「muute for school」、雲雀丘学園小学校の児童約430名に導入
〜アルファ世代の小学生に“デジタル瞑想”で感情理解力を育み、メンタルヘルスケアや非認知能力の育成へ〜
ミッドナイトブレックファスト株式会社(本社:東京都/代表取締役:喜多 紀正)が提供するAIジャーナリングアプリ「muute for school」が、兵庫県宝塚市の雲雀丘学園小学校(小学4年生〜6年生の児童数約430名)に導入されました。
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本校では、帰りの会の“書く瞑想”としてジャーナリングを実践し、児童が自分の感情を客観的に捉え、メンタルヘルスケアや非認知能力を育むことを目指しています。
これまで朝と帰りに行っていた瞑想の取り組みを発展させ、「muute for school」のAIが感情を分析・フィードバックすることで、児童がより深い自己理解を得ることを期待しています。本取り組みはGIGAスクール構想による一人一台端末の活用を基盤とし、今後の教育現場のデジタル化・ウェルビーイング向上に大きく寄与すると考えています。
【導入の背景:深刻さを増す子どもたちの心の課題、教育政策の見直し】
深刻化する児童の心の問題
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不登校児童生徒数の過去最多(34.6万人)
文部科学省の最新調査によれば、病気や経済的理由を除く不登校児童生徒は34.6万人を超え、前年度比15.9%増と過去最多を更新しています。これは児童・生徒の心理的課題がいっそう深刻化していることを示唆します。
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不安・抑うつ(23.1%)、生活リズムの乱れ(23.0%)
不登校の背景には「学校生活への意欲低下」に加え、「不安・抑うつ」「生活リズムの乱れ」を訴える児童生徒がそれぞれ約23%に上ると報告されています。こうしたメンタルヘルス上の課題に、学校現場が十分に対処しきれない実情があります。
教育政策の転換
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教育振興基本計画でのウェルビーイング重視
文部科学省は「令和の日本型学校教育」を通じて、学力だけでなく、児童・生徒のウェルビーイング(心身の健康や幸福感)の重要性を強調しています。
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GIGAスクール構想によるデジタル環境整備
公立小中学校への一人一台端末の整備が進み、デジタルを活用した新たな学習プログラム導入が可能になりました。これを受け、各校で新しい教育手法や非認知能力の育成に資するツールへの注目が集まっています。 -
「令和の日本型学校教育」における非認知能力育成
学力と並行して育むべき力として自己肯定感、思いやり、レジリエンスなどの“非認知能力”が注目されています。しかし、具体的にどのように指導・評価すればよいのかが明確ではなく、現場での試行錯誤が続いています。
こうした状況を踏まえ、児童が安心して自己の感情と向き合い、メンタル面をケアしながら学ぶ環境をつくるために、雲雀丘学園小学校では「muute for school」の導入を決定しました。
【取り組み内容:デジタル瞑想プログラム】
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帰りの会での実施
雲雀丘学園小学校では朝の瞑想はそのまま継続し、帰りの会で「書く瞑想」として「muute for school」の活用を開始しました。現在では、音楽に合わせて目を瞑る代わりに、タブレットを用いて自分の気持ちを自由に書き込むことを習慣化しています。 -
AIによる感情分析の仕組み
「muute for school」に入力された文章は、アプリ内のAIがキーワードや感情傾向を分析します。ユーザー本人に対しては自分の感情や思考の特徴を示すフィードバックが表示され、教員は個々の児童の感情傾向を把握するためのデータを参照できます。 -
教員のモニタリング(感情分析)
児童一人ひとりが自由に書き込んだ内容を、教員が個別に精査するのは非常に手間が掛かります。AIの感情分析結果を活用することで、従来の紙の日記に比べ、教員による支援や見取りの効率化を実現します。児童が抱える不安や悩みの“早期発見”につながります。
【期待される効果】
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児童の感情理解力向上
ペネベーカー氏の筆記開示法研究によるとジャーナリングにより、児童はポジティブ・ネガティブを問わず自分の気持ちを客観的に把握しやすくなります。研究によれば、継続的な“書く瞑想”は心理的ストレスの低減や自己肯定感の向上に効果的とされています。 -
不安・抑うつの早期発見
「muute for school」は、不登校やメンタル不調の背景にある“見えにくい悩み”を、AI分析で可視化します。教員は個別フォローや早期介入を行いやすくなるため、重大化を防ぎやすくなります。 -
教員と児童の対話促進
AIによる感情分析レポートを活用することで、教員は児童との対話の糸口を見つけやすくなります。従来の直感的な観察だけでなく、データに基づいたアプローチが可能となり、より建設的な声かけや相談機会の創出につながります。
【導入校からの声】
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副校長 今井 徹 先生のコメント
4年生以上にmuute for school(ジャーナリング)を導入します。小学生で?と思われるかもしれませんが、4年生の保健の学習で、思春期における体や心の変化について学習をします。だんだん大人に近づくにあたり、悩むことも増えてきます。ジャーナリングを導入することで、ポジティブな感情だけでなく、ネガティブな感情も書き出すことで自己の感情をセルフコントロールできるようになり、数値では見えない非認知能力を育む上でも有効であると考えています。
帰りの会での振り返り活動において、AIを活用した新しい学びの形を実践できることを楽しみにしています。毎日、2分間のタブレットで文章入力することでタッチタイピング能力が高まることも期待しています。
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隅田 心吾 先生のコメント
本校では、音楽に合わせて目を瞑り自分を振り返る瞑想を、朝と帰りに行っていました。それを、朝の瞑想はそのままで、帰りの瞑想を『書く瞑想』と言われるジャーナリングに置き換えました。AIがポイントを整理してくれるmuute for schoolを使って行っています。このコネクテッドな世の中で、あえて「つながらない」をコンセプトとしたアプリを使うことで、児童は自分の正直な気持ちを安心して書き込むことができ、より深く自分と向き合うことができています。最近ではこの時間を楽しみにする児童も増え、「muute for schoolをしよう」と言うと喜びの声があがります。もちろん、自由に使えるアプリですので、家で書き込む児童もいます。毎日それこそ日記のように書き連ねている児童もいれば、1日に何度も書き込む児童もいます。そういう児童ほど、自分の気持ちを表現するのが上手になっているように感じられます。コミュニケーション能力を育むツールとしても有用ではないかと考えています。
【今後の展望】
雲雀丘学園小学校の取り組みは、アルファ世代と呼ばれるデジタルネイティブ世代の児童に対する新たな“自己理解”教育モデルとして注目されます。児童のメンタルヘルスケアや非認知能力の育成は、国を挙げて取り組むべき大きな課題です。
ミッドナイトブレックファスト株式会社は今後も、より多くの学校・教育現場への「muute for school」導入を進めるとともに、企業や個人向けの「muute」を通じたメンタルヘルス支援にも力を入れていく予定です。
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参考文献・データ
■【「muute for school」とは】
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muute for schoolは、生徒が自分と向き合い感じていることや思っていることをありのままに書き出す「書く瞑想 = ジャーナリング」が行える生徒向けアプリと、先生が生徒の感情や思考の傾向を見ることができる先生向けWEBの両方を提供するサービスです。生徒向けアプリでは独自開発のAIが、書かれた内容やそれに関連する感情や思考を分析し、フィードバックを行うことで、自己の感情や思考、行動を客観的に振りかえることができます。学生が日々の学校生活のなかでmuuteを活用することで、感情の言語化や振り返りを行い、自己の感情の揺れ動きや思考パターン、価値観などを発見することができ、探究学習の基礎となる自己理解力を促進するツールです。先生向けWEBでは、クラスやチームなどのグループ全体が本心ではどのような感情や思考を多く考えているか、また、その時系列での推移などを見て、生徒の状態を理解し、コミュニケーションや運営を改善するためのツールです。
〜ジャーナリングとは〜
「ジャーナリング」は、欧米で人気のメンタル・セルフケア/マインドフルネスの手法のひとつで、頭に思い浮かんだことをありのままに書くことから「書く瞑想」とも言われています。自分の思考や感情、日々のおこないを振り返ることで、心身の健康と自己肯定感の向上に効果があることがわかっています。また、昨今のコロナ禍での新しい生活様式によるストレスやメンタル不調へのセルフケア手法としても注目が高まっています。
※教育現場でのmuute for school活用法や事例など、本取り組みに関する問い合わせは以下までご連絡ください。
名称:muute for school(ミュートフォースクール)
提供/運営:ミッドナイトブレックファスト株式会社
サービスURL: https://muute.jp/school
担当窓口:渡邊・大杉 メールアドレス:pr@mnbf.jp
■muute概要
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名称:muute(ミュート)
提供開始日:2020年12月1日
価格:フリープラン(無料)/プレミアムプラン(月額500円/年額5000円)
対応OS:iOS14.0以上, Android 8.0以上
ダウンロード方法:https://bit.ly/muute_app
提供/運営:ミッドナイトブレックファスト株式会社
サービスURL:https://muute.jp/
関連リンク : https://note.com/muute_journaling (note), https://twitter.com/muute_jp (Twitter), https://www.instagram.com/muute_jp/ (Instagram)
■会社概要
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会社名:ミッドナイトブレックファスト株式会社
代表者:代表取締役 喜多 紀正
所在地:東京都渋谷区恵比寿4丁目5番3号
設立日:2019年5月9日
事業内容:デジタルプロダクトの企画/開発/運営
会社URL: https://www.mnbf.jp/
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