NPO法人クリーンオーシャンアンサンブル、モザンビークプロジェクトにおける海洋ごみ回収装置(1号機)の実証実験を実施しました
海洋ごみ問題解決に向けて活動するNPO法人クリーンオーシャンアンサンブル(香川県小豆郡小豆島町、代表理事:江川裕基)は、アフリカ大陸南部に位置するモザンビーク共和国(以下、モザンビーク)において、2024年9月3日(火)に海洋ごみ回収装置の実証実験を行いました。
今回の実証実験について
9月3日(火)に現地ボートクラブ協力のもと、マプト市内の海岸から約600m離れた地点に回収装置を5時間ほど設置し、ごく少数ではありますが硬質プラスチックなどを含む海洋ごみを回収することができました。
当日の午前中は波は穏やかでしたが、撤去時の午後には波もだいぶ高くなっており、当該地域における風向きなどの自然条件が回収装置に大きな影響を与えていると推測されます。また、この影響により、回収装置設置中には海中に垂れ下がっている網が持ち上がってしまうことが確認されました。現地での協力者と議論したところ、現在の重りの重量が当該地域の海流の力に耐えられていないということが問題ではないかとの結論に至りました。
今回の実証実験を通じて、回収装置の改良点に加え、回収装置を海上に設置した際の自立機能や回収能力、当該地域の漂流する海洋ごみの存在などを確認することができ、非常に貴重な知見を得ることができました。
実証実験の結果
今回の実証実験では、硬質プラスチック(49g)、発泡スチロール(1g)、自然物(5g)の合計55gの海洋ごみを回収することができました。回収重量は小さいものの、海洋ごみ回収において、弊団体の回収装置にポテンシャルがあるということを確認することができました。
なお、回収装置の撤去時には魚などの海洋生物は確認されず、海洋環境への負荷はなかったと考えています。
▼回収物
▼モザンビークプロジェクトに関するプレスリリース
(1)プロジェクト開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000110850.html
(2)回収装置製作
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000110850.html
今後の展開について
今回得られた知見を活用し、当該地域での再検証や河川ごみ回収への適用などを見据えながら、回収装置の改良を進めてまいります。将来的にはモザンビークをはじめとする海外での回収装置の量産化を目指し、引き続き実証実験を繰り返していきたいと考えております。
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海洋ごみは、生態系を含む海洋環境の悪化、漁業や観光への影響など、様々な問題を引き起こしており、世界全体で取り組むべき課題となっています。2050年には海洋中のプラスチックごみの重量が魚の重量を超え、2060年までには世界で排出されるプラスチックごみの量は約3倍となり、そのうちリサイクルされるプラスチックごみは5分の1以下になると予測されています。
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https://peatix.com/group/12922636
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(4) SNSフォローで応援する
https://lit.link/cleanoceanensemble
組織概要
・名称:NPO法人クリーンオーシャンアンサンブル(NGO Clean Ocean Ensemble)
・住所:香川県小豆郡小豆島町坂手甲985番地
・設立:2020年12月
・代表理事:江川 裕基
・主な活動国:日本、モザンビーク、ベトナム
・公式サイト:https://cleanoceanensemble.com/
・公式SNS:https://lit.link/cleanoceanensemble
団体の名前は、Clean(綺麗な)Ocean(海を)Ensemble(より多くの人と一緒に)というメッセージを込めています。
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