2020年白書 ファーウェイ最高法務責任者 宋柳平(ソン・リウピン)氏講演 日本語訳全文

※本記事は2021年3月16日中国深セン市で開催されたフォーラムの日本語翻訳版です

3月16日に中国・深圳市のファーウェイ本社で、フォーラム「2021年以降のイノベーションと知的財産の見通し」が開かれました。その中のファーウェイの最高法務責任者である宋柳平(ソン・リウピン)の発言は次の通りです。
 
 

スピーチを行うファーウェイ 最高法務責任者 宋柳平(ソン・リウピン)スピーチを行うファーウェイ 最高法務責任者 宋柳平(ソン・リウピン)


皆様、

こんにちは、ようこそお越しくださいました。

まず初めに、知的財産がイノベーションとテクノロジーの発展させるそのあり方についての見識を共有してくださったGurry氏(世界知的所有権機関前総裁であるフランシス・ガリー)に感謝を申し上げます。

パンデミックにより、2020年は私たち全員にとって前例のない多難な年となりました。ファーウェイにとって、特に激動の年となりました。米国政府は当社への制裁を継続し、多くの政府関係者が誤った情報を拡散し続け、ファーウェイを注目の的としてきました。私たちは今までになく、よりオープンにコミュニケーションをしていく必要があることを実感しています。私たちは多難な現実に立ち向かうとともに、ありのままの姿を皆様ご自身の目で確認できるよう、世界中のジャーナリスト、研究者、専門家、政府関係者に扉を開きました。
 
2019年、私たちが初となるイノベーションおよび知的財産に関する白書を公表した際、業界全体への当社の貢献とともに、イノベーションと知的財産保護の原則と実践の概要を説明しました。今回2020年の白書では、データと主要マイルストーンを公表し、過去30年に渡るイノベーションの歴史と当社の長期に渡る知的財産権管に対する尊重、保護、貢献を説明しています。この白書で、ファーウェイが今日ある姿となった敬意についてより理解が深まることを望んでいます。今後、当社は定期的にイノベーションおよび知的財産関連活動を公表し、当社のイノベーションに対する取り組みについて認知されるように積極的に努めていきます。

テクノロジー企業として、知的財産の尊重と保護は、当社の事業の根本原則の一つとなります。

ファーウェイは、開かれた研究とイノベーションに取り組んでいます。当社は、世界中のバリューチェーンにおける先進テクノロジーとの統合を歓迎し、顧客のニーズを満たす最高水準の品質とパフォーマンスを持つ製品およびサービスを急速に展開させるためのインフラストラクチャを持っています。当社は年間収益の10%~15%を研究開発に再投資し、過去10年間で研究開発に投じた額は900億米ドル以上に上ります。この投資規模の維持により、2020年EU Industrial R&D Investment Scoreboardでファーウェイは第3位となりました。

当社では、積極的に知的財産の保護に取り組んでいます。現在進行中の研究開発への集中投資により、ファーウェイを世界最大の特許所有企業の一つとなりました。当社は、産業の進化を促進するため、その特許とテクノロジーを世界に向けライセンス許諾する準備ができています。

5G分野でのリーダーとして、特許のライセンシングに関してファーウェイはFRAND原則に従います。本日、当社は5Gテクノロジーのロイヤルティレートについても発表いたします。標準レートを発表することで当社は、5Gおよびデジタル変革の投資決定を行いやすくすることになる、より透明性のたかいコスト構造をもたらすことを願っています。当社は、確信のある投資を助長し、あらゆる分野での5Gの急速な採用を促進することを望んでいます。

独自の知的財産の他に、当社では他者の知的財産も多くの数を押さえています。当社は知的財産管理および保護に関する国際ルールと慣習を遵守し、知的財産の係争をクロスライセンス契約および技術提携と事業提携などの友好的な方法で解決する努力をいたします。過去20年にわたり、当社は情報通信産業の主要特許所有者と多岐にわたるクロスライセンス契約交渉を行ってきました。ヨーロッパ、米国、日本、韓国の大手グローバル情報通信企業との間で、100件以上の特許ライセンスとクロスライセンス契約を締結してきました。

テクノロジープロバイダーとして、私たちは共に取り組むことでさらにイノベーティブになることができます。そしてともに取り組むことで、共に成功を手にするのです。ファーウェイは積極的に、自社のイノベーションとテクノロジーの進歩を共有しています。

当社は学会とオープンで多様な関わり合いをもっています。産業における話題を学会と積極的に模索し、当社の研究結果を公表し、イノベーションを業界全体と共有します。2020年、当社はACMやIEEEなどの団体が主催する学会および会議にて600件近い論文を発表しました。

ファーウェイは、400以上の規格団体、業界連盟、オープンソースコミュニティの会員となっており、主流となる企画の開発に他社と挙動で取り組んでいます。当社は国際規格団体に最新技術研究を参考情報として提供しています。私たちは、共に手を取り合い業界を発展させています。毎年、当社は国際規格団体に6,000件以上の提案を行っています。当社は、ソフトウェアへの10年以上に渡る投資と能力を活かし、オープンソースコミュニティへの貢献を強化し続けています。

いつもの通り、ファーウェイには世界とテクノロジーを共有する準備と意志があるのです。私たちは共に手を取り合い、業界を前進させ全人類のためのテクノロジーを進化させていきます。

ありがとうございます!

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会社概要

華為技術日本株式会社

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URL
https://www.huawei.com/jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区大手町1-5-1 大手町ファーストスクエアウエストタワー12F
電話番号
03-6266-8008
代表者名
侯涛
上場
未上場
資本金
-
設立
2005年11月