2015年を代表する魅力的なリノベーション事例が決定!リノベーション・オブ・ザ・イヤー2015総合グランプリは「こどもたちの駅前ひろば『ホシノタニ団地』」
SNSを活用し一般ユーザーの声も取り入れてノミネート作品を選考、住宅媒体ら編集者8名がグランプリを選考
本コンテストでは、消費者にとって関心の高い施工費別に、「500万円未満部門」、「800万円未満部門」、「800万円以上部門」、「無差別級部門」の4部門を設けています。各部門ごとに全国からエントリーされた計154作品を、リノベーションの楽しさ・魅力・可能性という点にフォーカスしてSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)を活用した一般ユーザーの声を取り入れ一次審査し、48作品をノミネート選出しました。その後、最終審査においては、新聞や雑誌などの住宅系媒体編集者ら8名で構成された選考委員が審査を行い、総合グランプリ、部門別最優秀作品賞4点、特別賞7点を決定。11月8日(日)「リノベーションEXPO JAPAN 2015」イベント内で発表・表彰いたしました。
http://www.renovation.or.jp/expo/oftheyear/
【受賞作品一覧】
総合グランプリ
『こどもたちの駅前ひろば「ホシノタニ団地」』
株式会社ブルースタジオ
部門別最優秀作品賞<500万円未満部門>
『ノスタルジック秘密基地』
株式会社シンプルハウス
部門別最優秀作品賞<800万円未満部門>
『守口の長屋〜まるで露天風呂〜』
株式会社アートアンドクラフト
部門別最優秀作品賞<800万円以上部門>
『「特別などこか」へ行かなくても、日常こそが特別な暮らし「井の頭の家」』
株式会社リビタ
部門別最優秀作品賞<無差別級部門>
『リノベーションの全ステップを実際に体験できるワークショップ「DIY® SCHOOL」』
9株式会社
<審査員特別賞>
賃貸リノベーション賞
『団地リノベ / コンクリートと無垢の家』 株式会社タムタムデザイン
カジュアルリノベーション賞
『素材感を整える』株式会社空間社
再販リノベーション賞
『リノベーション済み物件の“新常識”でつくられた住まい』 株式会社ブルースタジオ
省エネリノベーション賞
『暖房なしでも暖かいマンション』 棟晶株式会社
官能的R1賞
『あなたらしく。ファッションのように』 9株式会社
リユース賞
『両家の思い出を引き継ぐ「家族のつながり」を感じられるリノベーション』 株式会社空間社
プランニング賞
『BOTAO-賃貸収入を得て、老後を楽しく過ごしたい-』 株式会社ブルースタジオ
【選考委員長講評】
選考委員長
島原 万丈 / リノベーション住宅推進協議会 プロモーション委員会 委員長
今年で3度目を数えるリノベーション・オブ・ザ・イヤー2015の全体的な印象をひと言で表すなら、「深化」という言葉が適当だろう。昨年のオブザイヤーでは、地方の台頭と対象とするビルディングタイプの広がりから、リノベーションが面的に拡大したことを印象付けられたが、今年は、その広がった平面が高さ・深さの縦軸を延長させたかっこうだ。ひらたく言うと、1つ1つの作品の質が高かったのである。
例えば、北海道において暖房不要の断熱性と気密性を達成し、「省エネリノベーション賞」を獲得した「暖房なしでも暖かいマンション」や、ガラス面が多く断熱には不利な元の建物を次世代省エネ基準以上まで引き上げ、それをエネルギーパスで証明した「井の頭の家」(800万円以上部門最優秀賞)など、性能向上のリノベーション事例が増えた。また、再販リノベーション賞を受賞した「リノベーション済み物件の“新常識”でつくられた住まい」や前述の「井の頭の家」、「はじまりの白」(ノミネート作品)など、従来、価格優位性のみを売りにすることが多かった買取り再販物件にあって、コンセプトを練り上げ提案性の高い作品に仕上げた物件が目を引いた。ほかには、賃貸リノベーション賞の「団地リノベ / コンクリートと無垢の家」では、賃貸リノベーションのビジネスモデルを見直し、先にテナントを見つけて「斡旋→設計→施工」という手法を採用することで、住み手の要望をプランに反映させることに成功している。無差別級部門最優秀賞の「DIYⓇSCHOOL」は、有料のスクールで住まい手のDIYスキルを教育するとともに、教室となった公社の団地の空き家5戸を再生するという一石二鳥のプロジェクトである。
さて、このようにレベルの高い作品群の中でも、見事総合グランプリに輝いた「ホシノタニ団地」は傑出していたと思う。郊外住宅団地の空き家問題は、今後ますます大きな社会課題として全国で顕在化してくるはずだが、その再生にあたっては、住宅単体に留まらず地域の再生まで射程することが解法のモデルとなることを、団地の広大な空地を駅前公園としてエリアに開くという鮮やかな手際で見せてくれた。リノベーションという手法が持つ可能性の大きさを証明することで、リノベーションの概念を次のステージまで引き上げた作品と言えるだろう。
これまで、ややもすれば個性的なデザインのみに注目が集まることが多かったリノベーション住宅が、性能向上に取り組み、ビジネスモデルを磨き、社会の課題に対して解決方法を提案する。リノベーションの進化を強く印象づけるコンテストであった。
※各選考委員の講評については、PDF資料または特設サイトをご覧下さい。
http://prtimes.jp/a/?f=d8586-20151111-9098.pdf
■「リノベーションEXPO JAPAN2015」について
2010年より「見て、聞いて、学ぶリノベーション」と題して全国で開催している、リノベーション住宅推進協議会主催のイベントです。第6回目となる今年は「リノベーションな人、増えてます 〜住まいの新スタンダード、リノベーション徹底研究〜」をテーマに、セミナーや見学会、ワークショップ、トークショー、パネル展示等、楽しみながら学べる様々なコンテンツを用意しておりました。
http://www.renovation.or.jp/expo/
■一般社団法人リノベーション住宅推進協議会について
消費者が安心して既存住宅を選べる市場をつくり、既存住宅の流通を活性化させることを目的に、2009 年7 月に発足したリノベーション業界団体です。現在、業界・業種の枠を超えた585 社(正会員416社、賛助会員153社、特別会員4名・9法人・3自治体、2015年11 月10 日現在)が参画し、優良なリノベーションの統一規格「適合リノベーション住宅」を定め、建物タイプ別に品質基準を設定、普及浸透を推進しています。区分所有マンション専有部に関する品質基準を満たす「R1住宅(アールワンジュウタク)」、区分所有マンション共用部も含む品質基準「R3住宅(アールスリージュウタク)」、戸建住宅の品質基準「R5住宅(アールファイブジュウタク)」が運用されており、適合リノベーション住宅発行件数は、累計22,214件(2015年11月10日現在)。
http://www.renovation.or.jp/
名称:一般社団法人リノベーション住宅推進協議会
設立:平成21 年5 月20 日
住所:東京都渋谷区渋谷2-12-19
会長:内山 博文
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