捨てない社会をかなえるため、不要品の回収・選別・再流通を一気通貫で行うオリジナルブランド「PASSTO(パスト)」のサービス提供を開始
~サーキュラー・エコノミーの実現に向け、2023年4月より暮らしに身近な場所へ順次設置~
PASSTO開発の背景
当社は、15年以上不要品の再流通に取り組んで参りましたが、その中で最大の課題は、ものを「捨てる」ためのインフラに対して「循環させる」ためのインフラが圧倒的に不足しており、生活者の身近に存在していないということです。
この課題を解決するために、不要品の回収・選別・再流通を一気通貫で行うオリジナルブランド「PASSTO(パスト)」(https://passto.jp)を開発いたしました。PASSTOとは、PASS TOを短縮した造語で「次の人に渡す、未来につなぐ」ということを意味しています。「ググる」という言葉がGoogle検索を意味することになったように、「パストする」という行為が動詞となって、捨てずに渡すという行為の象徴となることを目指して、印象的でビビッドな青とシンプルで記号的なロゴマークを組合せて、プロダクトをデザインいたしました。
PASSTOの強み - 多品目に対応し、より身近な場所へ
これまでも当社では、ボックスで不要品を回収するサービスを行っていましたが、回収拠点はアパレル店舗が中心で、回収品目も衣料品に限られていました。PASSTOは、当社の強みである「全国で」「多品目(10カテゴリ123品目のリユース・リサイクルに対応)」を回収できる強みを活かし、サービスを提供いたします。また、生活者の身近な接点として全国に先駆け、4月より複数の郵便局にてPASSTOの設置および回収をスタートします。PASSTOのボックスに入れていただいた不要品は、ECOMMITのネットワークを通じて責任を持って回収・選別・再流通を行います。
今後の展開 - 「捨てない社会」のインフラを目指して
現在の日本では、誰もが特別な意識をせずとも、ものを捨てることができるインフラが全国に整っています。しかし、これも元々社会に存在したものではなく、人の手によって作られてきた仕組みです。
現状、日本の廃棄物のリサイクル率はOECD下位の20%以下に留まっており、全国各地の廃棄物の最終処分場の残余年数も約20年と言われています。世界でもフランス・スウェーデンといった国では衣類の大量生産・大量廃棄を禁止する「衣類廃棄禁止法」を採択・施行する先進的な取り組みも出てきています。限られた資源を未来に繋ぐために残された時間はあまりなく、早期に「捨てない社会」のインフラをつくり、広めていく必要があります。
私たちは多様なパートナー様と一緒にPASSTOを広めていくことで、「捨てるのではなく、渡す」という行為をできるだけ多くの人にとって身近にし、「捨てない社会をかなえる」ことを目指します。
PASSTO クリエイティブディレクター 高木新平さんからのコメント
この構想を聞いたとき、まず頭に浮かんだのは「郵便ポストのような、行動のインフラにならなきゃ」ということでした。意識で習慣を変えるのは難しいからこそ、多くの個人や法人が参加して、みんなで景色を変えていけるかが肝。そこで『PASSTO(パスト)』という名前を提案しました。人の動詞であり、街の記号として。同時に、意識高い人だけが使う回収ボックスのイメージを超えて、すべての人にとって身近でポップな選択肢を目指して、クリエイティブをつくりました。PASSTOはサステナビリティがますます問われる現代において、未来の当たり前になっていくはず。最高のチームと壮大なチャレンジに、僕が一番ワクワクしているかもしれません。
高木新平 NEWPEACE CEO / Senior Brand Director
1987年富山県出身。早稲田大学卒業後、(株)博報堂に入社。2014年独立し、(株)NEWPEACEを創業。未来志向のブランディング方法論「VISIONING®︎」を提唱し、これまで数多くのスタートアップや新市場のブランド開発に携わる。その他、富山県クリエイティブディレクター、(株)ワンキャリア社外取締役など。
ECOMMIT 事業開発パートナー 出村光世さんからのコメント
SDGsが叫ばれ始めて久しく、地球環境に配慮しない人は着実に減ってきている。しかし、配慮だけでは「捨てる」という行為を著しく減らすことは難しい。それほどに人間は「面倒」に勝てない。私自身があらためてこの難題の大きさに気づけたのはECOMMITと出会えたからです。昨年来、ECOMMITのコーポレートリブランディングを担当し「捨てない社会を実現する」というミッションを共に打ち立ててから、早くもPASSTOという一歩目を共創していけることにエキサイトしています。PASSTOを通して人々が軽やかに循環に関わり合う未来を引き寄せていきます。地球にコミットする循環商社の挑戦に注目ください。
Konel 代表 出村光世
1985年石川県金沢市生まれ。日本橋、金沢、下北沢、ベトナムを拠点とし、30を超える職種のクリエイターと制作活動を続けるプロジェクトデザイナー。「脳波買取センター BWTC」「ミカン下北」「#しかたなくない」など、デザイン/研究開発/アートを越境させるプロジェクトを推進。またイノベーションメディア 知財図鑑の代表としてテクノロジーの未来活用を妄想し、プロトタイピングを通して具現化している。著書にオープンイノベーション術「妄想と具現:DUAL-CAST」がある。
ECOMMITについて
ECOMMITは「捨てない社会をかなえる」ために、ものが循環するインフラをビジネスで実現する循環商社です。
全国7箇所にリアルな循環センターを持ち、不要になったモノを回収・選別・再流通させ、その循環インフラの輪や分野を広げています。リユース・リサイクル率の算出や、CO2削減量のレポーティングを通して回収から再流通までの"ものの流れ"をデータ化するトレーサビリティシステムまで、企業や自治体の特性に合った循環サイクルの実現に向けたサービスを包括的に提供しています。
創業からの15年間で、30以上の自治体と連携し、衣類に限らず日本トップレベルの品目を取り扱い、全国約1,300箇所の拠点からの回収を実現してきました。15期目となるいまからを第二創業期と位置づけ、企業や自治体のみならず、生活者に向けたライフスタイル形成も含めたサーキュラー・エコノミーを推進するブランドとして、「捨てない社会をかなえる」ことを目指し、事業を展開してまいります。
サーキュラー・エコノミー推進のための取り組みの一つとして、伊藤忠商事株式会社と業務提携し、日本市場における繊維製品の回収サービス「Wear to Fashion(ウェア・トゥ・ファッション)」及び、不要品の回収・選別・再流通を一気通貫で行うオリジナルブランド「PASSTO(パスト)」(https://passto.jp)を展開しています。
▽Wear to Fashion
http://renu-project.com/wear-to-fashion/
▽PASSTO(パスト)
https://passto.jp
採用情報
私たちECOMMITは、これからを第二創業期と捉え、「未来を創る採用」を強化しています。
[募集職種名]
・ブランド戦略部(企画開発)メンバー
・営業戦略メンバー/マネージャー候補
・事業開発メンバー
・テックリード候補
Wantedly https://www.wantedly.com/companies/ecommit-kandk2
会社名:株式会社ecommit
所在地:鹿児島県薩摩川内市水引町2803
代表者:代表取締役 川野 輝之
創立年月日:2007年8月17日(2008年10月1日設立)
事業内容:循環型社会に向けたインフラ・システム開発及びリユース・リサイクル事業
コーポレートサイト:https://ECOMMIT.jp
【報道関係者からのお問い合わせ先】
株式会社ecommit ブランド戦略部 広報ブランディンググループ 鈴木
E-mail: press@ecommit.jp
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