想策定から、導入・定着までを伴走型で支援します。

  2. 持続的な価値創出と活用高度化
    お客さまの現状を踏まえつつ、あるべき姿や重点事業を見据えた段階的なメタデータの拡張を図り、データ活用による持続的な価値創出と高度化を支援します。

  3. AI活用の加速
    データカタログの導入によりメタデータ整備が進むことは、AIエージェントを活用した業務実行の速度と質の向上につながります。各部門における業務知見やコンテキスト情報といったメタデータを一元的に整備・活用することで、AIエージェントが特定の専門業務のタスクをより精度高く自律的に実行可能です。また、AIエージェントの出力精度向上に向けたビジネスメタデータの整備・活用高度化も支援します。

図2 データカタログとAIエージェントの関係性

【Quollio Data Intelligence Cloudについて】

Quolloが開発したデータカタログ製品は、以下のような特長があります。

  1. 国産データカタログの優位性
    Quollioは日本発のデータカタログソリューションベンダーであり、日本特有の業務特性や企業カルチャー・AI活用を前提としたUI/UXや独自機能を有したSaaS製品を開発・提供しています。日本語対応やサポート面も充実しており、お客さまのニーズに柔軟に対応することが可能です。

  2. ビジネスメタデータ管理・活用に特化
    お客さまごとにカスタマイズ可能なプロパティ設計によりビジネスメタデータも含めた企業全体の多種多様なメタデータを統合し、アクティブメタデータ管理注3・ワークフローなどの利用を活性化しつつも現場の負担を軽減できる機能により、無理なく持続可能なメタデータの運用を実現します。

  3. 迅速な導入とコストパフォーマンス
    データカタログ単体での導入が可能な独立型製品であるとともに、初期導入費用が抑えられており、スモールスタートが可能です。これにより、データカタログの導入障壁を下げ、データ活用によるビジネス効果を早期に実感することが可能です。

【今後について】

両社は、本パートナー契約を通じて、企業のAI活用とデータドリブン経営を強力に推進・支援し、お客さまの競争力強化に貢献していきます。また、企業の文化・風土や業務特性を踏まえ、データを起点とした意思決定やビジネス課題解決の迅速化を支援し、顧客ビジネスの変革や新規ビジネスの創出に貢献していきます。さらに、AIエージェントの出力精度向上に向けたビジネスメタデータの整備や活用高度化にも積極的に取り組み、データの新たな活用可能性を切り開いていきます。

また、NTTデータは、複数の専門性を持ったAIエージェントが連携し、人の代替として労働力提供を行う「SmartAgent」の実現に向けて取り組んでおり、その実現に向けてもデータカタログを活用していきます。

【NTTデータグループが描く生成AI活用の未来】

NTTデータグループは、積極的なAI活用の推進とガバナンスの両輪でお客さまのビジネス、当社のビジネスの変革を推進します。お客さまのビジネスでは、AIエージェントが指示に応じ自律的に対象業務のタスクを抽出・整理・実行する「SmartAgent™」の実現をめざします。当社のビジネスでは、ソフトウェア開発の大幅な生産性向上や実践的生成AI人財の育成を加速します。これにより、人手不足等の社会課題解決に貢献するとともに、人が付加価値の高い業務領域に注力できる世界を実現していきます。

【株式会社Quollio Technologiesについて】

世界中の情報と知を繋げ、人々や企業が繋がり、新たな価値創造を促進する未来を築くこと をミッションとしているデータテクノロジーパートナーです。Quollioは、メタデータ管理技術とソフトウェア開発力を軸に、企業のデータにまつわる経営課題を解決し、社会のデータ & AIからの価値創造を促進します。

会社名:株式会社Quollio Technologies

所在地:東京都港区浜松町2-10-6 PMO浜松町Ⅲ 8階

代表取締役:松元亮太

事業内容:データインテリジェンスに関する製品の開発・提供

会社URL:https://quollio.com 

注釈

注1:データ来歴(データリネージ)とは、データの生成源から最終利用地点までの流れを追跡したものであり、データの出所、加工、および利用方法などの変遷が記録されている。

注2:データストアとは、データの保存、管理を行うシステム。データベース、データウェアハウス、データレイクなどが含まれる。

注3:従来の受動的なメタデータ整備では無く、利用者参加型で能動的にメタデータを収集・生成・再利用するような方法論。

※SmartAgentは日本国内における株式会社NTTデータグループの商標です。

※その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

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会社概要

株式会社Quollio Technologies

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URL
https://quollio.com
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区浜松町2-10-6 PMO浜松町Ⅲ 8階
電話番号
03-6773-5976
代表者名
松元亮太
上場
未上場
資本金
10億2271万円
設立
2021年08月