CyberneXが名古屋工業大学、横河電機とEar-EEGの可能性を探求する共同研究を開始
イヤホン型脳波計XHOLOSによる脳波取得技術の検証と応用可能性の探索
株式会社CyberneX(本社:東京都、代表取締役CEO:馬場基文、以下「CyberneX」)は国立大学法人名古屋工業大学(所在地:愛知県、学長:小畑誠、以下「名古屋工業大学」)、および横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市、取締役 代表執行役社長:奈良寿、以下「横河電機」)と3者で、CyberneXが開発したイヤホン型脳波計「XHOLOS」が取得する脳波データの検証と応用可能性の探索に関する共同研究契約を締結し、本研究を開始したことをお知らせします。
本共同研究では、CyberneXが開発するイヤホン型脳波計XHOLOSが取得するEar-EEG(耳介脳波)データと一般的な頭皮脳波(EEG)との比較検証を行い、その関連性を明確にすることで脳波インターフェースとしての応用可能性を明らかにすることを目指します。
CyberneXは、「脳情報を日常に開放する」をミッションに掲げ、創業以来、日常的な脳情報の活用を目指し、小型かつ信号品質に優れたEar-EEGデバイス(耳周辺から脳波をはじめとした生体電位を取得するデバイス技術)の開発を進めてまいりました。
名古屋工業大学の船瀬客員教授は、長年にわたりブレイン・コンピュータ・インターフェース(BCI)研究を行っており、本共同研究において中心的な役割を担います。
横河電機は、プラントオートメーション領域のリーディングカンパニーであり、ブレインテック技術の研究と事業活用を目指し、2021年9月にCyberneXと資本業務提携をしています。
【研究の狙い】
CyberneXのイヤホン型脳波計XHOLOS Soundsが取得するα波は、医療用脳波計との高い相関性が確認されており、α波に着目したアルゴリズムの開発をベースに、リラックス度計測システム「α Relax Analyzer」の供給や脳波を活用したリラクゼーションサロン「XHOLOS麻布広尾」の運営等を通じて実績を積んでまいりました。
一方で、α波以外の脳波を積極的に利用することで、XHOLOSを脳波インターフェースとして活用する可能性についても、応用可能性の検討を行ってまいりました。
この度、本共同研究では、CyberneXのデバイス技術の応用可能性を迅速に明確化するために、名古屋工業大学、横河電機との3者による共同研究体制を構築しました。これにより、今後のソリューション開発につながる指標開発と応用研究のスピードを加速させることを目指します。特にウェルビーイング領域やプラントオートメーション領域での応用に向けては、研究成果を速やかに事業検証(PoC)等の社会実装に必要な活動に繋げ、実用化を加速させてまいります。
【各社の役割】
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CyberneXは、試作開発能力とすばやい検証能力を生かした、Ear-EEG計測技術の開発と検証のリーディングを担当。
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名古屋工業大学は、長年培った脳波インターフェース研究の実績を活かし、脳波研究の企画とディレクションを担当。
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横河電機は、独自の検証フィールドの提供とソリューション開発を担当。
【各社コメント】
CyberneX CEO 馬場基文
「今回の共同研究は、名古屋工業大学、横河電機と当社との産学連携によって、脳情報活用の社会実装を継続的に進展させていくことを共通の目的としております。研究成果を積み重ね、世の中に役立つ活用の用途を広げながら、脳情報を日常に開放するミッションを前進させていきます。」
名古屋工業大学 客員教授 船瀬新王
「今回の共同研究は、脳情報の活用を推し進めるための科学的根拠を明らかにすることとその科学的根拠を元に工学的な応用を目指してきます。まだまだ、ブレインテックと呼ばれる分野ははじまったばかりです。その先駆者としてCyberneXさんと横河電機と研究・開発を進めていきたいと思います。」
横河電機株式会社 マーケティング本部 イノベーションセンター長 石井庸介
「今回の共同研究では、スタートアップ・大企業間の連携のみならず、学術界との連携が加わり、学術的見地からもEar-EEGの有用性や社会実装性の高さが示されることにより、今後のEar-EEGの社会実装と産業応用の加速への起点となることを強く期待しています。」
今後CyberneX、名古屋工業大学、横河電機は共同で研究を推進し、イヤホ
ン型脳波計による脳情報の活用に向けた技術基盤の確立と、その応用可能性の探索に取り組んでまいります。
船瀬新王氏プロフィール
1976年,北海道生まれ.2004年3月に名古屋大学大学院博士後期課程を満期退学,2007年3月に名古屋大学にて博士(工学)を取得.2004年4月から名古屋工業大学にて助手・助教・准教授を2024年3月まで務める.2024年4月から国立障害者リハビリテーションセンター研究所,障害工学研究部部長を務める.1998年より,脳波インタフェースの研究に従事.眼球運動を予測する脳波インタフェースや視覚刺激を利用した脳波インタフェースの研究を行っている.また,生体信号の特徴量を抽出するための生体信号処理及び運動の意志決定やヒトの迷う状態に関する脳科学の研究を行う.近年は,新しい方法による脳波計測手法に興味を持っている.電気学会,計測自動制御学会,生体医工学学会,society for neuroscienceの会員.
【企業概要】
株式会社CyberneX
代表取締役:馬場 基文
住所:東京都大田区蒲田5-26−8 アーデル蒲田1107
【本件に関するお問い合わせ】
株式会社CyberneX 吉田百合香
E-mail:media@cybernex.co.jp
公式ウェブサイト: https://www.cybernex.co.jp/
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