JA共済連 交通ルールの意識調査2025 日常的な運転シーンのなかに潜む「うっかり違反」リスクが明らかに
ビギナーは「周囲への配慮・経験不足」、ベテランは「慣れによる油断」が課題 約7割のドライバーが「交通ルールを改めて学び直したい」と回答
JA共済連(全国共済農業協同組合連合会・代表理事理事長 村山 美彦)は、組合員・利用者の皆さまが豊かで安心して暮らすことのできる地域社会づくりに貢献するため、交通事故防止に向けた取組みなど様々な活動にJAと一体となって取り組んでいます。
こうした活動の一環として、秋の全国交通安全運動に合わせて、全国の20歳~69歳の運転経験者500名を対象に、交通ルールに関する意識調査を実施いたしました。
その結果、日常的な運転シーンのなかに「ついつい違反してしまいそう(うっかり違反)」のリスクが潜む実態や、運転歴や頻度による意識の違いが明らかになりました。
調査結果サマリ
① 「うっかり違反」してしまいそうな交通ルールが明らかに
後部座席のシートベルト着用義務(24.8%)、泥はね運転(24.6%)、ハイヒールなど不安定な履物での運転(19.6%)がトップ3となった。
② 運転歴で交通ルールの意識に異なる結果
ベテラン層(免許保有20年以上)は、後部座席のシートベルト着用義務(29.5%)や非常時以外のクラクション使用(19.5%)などで、うっかり違反リスクが上位に。一方、ビギナー層は泥はね運転(28.0%)やスマホのながら運転(20.0%)などが上位となり、運転歴によって交通ルールの意識に差が生まれる結果となった。
③ 運転頻度で交通ルールの意識に異なる結果
ほとんど運転しない層は、泥はね運転(30.7%)や乗合自動車(バス等)発進妨害(18.7%)など、周囲への配慮が必要な場面が上位となった。一方、毎日運転する層は、スマホのながら運転(22.2%)やハイヒールなど不安定な履物での運転(23.8%)が上位となり、運転頻度によって交通ルールの意識に差が生まれる結果となった。
④ 約7割のドライバーが交通ルールの「学び直し」を希望
全体の68.8%が「交通ルールを改めて学び直したい」と回答。多くのドライバーが交通ルールの再確認の意向があることが判明した。
■調査結果概要
1.「うっかり違反」してしまいそうな交通ルールが明らかに
調査結果によると、「後部座席のシートベルト着用義務(24.8%)」がトップでした。また、「泥はね運転(24.6%)」や「ハイヒールなど不安定な履物での運転(19.6%)」も上位にランクイン。
このことから、ドライバーにとって日常的な運転シーンのなかに、「うっかり違反」リスクが存在していることが明らかになりました。

2.運転歴で交通ルールの意識に異なる結果
運転免許の保有年数ごとに集計したところ、運転歴によって交通ルールの意識に差が生まれる結果となりました。ベテラン層には初心に立ち返る機会の提供を、ビギナー層には改めて周囲への配慮の定着が重要といえます。
①ベテラン層
●ベテラン層で最も「つい違反してしまいそう」との回答が多かった「後部座席のシートベルト着用義務」については、ビギナー層20.0%、中堅層22.5%、ベテラン層29.5%と、運転歴が長いほど回答率が上昇する傾向となりました。
●また、「非常時以外のクラクション使用」については、ビギナー層11.0%と比較して、ベテラン層19.5%となり、ベテラン層での「うっかり違反」リスクが高いことがわかりました。

②ビギナー層
●一方、ビギナー層で最も「つい違反してしまいそう」との回答が多かった「泥はね運転」については、ビギナー層28.0%、中堅層26.0%、ベテラン層21.5%と、運転歴が短いほど回答率が上昇する傾向となりました。
●また、「スマホのながら運転」については、ベテラン層15.0%と比較して、ビギナー層20.0%となり、ビギナー層での「うっかり違反」リスクが高いことがわかりました。
●なお、「乗合自動車(バス等)発進妨害」や「緊急車両への進路譲り」についても、ビギナー層での「うっかり違反」リスクが高いことがわかりました。これらはビギナー層の周囲への配慮・経験不足が影響していると考えられます。

3.運転頻度で交通ルールの意識に異なる結果
①ほとんど運転しない層
運転頻度ごとに集計したところ、ほとんど運転しない層は、「泥はね運転」や「乗合自動車進路妨害」などの周囲への配慮が必要な場面で「うっかり違反」リスクが上昇することが分かりました。運転機会が少ないことで、とっさの判断や周囲への配慮が疎かになりやすいことが示唆されていると言えます。

②毎日運転する層
一方、毎日運転する層では、「スマホのながら運転」や「ハイヒールなど不安定な履物での運転」などの「つい」やってしまいがちな「うっかり違反」リスクが高い傾向に見て取れました。

4.約7割のドライバーが交通ルールの「学び直し」を希望
「交通ルールを改めて学び直したいか」という質問に対し、全体の68.8%が肯定的な回答となり、多くのドライバーが交通ルールの再確認の必要性を感じていることが明らかになりました。

■JA共済「忘れがちな交通ルールテスト」を9月18日より公開
道路交通法の定期的な改正、都道府県ごとに異なる交通規則、さらには自動運転技術の普及など、交通環境は常に変化しています。こうした変化に対応し、安全運転を継続するためには、運転歴に関わらず定期的な知識のアップデートが不可欠です。
そこで、JA共済では秋の全国交通安全運動にあわせて、9月18日から交通安全キャンペーンを実施。特設サイトにて、「忘れがちな交通ルールテスト」等を公開して、ドライバーに学び直しや交通安全について考える機会を提供しています。
詳細は下記特設サイトをご確認ください。
●「FANTASTICS 八木 勇征さん×JA共済 秋の交通安全キャンペーン」
URL:https://ja-kyosai-traffic-safety2025.jp
JA共済連では、引き続き、安全・安心な地域社会づくりを目指して、様々な機会を通じて交通安全啓発活動に取り組んでまいります。
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