<世田谷区内の子ども食堂へ 食品(日配品)寄贈の新スキームに挑戦>食を必要とする子どもたちに向けた食品寄贈「ハートドライブキャンペーン2023冬」 を実施
主催:一般社団法人サスティナブルフードチェーン協議会、こどもスマイリング・プロジェクト 協力:株式会社セブン-イレブン・ジャパン、世田谷区社会福祉協議会
本プロジェクトの趣旨に賛同いただいた株式会社セブン-イレブン・ジャパンに商品供給しているオリジナルパンメーカーより「セブンプレミアム」のパンを提供いただき、世田谷区社会福祉協議会の協力のもと、世田谷区内の子ども食堂5拠点とマッチングし、世田谷区内のセブン-イレブン店舗にてパンを受け渡す新しいスキームでの寄贈を実施しました。
今回初の試みとして、世田谷区社会福祉協議会が区内子ども支援・福祉団体とのマッチングを実施、寄贈品については株式会社セブン-イレブン・ジャパンの既存物流を活用し、世田谷区内対象のセブン-イレブン店舗まで運び、世田谷区内の子ども食堂が店舗まで取りに来るスキームで寄贈を実現しました。
これにより、従来加工食品が中心だった寄贈品を、日配品と呼ばれるあまり日持ちのしない食品でも最短で提供できる仕組みが実現。地域の小売・社会福祉協議会・子ども食堂が一体となり、子どもたちの食を救済する取組みとなりました。
サスティナブルフードチェーン協議会およびこどもスマイリング・プロジェクトでは、2021年は加工食品、2022年は日配品といった多様な食品の寄贈実証や、子ども支援・福祉団体の寄贈ニーズに合わせた配送方法で夏休み・冬休みに食を必要とする子どもたちに食品寄贈を推進してきました。
今後、本取り組みをモデル事業として普及し、食品寄贈における課題の解決や“地域共生社会”実現に向けた貢献を進めてまいります。
こどもスマイリング・プロジェクト 「ハートドライブキャンペーン2023冬」 実施概要
主催:一般社団法人サスティナブルフードチェーン協議会 こどもスマイリング・プロジェクト
協力:
【食品寄贈】 株式会社セブン‐イレブン・ジャパン提携先のオリジナルパンメーカー
【マッチング】世田谷区社会福祉協議会
【寄贈先団体】 世田谷区内子ども食堂 5拠点
助成:日本財団
実施日:2023年12月12日(火)~12月16日(土)
食品寄贈スキーム
<食品寄贈における課題>
現在、食品寄贈は、一部自治体やフードバンクが中間組織として企業・団体から寄贈食品を預かり、食を必要とする団体とのマッチングを図り、寄贈食品仕分け・運搬(ラストワンマイル)を担っています。
しかし、全国規模では、マンパワーの不足・コスト・寄贈食品の多様化により、中間組織を担える存在が不足していることも大きな課題のひとつとなっています。また多くの過程を経る関係で、消費期限で管理する日配品の寄贈は課題が多く難航しています。
食品の寄贈・マッチング・物流スキームを確立することが必要とされています。また、寄贈食品も賞味期限で管理され常温で管理可能な加工品が多く、消費期限で管理される日配品や温度管理が必要な冷蔵・冷凍食品の寄贈ニーズも高まっています。
ハートドライブキャンペーン 世田谷区地域共生モデルに参加いただいた皆様のコメント
【社会福祉法人世田谷区社会福祉協議会 連携推進課 小林正明】
この度は、ハートドライブキャンペーンに参加させていただき有難うございました。
世田谷区では、60を超える子ども食堂が区内全域で広く活動していますが、寄贈された食品を各団体へお届するラストワンマイルの問題がありました。今回のスキームのように、より身近な圏域で食品を受け取れることは、各団体が活動を継続していくためにも大変有用な資源になります。
また環境・福祉等の課題解決に向けて、住民、企業、団体等が力を合わせ共に取り組めたことは、人と人、人と社会が繋がる環境づくりへの良いチャレンジであったと実感しています。
【子どもでつながるハートくらぶ こども食堂「こつな夜かふぇ」 代表 福島 展子】
毎月2回近隣の子どもたちとおやごさんにお弁当を配布したり、食堂を開放しています。いつもはお弁当を一緒に食べたり、持って帰ってもらう際に、企業や世田谷区、世田谷区社会福祉協議会からもらった食品や生活雑貨も必要に応じてお渡ししています。
今回パンの寄贈ということで、仕事で忙しいお母さんたちからも、子どもたちからもすぐに食べられるということでとても喜んでいました。ありがとうございます。食の支援が必要なこどもたちやご家庭が多い中、多くの企業からの食品寄贈が継続して受けられたらと願っています。今後も今回のようなパンの寄贈が継続いただけたら嬉しいです。
【株式会社セブン-イレブン・ジャパン サステナビリティ推進室 伊地知季道】
この度は子ども食堂のお子さま方へ寄贈品を届けられたこと、大変嬉しく思います。今回の社会貢献活動の意義を感じていただいたお取引先、配送業者、加盟店、そして世田谷社会福祉協議会のご協力の下、食品寄贈を実施することができました。現在世田谷区内には、138店のセブン‐イレブンを出店しております。今後も地域と共に生きる社会を実現するために、「明日の笑顔を共に創る」という理念のもと、地域の課題解決に努めてまいります。
【一般社団法人サスティナブルフードチェーン協議会 アドバイザー 国友千鶴】
企業から善意として提供される「食品」を、安心・安全に食が必要とする子どもたちに寄贈することがより多くの地域で普及することを願いながら様々な寄贈をサポートしてまいりました。「こどもスマイリング・プロジェクトクト」の活動を通じて、多くのこども支援団体の方々からのお声としてニーズの高いパンやお弁当など消費期限で管理する日配品といわれる食品の中でもパンは子どもたちが調理をせず自分で食べることができる、また朝食をとらない子どもたちも多い中、パクっと食られる 食品としてもとても喜ばれる食品です。
今回は株式会社セブン-イレブン・ジャパン、パン製造メーカー、世田谷区社会福祉協議会の協力のもと、世田谷区内の子ども食堂のマッチングを世田谷区社会福祉協議会にて事前に行っていただき、子ども食堂のスタッフが近くにあるセブン-イレブンの店舗に取りに行き、即日子どもたちに届く寄贈スキームを実現できました。消費期限が迫っている食品を安心安全にこどもたちに寄贈するためには、中間組織を介さず、地域資源を最大活用し、そのエリアに必要な食品を、必要なところに迅速に寄贈し食してもらう仕組みが必要です。これはどの地域・エリアにおいても実現ができうるスキームになるのではと期待しております。必要とされるところに必要な食をお届けすることで、地域の企業、市民(子どもたち)、自治体・社会福祉協議会などの 地域ハブ組織もみなさんが笑顔でつながれる活動として今後も普及してまいりたいと思います。
一般社団法人サスティナブルフードチェーン協議会(略称:SFA)とは
食品ロス削減など1社では取り組むことが難しい、フードサプライチェーンにおけるサスティナビリティの課題について、緩やかなネットワークでつながった有識者と食品産業企業・団体が解決策を検証していくコンソーシアムです。SFAでは、以下の取り組みを推進しています。
Facebook: https://www.facebook.com/sustainablefoodchain
①『こどもスマイリング・プロジェクト』(日本財団助成事業)
未来のサスティナブルな消費者を育てる食育を通じて、食品産業と子ども食堂をはじめとする子ども支援・福祉団体を運営されている方々と関係を構築し子ども支援につなげるプロジェクト。
HP: https://www.k-smile-ring.jp/
②『プラスチックの2Rに関する勉強会』
プラスチック資源循環法施行に向けて、食品産業における廃プラスチックの発生を減らす、なくすための具体的な取り組みを検討する勉強会の開催。
③ 『Honeybees’ Community』
食品ロス削減などの課題解決に取り組む学生団体等の取り組みを紹介し、行動する人を増やすためのオンラインプラットフォーム。
④未来を担う子どもたちへの食品寄贈事業(専修大学委託事業)
東京都が都内の大学研究者から事業提案を募集し、都の施策に反映させる事業提案制度に、弊会理事・専修大学商学部渡辺達朗教授が立案した「子どもへの食品寄贈事業」が採択され、SFAもプロジェクトに参画し、2023年度から3年間実施。
こどもスマイリング・プロジェクト とは
未来のサスティナブルな消費者を育てる食育を通じて、食品産業と子ども食堂をはじめとする子ども支援・福祉団体を運営されている方々と関係を構築し子ども支援につなげるプロジェクト。
HP:https://www.k-smile-ring.jp/
① 職業体験型食育プログラム
未来のサスティナブルな消費者を育てる食育プログラムの提供を通じて、食品産業と子ども食堂をはじめとする子ども支援・福祉団体を運営されている方々と直接信頼関係を構築し、子ども食堂をはじめとする子ども支援・福祉団体に通う子どもたちを対象に、エシカル消費が学べる食育プログラム「職業体験型食育プログラム」を提供し、子どもたちの心と体の成長に必要な『食』や食に関わる『職』の経験 機会を提供し、食品企業の様々な取り組みへの理解と地域への貢献を通じた持続可能な社会を目指す 仕組みの構築を目指しています。
② ハートドライブキャンペーン
夏・冬休み期間に「食」の貧困を抱える子どもたちに、通常販売する食材を企業から提供いただき、寄贈できる機会を創出するモデル事業として実施。子ども支援・福祉団体に通う子どもたちを対象に、それぞれの拠点に合わせた配布方法で食材を提供し、休み期間の子どもたちの食の困窮の一助となるよう食品寄贈のモデル事業として実施。
③ その他
・寄贈食品の多様化に合わせた物流実証・食品寄贈時の中間組織(マッチング機能)の実証
・食品寄贈時の留意点をまとめたガイドライン策定に向けた知見共有・提言・講演など
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