国内最大級のクリエイティブの祭典「Tokyo Creative Salon 2025」内で新たな才能を発掘する「TCS Open Call 2025」作品・取り組みの公募結果を発表
波佐見焼や刺し子など伝統工芸を現代に取り込んだコンテンツも

東京クリエイティブサロン実行委員会は、2025年も国内最大級のクリエイティブの祭典「Tokyo Creative Salon 2025」(Tokyo Creative Salon 2025 以下:TCS 2025)を、2025年3月13日(木)~3月23日(日)に開催します。TCS 2025では、「更なるクリエイティブの可能性の追求」を本年度の開催テーマでもある「QUEST|さがそう~創造性・美意識の探求~」と共に目的を掲げ、多くのクリエイターとの共創を目指しています。その一環として、新たにファッションやデザインをはじめとしたさまざまな分野でのクリエイティビティ=創造力を生かし、誰でも参加できる新たな取組として行った「TCS Open Call 2025」の作品公募結果を発表します。選出された作品はTCS内の各エリアに作品を設置します。
<受賞作品の概要>
■伝統工芸
・原爆で変形した瓶を波佐見焼で再現し、平和を祈る花瓶
「Vase to Pray Exhibition − 平和を東京から祈る −」<銀座>
・廃棄生地に刺し子を施し、伝統技術で価値を高めたオリジナルブランド
「点と線と面 点を線でつないで面にする」<原宿>
■ファッション
・廃棄物から制作した衣服を着用したモデルが東京の街に同化する「Tokyo Nowhere Girl」<日本橋>
・デザイン衣装とパフォーマンスの融合で魅力を引き出し、新たな可能性を探る
「Design and Performance Exhibitions」<赤坂>
・世界に打って出る日本の工場職人の卓越した技術を集結したプロジェクト
「J∞QUALITY FACTORY BRAND PROJECT」<渋谷>
■デザイン
・大量のフィンガーパペットをひと塊りにして新たな価値を生む「FP Inside」<丸の内>
・廃棄砂と中子成型技術を活用し、新たな砂の可能性を探るブランド「SAND PRODUCT」<渋谷>
・(わ)をコンセプトとした、輪っかを自由に組み合わせ楽しむペーパープロダクト
「ペーパーフラ(わ)ベース PAPER FLOWER VASE」<原宿>
・石・樹脂・木の特性を活かし、新たな表現を探る協働プロジェクト
「Material Learning Farm『意味のないものが意味をもつ時』」<原宿>
■アート
・風に揺れるSwimming Birdsのプレートに、多言語で「明日は明日の風が吹く」を刻み、自由を表現
「Swimming Birds」Tomorrow is another day/ 明日は明日の風が吹く<羽田>
・美大生の多彩な作品を展示し、アートの豊かさと可能性を発信する「小さな美術館」<新宿>
■ダンスパフォーマンス
・日本橋「福徳の森」で日常・景観・ダンスを軸に春風のような温もりを表現
「The light of life×福徳の森」<日本橋>
<開催意図・目的>
TCSは日本のクリエイティブの新たな可能性に出会える場として、桜咲く東京を舞台にファッションやデザインを中心に様々なコンテンツを楽しめる祭典です。そしてTCS 2025では、更なる「クリエイティブの可能性の追求」を、本年度の開催のテーマでもある「QUEST|さがそう〜創造性・美意識の探求〜」と共に目的に掲げ、多くのクリエイターの方たちとの共創を目指しています。その一環として、TCSでは様々な作品や取り組みの公募を「TCS Open Call 2025」として募ることにいたしました。また、この公募を行うことで、更に多くの人にTCSをプラットフォームとして活用していただき、新たな才能が東京から世界へと進化する後押しもできればと考えています。
Open Call詳細URL:https://tokyo-creativesalon.com/events/open-call/
<受賞作品詳細>
※掲出期間は事前の予告なく変更になる可能性がございますので予めご了承ください。
■FP Inside
作品概要:ペルーで1つずつ手編みされたフィンガーパペットを贅沢にも詰め物として大量に使用したシリーズ。1つではちっぽけでも大量にあると目と心を惹かれる存在を見出し、ひと塊りにすることでその価値を昇華するプロジェクトです。中わたをフィンガーパペットに変え、カバーと詰め物の価値を逆転させています。
制作者:bamb.design バンブデザイン
「つくり手」と「つかい手」を一気通貫に繋ぐデザインを信条に、プロダクトデザインを中心にしながら、売場やディスプレイ、イベント空間までも包括的に手がける。企業向けの商品開発を得意としながらも、オリジナルの非効率ハンドメイドプロダクトを製作・販売するプロジェクトも行う。
場所:丸ビル1F マルキューブ
掲出期間:3月15日(土)~23日(日)

■大都市TOKYOを楽しみ、惑うガールの物語。「Tokyo Nowhere Girl」
作品概要 :「東京」を舞台に、廃棄物から制作した衣服を着用したモデルが東京の街に同化するユニークな写真と、写真に使用された実際の衣服を展示します。
制作者 :清水千晶
ファッションデザイナーとしてキャリアをスタートし、現在は現代美術家、コスチュームデザイナー、ファッションデザイナーとして活動している。ジェンダーや環境問題といった社会問題に焦点を当て、写真家、映像作家、伝統工芸家など様々なアーティストとのコラボレーションを行っている。
場所:日本橋髙島屋S.C. 本館 1階正面ウィンドー(全6面)
掲出期間:3月19日(水)~25日(火)

■The light of life×福徳の森
作品概要:日本橋「福徳の森」で、日常と景観とダンスの3つを軸に、今この場所から光を放つようなダンスパフォーマンスを目指します。何気ない日常の隙間から暖かさが差し込んでくる春風をイメージして踊ります。
制作者:神 亜優
現在は東京を拠点にダンサー/振付/インストラクターとして活動中。JAZZ ダンスのインストラクターとしては幅広い世代や宝塚受験生、俳優のダンス指導にも当たる他、様々な企業イベントで振付構成出演などもしている。
また、台湾や上海でのダンスのワークショップなども勢力的に行い、海外のダンサーとの繋がりも広げ、型にとらわれないダンスを追求している。
場所:福徳の森
実施日:3月22日(土)16:30~17:30、3月23日(日)12:00~13:00、15:00~16:00

■Vase to Pray Exhibition − 平和を東京から祈る −
作品概要:長崎に投下された原子爆弾の熱風によって変形した瓶を3Dスキャンし、波佐見焼で忠実に再現した花瓶です。いびつな花瓶に触れることで、過去を知り、平和を祈ります。
制作者:Vase to Pray Project
プロジェクト代表:毎熊 那々恵
長崎県出身 KOORI Inc.のアートディレクター。
自身で立ち上げた「Vase to Pray Project」のアート活動も行う。
場所:松屋銀座 第一駐車場脇「松屋倶楽部」1階特設会場
掲出期間:3月13日(木)~23日(日)

■Design and Performance Exhibitions
作品概要:デザイナーが製作した衣装をパフォーマーが着用し、衣装をより良く魅せると共に、見ているだけで楽しくなるようなパフォーマンスを実施。異なるクリエイションの掛け合わせから新たな可能性を共に探ります。
制作者:Co=Creation./LINDA
若手デザイナーが制作した衣装をパフォーマーが着用し、商品の可能性を魅せ、次なるクリエイションに繋げるプロジェクト。
場所:TBS赤坂サカス広場入口中継端子盤前
実施日:3月22日(土)

■日本の伝統工芸刺し子で人と地域と社会をつなぐ「点と線と面 点を線でつないで面にする」
作品概要:捨てられる生地やデッドストックに、障がいのある方々と一緒に日本伝統工芸・刺し子をして廃棄から作品へ価値を上げオリジナルブランド商品として展開。ものがなかった時代に発達・継承されてきた先人の知恵を、無いものがない今の時代にどのようにつなげて残していくのか。作り手全員がデザインの力をつかって楽しく表現し商品化します。刺し子の温もりと手触りを、日本文化の藍染めに着物に、古着に新たな命を吹き込みます。
制作者:伊藤愛
元アパレルデザイナー、アクセサリーハンドメイド作家。
2023年ゼロウェイストファッションブランド「点と線と面」を立ち上げる。
新しいものが大量に廃棄される、手仕事の低価格。
ものの価値を改めて丁寧に考え、作りたいエネルギーに溢れた皆と楽しく製作しています。
場所:東急プラザ表参道3F「エスカレーター前」
掲出期間:3月13日(木)~18日(火)
SNS: https://www.instagram.com/points_lignes_et_plans?igsh=eXdiNDlkaHdvdWs2

■「SAND PRODUCT」
作品概要:SAND PRODUCTは廃棄される砂と中子成型の技術を用いて作られたブランドです。中子の砂を素材として考え直すことで、既存の技術の再構築や新しい砂の活用方法を検討し砂の魅力を伝えていきます。
制作者:PULSE
直線的な流れに対し、新たな脈動を起こすデザインユニット。急速に発展する時代において、私たちは一度立ち止まり、モノづくりの本質的な価値を見直すことが重要だと考えます。異なる脈動が交錯することで新たな波が生まれるように、私たちも異なる視点やアプローチを融合させることで新たなデザインの価値を生み出します。静かでありながらも力強い脈動が大きな波動と化し、既存の枠組みを超えた新たなデザインの可能性を探ります。
場所:東急プラザ渋谷 2Fメインエントランス
掲出期間:3月21日(金)~23日(日)

■「J∞QUALITY FACTORY BRAND PROJECT」
作品概要:日本の工場職人の卓越した技術を集結したプロジェクト。メンズ世界最高峰展示会のイタリア「PITTI UOMO」に3年継続出展し信頼と実績を獲得。全国の優秀な技術を持った工場10社が統一した世界観のもと連携協力。各工場の特徴を活かしチームで魅せる日本の素材力、縫製力、染色と各工程の技術力の高さを世界に向けて発信しています。
制作者:J∞QUALITY工場10社
サンライン(青森)、丸和ニット(和歌山)、マルチョウ(秋田)、第一ニットマーケティング(新潟)、内田染工場(東京)、谷繊維(東京)、カジナイロン(石川)、山陽染工(広島)、エミネントスラックス(長崎)、三陽商会(サンヨーソーイング青森)※順不同
総合アドバイザー:栗野宏文氏/UA上級顧問
ディレクター:小山雅人氏/HEUGN
プロジェクトコーディネート:(一社)日本アパレル・ファッション産業協会
場所:渋谷ヒカリエ8F「8/COURT」
掲出期間:3月13日(木)~19日(水)

■Material Learning Farm「意味のないものが意味をもつ時」
作品概要:日本の限られた物的資源を活かし、岐阜県西部の石・樹脂・木を扱う3社と技術・人的ネットワークを構築するプロジェクト。MLFでは制作を「つくりながら考える」プロセスとし、明確
な機能を持ったプロダクトを最終制作物とする一般的な制作フローとは異なり、試行錯誤を重
ねながら新たな素材の表現や可能性を探求します。ワークショップを通じ、まだ意味や機能を持
たないピースを組み合わせることで新たな意味を生み出していく場を提供します。
制作者:Material Learning Farm
Material Learning Farm(MLF)は、岐阜県西部にある石、樹脂、木をあつかう3社のものづくり企業とデザイナー、建築家が協働し、人的資源や技術のネットワークをつくりながら、持続的に学び制作をつづけるプロジェクトであり、協働制作のためのプラットフォームでもあります。人類の連綿と続くつくる営みのなかで、現在の効率化した自社の技術や分業・外注主義による発注/受注者間の矮小化した制作関係に対し問題意識を共有していた私たちは、焦らず段階的に相互理解を深め、つくることのあり方をともに結論を先立って提示しない新たな表現や可能性を探求します。
参加企業:株式会社安藤大理石 / 藤工芸株式会社 / 株式会社プロスパー
ディレクター:桂川 大 ( STUDIO大 ) / 冨田 太基 ( FOLT )
場所:東急プラザ原宿「ハラカド」 4F 「QUEST BASE」
掲出期間:3月13日(木)~23日(日)

■「ペーパーフラ(わ)ベース PAPER FLOWER VASE」
作品概要:(わ)がコンセプトのペーパープロダクト。東海地方を拠点として活動するグラフィックデザイナー池田寛美が、人やモノのつながりを「(わ)輪っか」の形になぞらえたキーエレメントを軸にオリジナルで開発したブランドです。今回展示するペーパーフラ(わ)ベースは、紙と紙を貼り合わせ強度をつける合紙の技術を活用し、紙の種類や色、パーツの大きさなどの組み合わせによって、何万通りのデザインが可能になる設計にしました。世界にひとつだけのオリジナルデザインを自分自身で組み合わせて楽しむプロダクトとして展開しています。
制作者:池田寛美
株式会社日本デザインセンター(名古屋支社)在籍。
グラフィックデザイナー。東海地方を拠点とし、様々なクライアントと向き合いながら、グラ
フィックデザインにとどまらず、空間デザイン、新技術を応用した事業の提案など、幅広いク
リエイションを手がける。
場所:東急プラザ表参道3F「エスカレーター前」
掲出期間:3月19日(水)~23日(日)

■小さな美術館
展示概要:美大生総勢約1000名の作品からTCSのコンセプトにあわせ作品を選出して展示、美大生の可能性とアートの素晴らしさを社会に発信します。油絵、水彩、アクリル、デジタルアートなど、一口に絵画とは言っても様々な表現が混在しています。そんな美大生たちの多彩な作品を一つの空間に閉じ込めた、「小さな美術館」を作ろうと考えています。さまざまな感性と表現がぶつかり合い、化学反応が起きるよう、大小さまざま・色とりどりな空間が、見る人の五感を刺激します。若きアーティストたちの作品を通じて、アートがどれだけ豊かで多様であるかを再定義し、新たな可能性を感じられる場を作ります。
展示団体:小さな美術館
小さな美術館は 普段、目にすることの少ない美大生のアートをもっと身近にする活動を大学生5人で行っています。
場所:新宿|新宿フラッグス8階エスカ横ショーウィンドー
掲出期間:3月初旬~31日(月)

■「Swimming Birds」Tomorrow is another day/ 明日は明日の風が吹く
作品概要:風にそよぐSwimming Birds。鳥の痕跡を折り重ねたプレートにはそれぞれに「明日は明日の風が吹く」を意味する世界の言語が書かれています。国境を軽やかに超え解き放たれる自由をイメージしています。
制作者:カセイ イノウエ
NYパーソンズ美術大学でグラフィックを学ぶ。マース・カニングハムでスカラシップを受け、ダンスを学ぶ。ダンサー、身体表現者として様々な公演や指導をニューヨークはじめ、東京や世界各地で展開。帰国後、早稲田大学表現芸術系専修に学び、卒業。2007年、カセイ・イノウエのシグニチャー的イラストともいうべき「ダンスケッチ」を始動。以降、書籍の挿絵、美研のLOVE JAPANプロジェクトへの参加、「週間朝日」のコラム「池田教授の机上の放論」の連載イラストなど、活動は多岐に渡っている。
場所:羽田空港 T2 2F中央スペース
掲出期間:3月13日(木)~23日(日)

<Tokyo Creative Salon 2025とは>
毎年3⽉、桜咲く東京を舞台に開催する年に⼀度のクリエイティブの祭典です。ファッション・デザイン・クラフト・サステナブルなど多彩なジャンルが集い、桜の咲く東京から日本のクリエイティブの魅力を世界へと発信します。TCSのミッションは、日本の創造力をより良い世界へとつなげることです。「伝統をつないできた技」や「新技術(デジタル・サステナビリティ)」、日常に新しい視点を加えたアイデアを世界に届け、東京・日本の都市としての価値向上を目指しています。

■⽇本のクリエイティブを再発見し、世界へ
日本人におけるクリエイティビティへの⾃信は、他国と比べて極端に低いと言われています。※1しかし、TCSは、その現状を打破し、東京を世界一のクリエイティブシティへと導くことを目指し、クリエイティブの可能性を追求し続けています。2025年は、日本が誇る知恵や技術、そして美意識を「再発見し、再定義」することを目的に掲げ、「QUEST|さがそう〜創造性・美意識の探求〜」をテーマに様々な活動を展開します。世界から注目される地域づくりや見過ごされてきた知恵や技術、創造性に光を当て、多くのクリエイター、企業、地域が共に未来を創る場を提供します。
※1 :出典 TOKYO CREATIVE REPORT2024
<TCS 2025 イベント概要>
・名称:TCS 2025(Tokyo Creative Salon 2025)
・開催期間:2025年3月13日(木)~3月23日(日)
・開催エリア:丸の内、日本橋、銀座、有楽町、赤坂、六本木、渋谷、原宿、新宿、羽田
・メイン会場:東急プラザ原宿「ハラカド」
・主催:東京クリエイティブサロン実行委員会
・公式HP:https://tokyo-creativesalon.com/
・公式Instagram:https://www.instagram.com/tokyocreativesalon/
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