オフィスエフエイ・コムがシーメンスと協力し、福島・南相馬にオープンした新工場に最先端のシステムを導入
南相馬の新ロボット加工工場は、FA.COMとFA.COMのグループ会社ロボコム・アンド・エフエイコム株式会社(東京都港区、代表取締役:飯野英城/天野眞也、以下ロボコム)が、両社のロボット技術力と最新鋭の加工機器、技術への探究心を持ったエンジニアの三つを結集し、南相馬市の掲げる『南相馬ロボット振興ビジョン』の実現のために建設したもので、約3万6000平方メートルの敷地にロボット加工工場の他、海外のエンジニアのための教育施設や社宅を併設しています。
FA.COMは、シーメンスの提唱するデジタルエンタープライズの価値に共感し、その技術を加工工場の自動加工ラインとデジタルでつながるスマートファクトリーの構築に活かしています。情報共有の要であるネットワークは、シーメンスの産業用ネットワーク機器であるScalanceを使うことで、セグメント化と冗長化を基本とした安全で安定した接続を実現。多様な製品を組み合わせ、現場に最適な産業用スイッチや産業用無線、産業用セキュリティの提供を受けており、ネットワーク管理システムと現場メンテナンス可能な製品によって、継続的な運用が可能になっています。
各分電盤にはシーメンスのリモートI/Oステーションを設置し、エナジーメーター経由で電力を監視しています。その管理監視盤には、22インチのHMIの他、データ収集PLCとしてSimatic S7-1500を搭載しました。高圧盤には、電力監視用にシーメンスのPAC(スマートメーター)製品を採用し、電力をモニタリングしています。設計の際には、シーメンスのエンジニアリングソフトウェアであるTIAポータルを使うことで、エンジニアリングの工数を削減できました。さらには、サーバーを経由して遠隔地のPCから現場のPLCに接続できるシステムのSinemaRCにより、リモート監視も実現しました。
また、製品ライフサイクルの管理システムであるTeamcenter®︎ポートフォリオによるデータ管理▽3次元CAD/CAMのNX™️ソフトウェアを使った製品▽Tecnomatix®︎ポートフォリオのシミュレーションソフトPlant Simulationによる生産工程や工場内物流の検証、Process Simulationによる製品のロボットセルや生産ラインの検証によって、開発の迅速化や品質向上、エラー低減の実現——など、デジタル工場のための包括的なソフトウェアポートフォリオであるXcelerator™を使い、シーメンスのハードウェアと連動したデジタルスレッドを実現させました。
シーメンスは、アプリケーションに応じて、情報をクラウド上に集中させるクラウドコンピューティングにも、現場に情報処理端末を設置するエッジコンピューティングにも対応し、データ処理の利点を柔軟に利用できるコンセプトを提供しています。南相馬の工場では、工場全体のデータ最適化のために、産業用IoT SaaSソリューションのMindSphereを活用しています。一方、各装置の稼働状況のデータの可視化と最適な利活用を可能にするシーメンスの最新エッジコンピューティングソリューションのSiemens Industrial Edgeを、工場に併設された展示施設の「スマラボ」で展示しています。
FA.COMは、シーメンスのソリューションパートナーとして、2012年よりシーメンスと共同で産業用デジタル化事業を拡大してきました。今後も、FA.COMとシーメンスは、日本の工場のDX化に貢献すべく、更なる協業を進めていきます。
■ 会社概要
会社名: 株式会社オフィスエフエイ・コム
(広報企業: 株式会社FA.Regalo)
代表者: 飯野 英城
設立 : 1999年(創業1997年)
資本金: 3,500万円
所在地: 〒329-0216 栃木県小山市楢木293-21(本社)
〒105-0004 東京都港区新橋5丁目35番10号(東京営業所)
URL : https://www.office-fa.com/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像