米国料理大学CIAでの日本料理講座（第1期）修了　授業最終日には会席料理を披露

　今年9月よりスタートしたアメリカの料理大学「The Culinary Institute of America」（学長：ティモシー・ライアン氏、以下CIA）での「日本料理専門講座」全11回が修了しました。本講座はサントリーホールディングス株式会社の協賛により設立され、辻調理師専門学校（大阪市、校長：辻芳樹）の日本料理教授 村島弘樹が現地に出講し指導を行っておりました。最終日となった12月13日（現地時間）には、授業成果発表会として在ニューヨーク日本総領事館、サントリーホールディングスニューヨーク事務所、CIA教授陣など10名を超える関係者を迎え、学生が会席料理を披露しました。

　睡眠時間を削って勉強したり、通常より数時間も早めに仕込みに来るなど、特別な気持ちで迎えた最終日には、これまで学んできた授業の集大成として、学生自ら食材を考え、メニュー構成を行いました。講師を務める村島は、「学生たちはすべてに興味を持って積極的に授業に臨んでくれたので、とてもやりやすかった。何でもすぐに味見をし、舌で覚えようとする姿勢は素晴らしい。時に試食をしすぎて盛り付け分がなくなることもありました(笑)。最終日には、用意していた材料を調理し忘れるなど珍事もありましたが、なんとか無事に終えることができました。料理を担当した学生が料理の説明をしながらサービスし、お客様からの様々な質問にもうまく答えていました。なにより、直接料理の感想を聞けたのはとてもよい勉強になったと思います。」

授業中盤には、別のクラスの学生が見学に来るなど、CIA内でも本講座が認知されていることを実感できた初年度。2017年も、本校は引き続き講師派遣とカリキュラム提供を行い、さらに多くの海外学生に日本料理を指導していきたいと思います。

 

＜講座概要＞
【講座名】サントリー冠講座「日本料理専門講座」　（Advanced Cooking : Japanese Cuisine）
【期間】2016年9月～2016年12月　　※2017年度以降も実施予定
【場所】The Culinary Institute of America　（1946 Campus Drive Hyde Park, NY 12538-1499）
【対象】CIA在学の3-4年生
【講師】村島弘樹（辻調理師専門学校 日本料理教授）
※教科書に辻静雄著『JAPANESE COOKING A SIMPLE ART』を使用