若手大工29名が挑む「真剣勝負」。日本の伝統技術を継承する技能テストを1月17日に開催

次代を担う職人の姿に触れる特別な１日。同時に「技能グランプリ」出場予定のベテラン大工による、日本一を目指した公開練習も実施。

株式会社平成建設

2025年12月23日 15時00分

株式会社平成建設（静岡県沼津市）は、大工の技能向上と国家資格である「建築大工技能士」の資格取得を目的とした「社内技能テスト」を、2026年1月17日（土）に、本社加工場（静岡県沼津市大岡）にて開催いたします。本テストは、すでに「一級建築大工技能士」を取得した先輩大工が企画・運営・試験官を務め、次世代へ技を繋ぐ重要な機会となっています。棟梁を目指す若き大工29名が一堂に会し切磋琢磨しながら課題を完成させます。

技能テスト当日は、「技能グランプリ※」に出場するベテラン大工4名の練習風景もご覧いただけます。若手大工とは一味違ったベテラン大工たちの気迫あふれる練習風景も必見です。

【平成建設について】

建設業界における職人不足と技術継承が大きな課題となる中、平成建設では「技能を磨き建築で語る職人集団であり続ける」という理念のもと、若手大工の育成に力を注いでいます。

※技能グランプリとは…熟練技能士が技能の日本一を競い合う大会。厚生労働省などが主催し、特級、１級および単一等級の技能検定に合格した技能士にのみ参加資格が与えられる。平成建設は建築大工の部に出場する。

技能テスト概要

●日時：1月17日（土）　8：00～16：00

●会場：平成建設本社加工場（静岡県沼津市大岡1540-1）

●内容：

・1年目から5年目までの大工29名が、制限時間内に「建築大工技能検定」を見据えた課題を完成させ提出します。

・テストの流れ……①課題制作、②課題提出・審査（採点）③講評

【メディア関係者の皆さまへ】
当日は取材・撮影が可能です。事前にご一報いただければ、取材対応および大工へのインタビューも調整可能です。29名もの若手大工が集結する熱気あふれる加工場にて、真剣な眼差しで木材に向き合う姿や、熟練大工による直接指導の様子など、現場ならではの臨場感あふれるシーンの撮影が可能です。

本イベントの見どころ

【若手大工29名による、制限時間内の真剣勝負】

入社1年目から5年目の若手大工が、国家資格である「建築大工技能士」の資格試験を想定した難易度の高い課題に挑みます。日本の伝統技術である「仕口（しくち）・継ぎ手（つぎて）」の技能はもちろん、墨付けから加工、組み立て、仕上げに至るまでの木材の扱い、図面から立体を構築する空間認識能力、さらには思考の柔軟性や体力、協調性まで、木造建築を支える総合的な技能と知識が求められます。
緊張感あふれる空間で、日ごろの修練の成果を競い合う姿はここでしか見られない貴重なシーンとなるでしょう。

「仕口（しくち）」や「継ぎ手（つぎて）」は、日本建築に欠かせない伝統技術。大工の腕が最も試される工程のひとつ。

【大工自らが運営する平成建設ならではの文化】

試験官を務める先輩大工も、課題の採点者になることで技能の勘所を再確認します。教える側と教わる側、双方が刺激し合う平成建設独自の教育体制をご覧いただけます。

【「技能グランプリ」出場者による公開練習】

全国大会である「技能グランプリ（2026年2月末に開催）」に出場するベテラン大工4名の練習風景を公開。当日まで詳細な条件が明かされない難課題「振れ隅木」に挑む、気迫あふれる姿は必見です。

●本件に関するお問い合わせ・取材のお申し込み（広報担当：安藤）

※取材をご希望のメディア関係者様は、広報担当までご連絡ください。
※大工へのインタビューも調整可能です。
TEL：055-962-1000／E-mail：masakazu_ando@heiseikensetu.co.jp

▼「技能グランプリ」についての詳細は下記にてご覧ください。

目指せ日本一！「技能グランプリ」に出場します！

2026年2月末より、大阪にて開催される「技能グランプリ」に、静岡県・神奈川県代表として、4名の大工が出場します。

「技能グランプリ」は、特級、１級および単一等級の技能検定に合格した技能士にのみ参加資格が与えられます。４名はそれぞれ「一級建築大工技能士」を持つ有資格者で、静岡県代表として原田大工と髙嶋大工が、神奈川県代表として渡邊大工と樺沢大工が出場予定です。

前回（2024年）銅賞入賞を果たした原田大工は、今回こそは！と「金賞」を目指す。2日間の技能グランプリを乗り切るための体作りも欠かせないという。

前回（2024年）大会で、惜しくも入賞を逃した渡邊大工は、「前回大会から約2年間、ずっと悔しい思いを抱えてきた。次こそは表彰台に上がり上位入賞を果たしたい」と並々ならぬ思いで参戦する。

４人の中で最年少の樺沢大工は先輩である渡邊大工の背中を追って、技能グランプリへの参戦を決意。大工道具が好きで、刻みの技術を伸ばしたいと志願した。

今回の課題は、伝統的で高度な技術を要する「振れ隅木、振れたる木小屋組の一部」です。この課題の最大の難所は、大会当日まで「勾配」が伏せられていること。どんな角度が提示されても完璧に仕上げるためには、あらゆる数値を想定した反復練習が欠かせません。そんな大工たちを平成建設は全力プッシュ！本番まであと約2か月半。大工たちの挑戦が続いています。