病理医xメディア人 明日の医療を考えるシンポジウム「2035年どうなる日本のがん医療!-病理医がいま社会に伝えるべきこと」2023年1月28日(土)オンライン開催
がんの診断を担う病理専門医,病理AI開発者とメディア関係者が情報を共有し,厚生労働省が掲げる新たなビジョン「2035年,日本は健康先進国へ」も見据えた内容になっています。
■ポイント
・がん患者の増加の一方でがん医療を支える病理医不足の問題を明らかにします
・がん医療への応用も期待されている病理AI(人工知能)の今と近未来像を展望します
・がん医療の現場の病理医から情報発信すべき内容と意義を明らかにします
■シンポジウム開催の背景と目的
がん医療は、治療第一主義から医療の進歩に加え患者の多様性、価値観の変化を背景に望む医療を患者自らが選択できる様な時代になってきました。そんながん医療の中で病理医の役割は、これまでと変わらず、治療方針の決定に大きく影響する適切な病理診断を行うことに尽きますが、病理医不足の深刻化、患者数の増加と治療薬に対応した特殊検査の増加など、多くの課題を抱えていることも事実です。このような現状をどう改善し社会からの期待に答えたら良いのか,今回のシンポジウムでは、まず、がん医療における病理医の役割と病理医の不足によって生じうる社会の不利益について明らかにします。その後、病理医不足問題解決への寄与が期待される病理AI(人工知能)開発の最新情報から近未来の病理診断を展望します。そして、現場の病理医が社会に向けて適切に情報発信をしていくことの社会的意義とその方法について、TV、新聞で日々医療を伝えているメディア関係者を交えてその方向性を明らかにします。
■ がん患者に診断を下す「病理医」とPathPortどこでも病理ラボ
病理医とは、ミクロ(顕微鏡)レベルで疾患の診断を行う医師のことで,現在の医療の中で,特にがんなどの腫瘍性病変の場合は,この「病理診断」が最終診断と位置付けられています(参照:診療の流れ図)。ところが,近年のがん患者の増加もあり,この病理医の不足が全国的に深刻化しています。全国の約8,800病院中,常勤病理医が在籍する病院は5.7%,その内約35%は一人の病理医しか在籍していない状況です。病理医不足による病理診断の遅れは,患者の治療の遅れにもつながり,また現場の病理医は日常業務に追われて疲弊し,個々の病理医の専門性も高められず,診断の難しい症例への対応も難しく,場合によっては誤診につながるという悪循環に陥りかねません。
PathPortどこでも病理ラボは,このような病理医不足に鑑み,自治医科大学を拠点に全国の病理医をオンラインで繋ぎ,診断に迷う様な場合にデジタル病理システムを用いてその分野の専門家達に直接意見を聞けるようにして(Doctor-to-Doctor遠隔医療相談),診断の遅延を防止し診断のレベルを維持・向上させていくことを目指して設立されました。
- シンポジウム概要「病理医がいま社会に伝えるべきこと」
【セミナー概要】
名 称:病理医xメディア人 明日の医療を考えるシンポジウム
「どうなる日本のがん医療! ― 病理医がいま社会に伝えるべきこと」
日 時:2023年1月28日(土)13:30~16:45
参加方法:オンライン
参 加 費 :無料
対 象:病理関係者,メディア関係者
申し込み:専用ページ(https://service.medmain.com/seminar/pathport01)からお申し込みください。
【セミナー内容と登壇者】
第1部 病理診断の現状と課題
(1)病理医とがんの病理診断のいま
福嶋敬宜(自治医科大学病理学・病理診断部 教授)
(2) ワンオペ病理診断科の現状・
髙田晋一(友愛記念病院病理診断科 部長)
(3) 病理AIはこれからの病理をどう変えるか
飯塚統(メドメイン株式会社 代表取締役)
(4) 病理医は裏方に徹してよいか?今求められる社会との関わり
中島久美子(読売新聞東京本社編集局医療部デスク)
第2部 病理医による社会への情報発信
(1) おしゃべり病理医としての活動報告
小倉加奈子(順天堂大学医学部 人体病理病態学講座 准教授)
(2)医療者による情報発信の重要性と課題
籔内潤也(日本放送協会(NHK)報道局科学文化部デスク・解説委員)
第3部 総合討論
(東京会場:南青山,メドメイン社東京オフィス)
【主催】
団体名:一般社団法人PathPortどこでも病理ラボ
代表者:代表理事 福嶋敬宜
所在地:〒329−0498 栃木県下野市薬師寺3311−1自治医科大学附属病院病理診断部内
設 立:2021年5月12日
E-mail:info@pathport.or.jp
事業内容: 病理診断に関する症例相談(Doctor to Doctor),病理診断に関するセミナー,講演会等の開催
URL:https://pathport.or.jp
【共催】
メドメイン株式会社 ,自治医科大学病院病理診断部
■メドメインについて
メドメイン株式会社は「テクノロジーでいつどこでも必要な医療が受けられる世界をつくる」をコーポレートミッションとして掲げ、 世界中の医療従事者のパートナーとして、 デジタル病理を支援するAI搭載クラウドシステム「PidPort」の開発・提供を行っています。
メドメインでは、デジタル病理の領域において、病理プレパラートのデジタル化サービスの提供に始まり、遠隔地の施設間をクラウドでつなぐ遠隔診断支援、病理AIによる高精度で迅速な解析結果の提示と、一気通貫したサービスの提供を行ってきており、多くの施設様でご活用いただいております。また、弊社のコア技術である病理AI開発においては、転移学習によってAI開発を高速化させる独自基盤技術の創出に成功し、開発スピードを加速させてきています。
■会社概要
【会社名】メドメイン株式会社 (Medmain Inc.)
※経済産業省 J-START UP 選出企業 https://www.j-startup.go.jp/startups
【設立日】2018年1月11日
【事業内容】医療ソフトウェア・クラウドサービスの企画・開発・運営および販売
【代表取締役/CEO】飯塚 統
【所在地】[東京オフィス] 東京都港区南青山2-10-11 A青山ビル2F / [福岡オフィス] 福岡県福岡市中央区赤坂2-4−5 シャトレサクシーズ104
■各種関連サイト
【コーポレートサイト】https://medmain.com
【プロダクトサイト】https://medmain.com/products
デジタル病理AI搭載クラウドシステム「PidPort」https://pidport.medmain.com
病理プレパラートのデジタル化支援サービス https://imaging.medmain.com
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