【新刊】文豪100人の性癖やコンプレックスを紹介する『こじらせ文学史』が5/9発売!
太宰治も紫式部もアンデルセンもこじらせていた
挫折が、劣等感が、執着が、「名作」を生んだ!
●職場でいじめられて引きこもりになってしまった【紫式部】
●美少年すぎて人生が狂った【井伏鱒二】
●武家社会から脱落し、フェチ小説家になった【曲亭馬琴】
●血の気が多すぎて「日本初の近代文学論争」を起こした【森鴎外】
●自分も神学校から逃走していた【ヘルマン・ヘッセ】
●シャーロック・ホームズを書きたくなかった【コナン・ドイル】
●失踪事件を起こしていた【アガサ・クリスティ】 etc.
世間一般の「ふつう」に馴染めず、トラブルを招いたり、メンタルを病んだりしてしまう――言い換えれば “こじらせている”人物が、文豪には少なくありません。
しかし、“こじらせている”からこそ、彼らは文学の才能を開花させることができたのではないか? 本書はそんな発想から生まれました。
古代〜現代、日本と世界の文豪・総勢「100名」のこじらせエピソードから、名著創造の秘密に迫ります。
明日だれかに話したくなる逸話が満載!
「川端康成はゴーストライターを使っていた」
「北村透谷が処女信仰を根付かせた」
「シェイクスピアは転売ヤーをやっていた」
「マーク・トウェインはコレラ菌に転生する“異世界転生モノ”を書いていた」
「コナン・ドイルはホームズばりの推理力で裁判の判決をくつがえした」
など、教科書に載らない話も多数掲載。
古典・名著をよりディープに楽しめる一冊です。
巻末には近現代文豪たちの珍事・トラブル・不祥事年表も。
著者
<テレビ大阪「さらばのこの本ダレが書いとんねん!」にも出演、話題沸騰!>
堀江宏樹(ほりえ・ひろき)
歴史エッセイスト。1977年生まれ、大阪府出身。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒。事実やデータに基づいて人物の内面に独自のアプローチで迫る作風で、幅広いファン層を持つ。主な著書に『乙女の日本史』『乙女の日本史文学編』(以上、KADOKAWA)、『ときめく源氏物語』『本当は怖い世界史』『本当は怖い日本史』『愛と欲望の世界史』『隠されていた不都合な世界史』(以上、三笠書房)、『ドラマティック百人一首』(大和書房)、『フェティシズムの世界史』(竹書房)などがある。
書籍仕様
【タイトル】こじらせ文学史 〜文豪たちのコンプレックス〜
【著者】堀江宏樹
【価格】1,650円(本体1,500円+税)
【発売日】2024年5月9日(木)
【判型】四六版
【発行】ABCアーク
【ページ数】280ページ
目次
▼日本編
【紀貫之】出世できず、歌の道に邁進
【清少納言】自己顕示と毒舌の裏側
【紫式部】職場でいじめられて引きこもる
【和泉式部】本能に忠実すぎてスキャンダル連発
【菅原孝標女】『源氏物語』の限界オタク
【西行法師】失恋で電撃出家
【藤原定家】貴人たちにこき使われる
【井原西鶴】やばめの性癖を力説
【小林一茶】財産と子づくりへの執着
【曲亭馬琴】武家社会から脱落し、フェチ小説家になる
【中江兆民】全力で葬式を拒絶
【森鴎外】血の気が多すぎて「日本初の近代文学論争」を起こす
▷コラム▷鴎外にしては読みやすい史伝小説『魚玄機』
【二葉亭四迷】エリートの挫折
【夏目漱石】身長コンプレックス
【尾崎紅葉】文豪・泉鏡花を誕生させたパワハラ
【国木田独歩】刃物を突きつけて求婚
【田山花袋】モデルの人生を狂わせた『蒲団』
【島崎藤村】姪を孕ませて海外逃亡
【北村透谷】元祖「処女厨」
【樋口一葉】想い人と泣く泣く絶縁
【泉鏡花】極度の潔癖症
【与謝野晶子】情熱的すぎた夫婦関係
【永井荷風】偏屈な「偏奇館」主人
【斎藤茂吉】冷え切った夫婦関係と熱すぎる不倫恋愛
【高村光太郎】結婚しない主義
【志賀直哉】里見弴とのこじれた恋愛関係
【北原白秋】国民的詩人のひどい癇癪
【若山牧水】子持ち人妻に5年を捧げる
【柳原白蓮】血統への異常なプライド
【石川啄木】小説を書く根気がなくて歌人になった
【谷崎潤一郎】文壇を驚かせた「細君譲渡事件」
【萩原朔太郎】文豪仲間とのボーイズ・ラブ
【折口信夫】弟子へのセクハラ・パワハラ
【里見弴】あえてのプラトニック・ラブ
【菊池寛】コンプレックスを暴露される
【岡本かの子】マイペースな嫌われ者
▷コラム▷文豪のこわい話
【内田百閒】借金が快感になってしまった
【室生犀星】ベストセラーを生んだ容貌コンプレックス
【直木三十五】浪費がモットーの金欠人生
【芥川龍之介】「ぼんやりした不安」の正体
【佐藤春夫】無期限停学でサボリ癖がつく
【江戸川乱歩】仕事が死ぬほど続かなかった
【金子光晴】パリの最下層で夫婦関係をこじらせる
【宮沢賢治】性欲と戦い、童貞を熟成させた
【宇野千代】「奔放な女」の苦悩
【井伏鱒二】美少年すぎて人生が狂った
【横光利一】坂口安吾も呆れた寡欲
【川端康成】ゴーストライター使用疑惑
【稲垣足穂】独特すぎる生活態度
【梶井基次郎】こじらせ童貞
【森茉莉】貧乏アパートで暮らした「精神的貴族」
【林芙美子】愛人を追いかけてパリまで行く
【堀辰雄】上流階級に憧れた下町育ち
【坂口安吾】睡眠薬中毒で奇行連発
【中原中也】放蕩無頼のダメ人間
【中島敦】虎よりもケダモノな女ぐせ
【太宰治】芥川龍之介が好きすぎた
【檀一雄】家庭志向と放浪癖の矛盾
【田中英光】太宰治の墓前で自害
【織田作之助】「コタツ記事」の名手
【瀬戸内寂聴】駆け落ち失敗、一人で出奔
【遠藤周作】キリスト教との微妙な関係
【三島由紀夫】コンプレックスの塊
【澁澤龍彦】あまりにも鈍感
▷コラム▷文豪の口説き文句
◆世界編
【杜甫】李白への片想い
【ウィリアム・シェイクスピア】『ヴェニスの商人』以上の守銭奴
【ゲーテ】『魔王』の歌詞に込められた父親ディス
【スタール夫人】ナポレオンの浴室に押しかけて玉砕
【ジェーン・オースティン】『高慢と偏見』の糧となったこじらせ恋愛
【グリム兄弟】強すぎる兄弟愛
【バルザック】厄介な創作意欲の法則
【ヴィクトル・ユーゴー】息子の恋人を寝取る
【アレクサンドル・デュマ】盗作を正当化
【ジョルジュ・サンド】ショパンとの関係をこじらせる
【アンデルセン】「ビジネス童貞」疑惑
【エドガー・アラン・ポー】富豪の養子になるも転落
【ゴーゴリ】衝動的に原稿を燃やして後悔
【ディケンズ】愚行がやめられない
【ドストエフスキー】不器用な恋愛遍歴
【ロセッティ】詩集のために妻の墓を掘り起こす
【トルストイ】罪深い性欲
【マーク・トウェイン】とんでもない「異世界転生モノ」を書く
【リラダン】高すぎる身分と低すぎる所得
【ユイスマンス】心霊戦争に巻き込まれたオカルト小説家
【モーパッサン】梅毒で狂気に陥る
【コナン・ドイル】シャーロック・ホームズを書きたくなかった
【チェーホフ】美貌へのこだわりと死への恐怖
【ビアトリクス・ポター】きのこ学者の道を挫折
【トーマス・マン】美しい若者が大好き
【ヘルマン・ヘッセ】逃げ癖がひどすぎて悪魔祓いされる
【フランツ・カフカ】自己肯定感が低すぎる
【D.H.ロレンス】『チャタレー夫人の恋人』でフェチ開陳
【アガサ・クリスティ】生涯沈黙した謎の失踪事件
【ヘンリー・ミラー】愛人女性を妻と共有
【フィッツジェラルド】ヘミングウェイと妻との三角関係
【ヘミングウェイ】「男らしさ」と女装癖の相克
【テネシー・ウィリアムズ】寂しがり屋すぎる
【マルグリット・デュラス】毒親から利用されて愛をこじらせた
【サリンジャー】犯罪者に愛されて禁書化した『ライ麦畑でつかまえて』
【カポーティ】元祖「オネエ系文化人」の心の闇
▼(巻末付録)珍事・トラブル・不祥事年表
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