ALSOK 第3回 防犯カメラに関する意識調査を実施
【結果】①78.0%の人が普段の生活の中で防犯カメラを見ている。 ②防犯カメラがあることで安心と感じる人は82.2%。 ③不快に感じている人の中でも67.4%は安心も感じている
ALSOK(本社:東京都港区、代表取締役社⾧:栢木 伊久二)は、防犯カメラが普及し、犯罪の防止や犯人逮捕にも活用されていることから、「第3回 防犯カメラに関する意識調査」(インターネット調査、調査期間:2025年7月11日~15日、回答者:日本在住の20代~70代以上の男女600人)を実施しました。
防犯カメラの台数は増加しており、日常生活の中で防犯カメラを目にする人はおよそ8割にのぼりました。犯罪の予防や犯人の特定や逮捕に貢献したり、子供や高齢者のみまもりにも繋がったりする防犯カメラの役割は広く認知され、設置されていることで「安心だ」と感じる人が8割以上にのぼります。
株式会社矢野経済研究所が 2024 年に行った「監視カメラ/システム国内市場に関する調査(2024
年)」(2025年3月27日発表)によれば、日本のクラウドカメラサービスにおけるクラウドカメラの累計稼働台数は 2025 年度予測で 67 万台、2029 年度には 131 万台と予測されています。
2015年と2018年には、日本在住の20代~60代の男女500人を対象に実施しましたが、今回の調査では、高齢者を狙った犯罪の増加から、その当事者である70代以上を加えて調査を実施したため、過去との比較は参考値になります。
普段の生活の中で防犯カメラを見ることがある人は78.0%
防犯カメラは、オフィスビルや商業施設、公共施設、集合住宅の出入り口、エレベーター内、駅やバス停、公共交通機関の車内など、さまざまな場所に設置されています。普段の生活の中で防犯カメラを見ることがあるか聞いたところ、78.0%の人が普段の生活の中で防犯カメラを見ることがあると回答しました。

防犯カメラが増えたと感じている人は43.0%
5年前と比較した防犯カメラの台数の増減を聞いたところ、「増えた」と感じる人は半数以下の43.0%で、「あまりかわらない」が56.0%となりました。
普段から防犯カメラを目にすることが一般的となり、特別ではなくなったことや、小型化しされたことによって防犯カメラの存在を意識しなくなったのではないかということが理由として考えられます。

防犯カメラに関するトピックス
<被疑者特定に貢献する防犯カメラ>
令和7年防犯白書によれば、警察の検挙件数のうち、主たる被疑者を特定した警察活動が「防犯カメラ画像等」であった割合は増加しており、防犯カメラの存在が、被疑者の特定に貢献していることが分かります。(令和7年警察白書より)

<新しく製造される鉄道車両への防犯カメラ設置が義務化>
これまでも、防犯カメラは駅の構内や改札口付近などに設置されていましたが、2015年と2018年に東海道新幹線の車内で事件発生を受けて、2016年頃から新幹線の車内に防犯カメラが取り付けられるようになりました。2021年には東京の在来線で傷害事件が相次いで発生したことから、国土交通省は2023年に省令を改正し、新幹線と東名阪の三大都市圏を中心とする輸送密度の高い在来線の新しく製造される鉄道車両には、技術基準上、防犯カメラの設置が必須となりました。
<被災地の防犯対策として設置される防犯カメラ>
能登半島地震被災地における防犯対策の一環として、犯罪の発生状況、防犯カメラの設置に関する被災者のニーズ及び設置による防犯上の効果を考慮した上で、避難所のほか、避難により住民の多くが不在となっている地域の街頭等に防犯カメラが1,006台設置されました。被災者からは、「防犯カメラが付いて安心している」などの声が寄せられたことにより、警察では、被災地における犯罪の発生を抑止するため、警察災害派遣隊の中に、被災地警察と連携して現地調査を実施したうえで必要な防犯カメラを設置する特別犯罪抑止部隊を新設しました。(令和7年警察白書より)
防犯カメラがあることで「安心」と感じる人は82.2%
不快だと感じる15.0%の人の中で67.4%は安心とも感じている
防犯カメラが設置してあることで安心と感じる人は82.2%にのぼり、年齢が上がるほど安心と感じる人が多くなる傾向がありました。一方、防犯カメラを不快に感じる人は15.0%で、若い世代で高い傾向となりました。
また、防犯カメラがあることを不快に感じている人の中で、安心だと回答した人は67.4%で、不快だと感じながらも安心感を覚える、防犯カメラに複雑な感情を持つ人もいることが分かりました。



防犯カメラが設置されて安心と感じる理由は、「犯罪抑止になると思うから」
不快と思う理由は「監視されているように感じるから」
防犯カメラが設置されていることで安心だと感じる理由は、「犯罪の抑止になると思うから」が74.0%と最も多く、「事件の早期解決につながると思うから」(53.8%)、「実際に犯人逮捕につながっているという報道を見たから」(39.8%)を挙げる声が多い結果となりました。匿名・流動型犯罪グループによって日本各地で起きている強盗事件が大きく取り上げられ、予防や事件の解決のためのツールとしての関心が高まっているのかもしれません。また、学校や介護施設、被災地などでも防犯カメラは設置されており、トラブルや犯罪の予防や、何か起きた時の証拠としても機能していることから、「守ってくれていると感じているから」(31.2%)という声が上がっているのかもしれません。
Qあなたの住む地域に防犯カメラが設置されていることを、安心だと感じる理由は何ですか。
(複数回答/回答者数493人)

Qあなたの住む地域に防犯カメラが設置されていることを、不快だと感じる理由は何ですか。
(複数回答/回答者数90人)

4人に1人が自宅に防犯カメラがある
防犯カメラを外壁に設置していると回答した人は、集合住宅で最初から設置した人を含めると26.8%でした。現在は設置していないものの、4人に1人は玄関先(25.7%)や外壁(23.0%)にいずれ防犯カメラを設置したいと考えていることが分かりました。
防犯カメラを設置している理由を尋ねたところ、「何かあったときの証拠にするため」(34.8%)が最も多く、「被害を未然に防ぐため」(25.5%)、「報道を見て不安になったため」(18.6%)と続きました。
賃貸住宅でも使える、ドア掛けタイプなど、後付けで設置できる防犯カメラなど、さまざまな種類の防犯カメラが発売されて設置のハードルが下がっていることや、東京都では防犯カメラの設置に補助金が出ることなどが後押ししているかもしれません。


<自治体の補助金制度>
東京都では、昨今の都民の体感治安の悪化や防犯意識の高まりを踏まえ、令和7年度から都内区市町村が行う個人宅向け防犯機器等の購入助成額に対し、補助を実施しています。(都から都民に対する直接の補助ではなく、市区町村を通じての補助となります。)
補助対象物品 区市町村が要綱等で定める侵入盗被害防止に有用な防犯機器等
補助限度額 上限2万円/世帯(負担割合 都:1/2 都民:1/2)
※お住いの自治体によって、負担割合が異なる場合がございます。
https://www.seikatubunka.metro.tokyo.lg.jp/tomin_anzen/chian/suishin-seibi/kobetsu-bouhan-hojyo
エレベーターでの防犯対策
ALSOKでは、2014年から大学生や社会人向けに女性向け防犯教室を行っています。自分の身を守るための方法をシチュエーション別に紹介するほか、手をつかまれたり抱き疲れたりした時の対処法を実演しながら紹介しています。
先日起こった神戸の殺傷事件等を受けて、自宅マンションのエレベーター等で犯行に遭うのを防ぐにはどうしたら良いかと心配する声が聞かれるようになってきています。
エレベーターは防犯カメラがついている場合もありますが、密室環境なので、犯行者にとっては標的に接近しやすいうえ、犯行を止めに入る監視者がいない、犯行に都合のいい場所といえます。そのため、危険(かもしれない)人物とエレベーター内で二人きりにならないように気を付けましょう。
1.エレベーターに乗る前に、後ろに知らない人がいないか確認する
怪しい人がいる時は一旦待ち、知らない人とエレベーターに乗り合わせないようにしましょう。
2.エレベーターに乗り込んだら、ドアが完全に閉まってから階数ボタンを押す
ドアが閉まる前に不審者が乗り込んできた時に、自分の住んでいる階数を知られてしまうのを防ぐため、エレベーターに乗り込んだらすぐに階数ボタンを押さず、完全に閉まってから押すようにしましょう。
後から乗ってきた知らない人に失礼かもしれないと思うよりも、自分の身を守ることを優先させましょう。気になる人は、携帯電話を片手に持って、電話がかかってきたフリをしてエレベーターを降りれば、失礼にはなりません。
3.途中のフロアで知らない人物がエレベーターに乗ってきたら、降りるようにする
可能であれば行先階を取り消すのがよいでしょう。行先階の取り消しは、できる機種とそうでない機種がありますが、できる機種の場合はすばやく2度押すか長押しで取り消しができます。自宅マンションの操作方法は予め確認しておくのがよいでしょう。
4.エレベーターに乗る時は、壁を背にして、操作ボタンの前に立つ
壁を背にするのは、悪意を持つ人に背後をとられないようにするためです。操作ボタンの前に立つ理由は、その後の危険対処行動がとりやすくなるからです。操作ボタンにある非常押しボタンの位置も確認しておきましょう。
5.もし、不審者に襲われそうになったら、全ての階数ボタンを押す
エレベーター内で地震に遭ったときと同様に、最寄りの階でエレベーターを止め、扉が開いたら全力で逃げましょう。
その他の対策として、防犯ブザーを持ち歩く際はカバンの中にしまい込むのではなく、すぐ押せる場所に着けることも大切です。また、不審な人から声をかけられたり尾行されたりした場合は、家族や友人など信頼できる相手に事態を伝え、帰宅予定や居場所を共有する習慣をつけるようにしましょう。
これらの対策は、人によっては若干大げさに感じるかもしれません。しかし、いざというときに手段を知っていれば、危険を感じたとき、とっさの対応を取れるようになります。そのわずかな差が明暗を分けることになるかもしれませんので、是非一度、ご自宅の環境でシミュレーションしてみてください。
<ALSOKの防犯サービス>
「ALSOK監視カメラシステム」
防犯カメラのシステム設計に関しては、多種多様な要素が絡んできます。
ALSOKでは、設置目的、運用方法、監視場所、予算に加え、自然環境、カメラに対する心理的な効果を配慮するなど様々な条件やニーズに合わせた、効率的で死角の少ないカメラ配置、撮影した膨大な映像データの保存や、事件・事故が発生した際の警察機関への映像記録の提出などの運用する方が効率的に活用できるシステムをご提案しています。

「ALSOK監視カメラシステム」(オプションサービス)

【参考】
■<第2回 防犯カメラに関する意識調査>(2018年12月13日)
https://www.alsok.co.jp/security_info/enquete/18.html
■<防犯カメラに関する意識調査>(2015年12月7日)
https://www.alsok.co.jp/security_info/enquete/10.html
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