地域住民が守り続ける貴重な仏像群の保存活動を支援 粋響株式会社、チャリティーイベント「招福展」売上の一部【5万円】を静岡市・建穂寺観音堂の保存団体へ寄付

~11月3日の特別公開日に合わせて贈呈式を開催~

粋響株式会社

招福展実行委員会(代表:佐野翔平)は、2025年11月3日(月・祝)、チャリティーイベント「招福展」の売上の一部【5万円】を、静岡市の建穂寺(たきょうじ)観音堂の仏像群保存管理に尽力されている「建穂町内会」へ寄付いたします。 招福展実行委員会は、粋響株式会社(所在地:静岡県富士宮市、代表:佐野翔平)が運営する通販サイト「伝統屋 暁」主催のチャリティーイベント「招福展」の運営を担う組織です。同社は日本の伝統文化を次世代に伝える活動を展開しています。

当日は、観音堂の特別公開(10:00~15:00)に合わせて、11時30分頃に贈呈式を執り行います。

■ 寄付贈呈式 開催概要

日時: 2025年11月3日(月・祝) 11:30頃(贈呈式予定)
会場: 建穂寺(たきょうじ)観音堂(静岡市)
受領者: 建穂町内会 代表 中山順二氏
内容: 寄付金贈呈式
※観音堂特別公開は10:00~15:00

■ 寄付の背景

招福展実行委員会は、「技術を活用し、職人に還元する」という理念のもと、失われつつある日本独特の技術や文化を応援する活動の一環として、「招福展」を運営しています。

日本は、世界で数十社しかない1000年以上続く企業のうち11社を有し、2000年以上国そのものが変わらずに続いている「伝えていく力No.1」の国です。

近年、豊かさが当たり前となり、昔から繋がって今があることへの感謝が薄れているという危機感から、先人たちが命を懸けて次世代に託してきた日本の精神性を、改めて未来へ継承していく責任があると考えています。

その想いから、「招福展」の売上の一部を、日本の伝統工芸・伝統技術・伝統文化の継承に取り組む個人や団体へ寄付する活動を毎年継続しています。

【過去の寄付実績】

2024年: 能登半島地震で被災した石川県の漆職人へ支援

2023年: 静岡県内の高校で地域の伝統芸能を守る部活動へ、演舞で使用する木彫りのお面を寄贈

2022年: 富士市へ寄付
2021年: 富士市立病院へ寄付(コロナ禍のため)

■ 今年の寄付先について

建穂寺観音堂とは

建穂観音堂は、静岡市葵区建穂2-12-6にあります。古く飛鳥時代に創建されたと伝わる建穂寺は、かつて「駿河の高野山」とも称されるほどに見事な伽藍を誇り、江戸時代には徳川家康から寺領480石を認められるなど、駿河を代表する大寺院として栄えました。しかし、明治初年の廃仏毀釈と火災のため、惜しくも廃寺となってしまいました。

そのような不運の中、建穂寺に伝来した仏像の一部は、信仰心の篤かった当時の村人たちによって救い出され、大切に守り続けられました。そして、その仏像群のために昭和50年(1975)、建穂町内会によって建てられたのが「建穂観音堂」です。堂内には、平安時代から江戸時代にかけての約60体の貴重な仏像が安置されています。

建穂町内会の活動

建穂町内会は、建穂観音堂を管理し、堂内に安置される仏像の保存維持に努めてきました。仏像群のなかには、静岡県や静岡市の文化財に指定されているものもあり、それらを含む数多くの貴重な仏像を大切に保存するため、町内会の皆さんは日常的に観音堂の保全や清掃、防犯対策などに尽力するとともに、年に数回、無料の特別公開も行っています。

通常、信仰の対象としての古仏像は、寺院において所蔵・管理されるケースが多いですが、建穂観音堂は特定寺院の管理下になく、したがって維持費を檀家のお布施等に頼ることもできません。静岡県の歴史的・文化的な資料としても大変貴重な仏像群は、長年にわたる建穂町内会の皆さんの善意によって、奇跡的に守られてきたのです。

昔から観音堂を管理してきた、建穂神社観音堂評議委員会のメンバー

寄付先選定の理由

これまでも、建穂町内会は長年にわたって、静岡県民の宝ともいうべき、貴重な文化財を守り、後世へ伝えるべく、尽力されてきました。傷んだ仏像の修理が必要な場合、県や市の指定文化財であれば、補助金が出されることもありますが、それも実際に要する費用の一部で、無指定の仏像などでは、全額を住民らの寄付で賄わなければなりません。

 先述したように、建穂観音堂に安置される仏像群は、本来ならば消滅していたかもしれないものが、地域住民の皆さんの善意と努力によって、奇跡的に守られてきたのです。これほどの質量の仏像群が、一町内会の献身的な奉仕によって維持されてきた例は、全国的にも稀有な事例と思われます。そうした長年のご尽力に感謝するとともに、今後も、この仏像群が適切に保存され、あるいは専門家による調査研究が進展することの一助になることを願って、寄付させていただくことにしました。

寄付金額: 【5万円】
使途: 【建穂観音堂の仏像群の保存・管理費など】

■ 「招福展」とは

「招福展」は2021年から毎年開催している、「伝統屋 暁」が主催するチャリティーイベントです。2025年の開催で5回目を迎えました。

麦わら細工や凧絵など日本が誇る伝統工芸品に触れる機会を地域住民の老若男女問わずに提供しており、玉鋼アクセサリー、和紙製品、麦わら細工、凧絵など、多彩な伝統工芸品の展示・販売を行っています。

また、麦わら細工職人や凧絵師による実演販売も行い、職人の技を間近で見ることができる貴重な機会となっています。

「技術を活用し職人に還元する」をテーマに、手にとってくださったお客様、贈り物として受け取った方、そして職人—ご縁で繋がった全ての方が幸せになれるような環境を作ることを目指しており、売り上げの一部を伝統文化を後世に伝えていく活動をしている団体などに寄付しています。

イベントの企画・運営は、職人やボランティアスタッフで構成される招福展実行委員会が担っており、多くの方々の協力によって毎年開催されています。

直近の開催実績 

2025年1月8日〜16日、たこまん長屋門(静岡県富士宮市)にて開催

■ 今回の寄付への想い

招福展実行委員会 代表・佐野翔平氏

日本の伝統文化は、先人たちが命を懸けて次世代へ託してきた、かけがえのない財産です。建穂自治会の皆様が、地域の力で貴重な仏像群を守り続けてこられた取り組みは、まさに日本人が持つ『伝えていく力』の象徴だと感じています。

今回の寄付が、地域の文化財保存活動の一助となり、さらに多くの方々が日本の伝統文化の素晴らしさに触れるきっかけになれば幸いです。私たちは今後も、『招福展』を通じて、職人・お客様・地域の皆様、全ての方が幸せになれるような活動を続けてまいります。

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会社概要

粋響株式会社

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URL
-
業種
サービス業
本社所在地
静岡県富士宮市大岩1765-45
電話番号
090-1745-5330
代表者名
佐野翔平
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
2023年03月