全国の高校生が社会問題を解決するビジネスモデルを発表 高校生みんなの夢AWARD5全国大会グランプリが決定!
公益財団法人みんなの夢をかなえる会(以下、当法人)は、全国の高校生が社会問題を解決するビジネスモデルを発表する「高校生みんなの夢AWARD5」を8月22日(木)に国立オリンピック記念青少年総合センター(カルチャー棟大ホール)にて開催いたしました。「無駄なしきのこ畑〜農業に革命を〜」というビジネスアイデアを発表した高畠 奏大(郁文館高等学校1年生)さんがグランプリに輝きました。
(配信アーカイブ https://youtu.be/nVNSRGwxJEU)
■「高校生みんなの夢AWARD5全国大会」とは
当法人は、起業家の発掘・育成・支援を目的に、ビジネスコンテスト「みんなの夢AWARD」を14年連続で開催してきました。2020年より起業家予備軍の裾野を広げる為、高校生を対象としたビジネスモデルコンテスト「高校生みんなの夢AWARD」を開催し、今回は第五回目となります。
「高校生みんなの夢AWARD5」にエントリーする高校生は、当法人がオンライン上で無償公開している「ソーシャルビジネス学習プログラム」を通じて、世界・日本・地域の様々な社会問題について学び、ビジネスの基本について学習します。そして、自らが関心を持った社会問題を解決するビジネスモデルを立案します。
全国の202校から1,554名のエントリーが集まり、予選を勝ち上がった10名の高校生は、ファイナリストとして全国大会でソーシャルビジネスのアイデアを発表し、グランプリと準グランプリが選ばれます。審査基準は、①共感性+社会性、②事業性、③プレゼンテーション力です。
当法人の代表理事でワタミ株式会社代表取締役会長兼社長CEOの渡邉美樹審査員長をはじめ、様々な業界の経営者が審査員を務めます。
グランプリには、国内外の研修旅行券20万円分、準グランプリには10万円分が贈られます。なお、エントリーした全ての高校生に、総合型選抜(旧AO入試)・推薦入試や就職試験で活用できる『高校生みんなの夢AWARD5エントリー証明書』を発行しております。
■北海道~沖縄まで全国202校1,554名から選ばれた10名の高校生ファイナリストが多彩なビジネスモデルを発表
全国大会は国立オリンピック記念青少年総合センター(カルチャー棟大ホール)にて開催。10名のファイナリストから様々な社会問題を解決する、高校生らしいアイデアに富んだビジネスモデルが発表されました。
① 奥津 音乃 愛媛県立今治西高等学校3年
愛媛県には4つのプロスポーツチームがあるが、どこも経営難に苦しんでいる。一方で、学校の部活動を地域に移管する動きがあるが、コーチ不足からなかなか移管できていない。そこで、プロスポーツと地域を繋げる「総合型地域スポーツクラブ」=「ホストシティ制度」を設立し、指導員不足とプロスポーツチームの収益向上に寄与するビジネスアイデアを発表。
② 撹上 龍之介 名古屋経済大学市邨高等学校2年
発達障害の子どもたちが年々増加しているという社会課題を解決するため、発達障害の子どものための囲碁教室を展開。自身も重度の発達障害で合った過去があったが、囲碁によって克服できた実体験から、難しい囲碁のルールをわかりやすく理解できるソフトを開発して販売するとともに、囲碁教室も開校するビジネスアイデアを発表。
③ 佐藤 奏音 N高等学校3年
様々な社会課題を自分事として捉えられる子どもを育成する教室を展開。SDGs×未来志向カードでグループワークを行い、近い将来や遠い将来を考え、「想像」「創造」する力を育成する。グループワークを通じて、想像・創造したものを言語化する能力や、コミュニケーション能力を高めていく。未来志向ができるようになった子供には認定書や認定カードを発行し、認定者を増やしていくというビジネスアイデアを発表。
④ 澤田 和花 ID学園高等学校2年
若者の農業離れ、耕作放棄地の増加という社会課題に対し、可食部が多いパクチーの栽培と農業体験を取り込むことで農地の再生と、食料自給率の向上、若者の農業への関心を高めていく。長野県上田市で試験的に耕作放棄地を運営しており、日本そば×パクチー天ぷらといった、地元店舗とのコラボなども兼ね備えたビジネスアイデアを発表。
⑤ 鈴木 大輝 早稲田大学高等学院3年
肌荒れに悩んでいる人のために、フェイスクリームを自ら開発。植物由来の新素材セルロースファイバーとコーヒーかすから抽出するコーヒーオイルを使ったフェイスクリームで、保湿性が高く、同時にべたつきがほとんどないフェイスクリームを開発、販売するビジネスアイデアを発表。人の肌に優しいとともに、コーヒーかすのアップサイクルによって環境にも配慮した商品になっている。
⑥ 辻元 逢めり 同志社国際高等学校3年
自身がインドに住んでいた経験から、インドの貧困層を支援するビジネスアイデアを考案。貧困層にオンラインの教育コンテンツを提供し、受講進度に応じてポイントを付与。そのポイントを食料と交換可能にすることで世帯全体での勉強意欲を高め、児童労働の削減に寄与する。また、個々の子どもの学力を把握できるため、優秀な学生を企業に紹介することで、紹介手数料をもらって収益の黒字化を図るというビジネスアイデアを発表。
⑦ 福田 優羽 広尾学園高等学校3年
カンボジアの基幹産業である縫製工場から年間14万トンもの廃棄布が出ていると同時に、手洗いや歯磨きが習慣化されていないことに着目。廃棄布を作った歯磨き用の布サックをつくり、それを学校に提供する。衛生習慣と学力には相関関係があるという研究結果があることから、モデル校で検証を行い、検証結果が出た段階で、カンボジア全土の学校に販売するビジネスアイデアを発表。
⑧ 細石 樹成 大分県立大分工業高等学校3年
水力発電と太陽光発電による「ポータブルハイブリッド発電システム水車」を開発し特許を取得している。3,2㎏と軽量な水車の為、水が流れる場所であれば天気に関係なく発電が可能。開発した水車は無電化地域に設置し地域に貢献する。企業に対するCSRサポート事業を立ち上げ、企業のCSR活動の一環として水車を販売・サポートを行うことで収益化を図るビジネスアイデアを発表。
■グランプリは郁文館高等学校1年生の高畠 奏大さん
日本の農業衰退という課題解決に向けて、ソーラーパネルのデッドスペースを活用し、持続可能なきのこ栽培を行う。また、きのこ栽培で発生する使用済み菌床を昆虫の餌に活用し、昆虫の養殖と販売を行う。さらに昆虫の養殖で発生する糞を菌床とともに破砕してできる良質な堆肥も販売できるというビジネスアイデアを発表。既存のアイデアやビジネスモデルを組み合わせ、収支も含めて具体的なビジネスアイデアを発表したことでグランプリを受賞。
■準グランプリは大阪医科薬科大学 高槻高等学校 2年生の真貝 修太郎さん
子どもの入院患者が学校教育を受講できる院内学級は、日本全体で入院を受け入れている病院の30%しか存在しない。また、医療の発達とともに長期入院が減少し、入退院を繰り返す子どもが増え、学習の進度が管理・把握できていない子どもが増加している社会課題に着目。療養中の子ども達が抱える学習機会の損失と、学校に行けないことによる孤独感を解決する場所として、学習コンテンツ、教育カウンセリング、コミュニティ、学習管理の4本柱で構成された独自のオンラインサービスを立上げるというビジネスアイデアを発表し準グランプリを受賞。
■2025年度「高校生みんなの夢AWARD6 in大阪・関西万博」を開催
次回の「高校生みんなの夢AWARD6」は、2025年8月11日(月)大阪・関西万博で開催します。万博の趣旨に則り、海外の高校生からのエントリーも受け付ける予定です。高校生みんなの夢AWARD6 in 大阪・関西万博の予選を勝ち上がった10名のファイナリストは、万博の大ホールから、リアルとオンライン配信を通じて全世界に自身の夢と社会問題を解決するビジネスアイデアを発表します。
エントリー開始については、公式HPで今年11月頃に情報公開予定です。
■開催報告書など資料のご請求・お問い合わせはこちら
https://forms.gle/CEFjc9XTFkqg4SPU9
■公益財団法人みんなの夢をかなえる会
2010年にNPO法人として活動を開始。誰もが「夢」を持ち、「夢」を追いかけ、それによって一人ひとりが自らの持つ資質を磨き高め、生き生きと暮らすことで、「夢溢れ、『ありがとう』が飛び交う社会の実現」に寄与することを目的として設立。2014年に内閣府より公益財団法人として認可されました。「みんなの夢AWARD」という様々な企業の協賛や内閣府・文部科学省などの各省庁から後援を受けたイベントを中心に、夢を持ち、夢の実現を支援するための事業を行っています。
【所 在 地】東京都大田区羽田 1-1-3
【代表理事】渡邉美樹 【設 立】2010 年
【ホームページ】
公式ホームページ http://www.minnanoyume.org
みんなの夢AWARD https://yumeaward.org
高校生みんなの夢AWARD https://yumeaward.org/school/
ソーシャルビジネス学習プログラム https://yumeaward.org/social/
《お問合わせ先 》
公益財団法人みんなの夢をかなえる会
TEL:03-5737-2727
E-mail:info@minnanoyume.org
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