相良病院、診療の明確な情報発信を強化 — Wanget社の医療動画で治療の流れを可視化
医療現場のDX化を推進するWangetの3DCG動画サービス
社会医療法人博愛会 相良病院(所在地:鹿児島市松原町3番31号、理事長:相良 吉昭)はこのたび、患者との信頼関係の深化とインフォームドコンセントのさらなる充実を目指し、3DCG動画制作を手がける株式会社Wanget(本社:東京都渋谷区、代表取締役 CEO:吉澤 壮弥)と連携し、診療内容を「見える化」する3DCG技術を使用した医療説明動画の導入を開始しました。
医師の説明を補完する映像ツールとして、患者一人ひとりの不安や疑問に応える体制を整えることで、より質の高い医療の提供を目指します。
(実際の相良病院様の制作事例写真)

背景:医療現場で求められる“伝わる説明”とは
近年、医療現場では「説明と同意」、すなわちインフォームドコンセントの重要性がこれまで以上に高まっています。患者自身が治療に対する理解を深め、納得した上で診療に臨むことは、治療効果や満足度にも大きく関わってきます。しかしその一方で、現実の医療現場には多忙なスケジュールや人手不足といった課題があり、すべての患者に対して十分な説明時間を確保するのが難しいというのもまた事実です。
相良病院は、乳腺専門病院として乳がん治療の分野で50年以上の実績を積み重ねており、県外からの患者も集まる著名な病院です。それだけに術前術後についてデリケートな課題を多く抱えがちな乳がんの手術を非常に数多く手がける中で、患者への正確な説明が課題となっていました。
専門性が高く、説明が複雑になりやすいこの領域では、医療従事者が何度も同じ説明を繰り返す必要がある一方で、患者が話のすべてを正確に理解するのは簡単ではありません。専門用語を多く使ったり抽象的な表現を使った説明になってしまい、患者の理解が不十分なまま治療が進むケースも見受けられます。
Wangetのソリューション:視覚と聴覚に訴える“わかる医療”

こうした課題の解決に向けて、相良病院が選んだのが「動画」という手段です。今回連携するWanget社は、医療情報をわかりやすく可視化する分野で実績を持ち、特に専門的な内容をイラストや実写、ナレーションなどを通じて直感的に伝える技術に定評があります。
動画制作にあたっては、院内の各診療科の専門医、看護師、事務スタッフとの協議を重ね、診療現場の実際に即した流れを丁寧に構成。視聴者の理解度を高める工夫として、イラストと実写を組み合わせた画面構成、専門用語をかみ砕いた音声ナレーション、患者の視点に立ったシナリオ設計が導入されています。単なる説明資料の代替ではなく、診療そのものの質を高める“対話の土台”として機能する点が大きな特徴です。
医療現場での具体的な活用方法とメリット
動画は診察時の待合室や、検査・手術の事前説明時に活用されるほか、院内のウェブサイトや患者向けパンフレットのQRコードを通じて家庭でも閲覧が可能です。自宅で繰り返し視聴できることで、家族との情報共有や治療選択の相談にも役立ちます。


相良病院では、以下のような多面的な効果を見込んでいます。
・患者の理解度と納得度の向上
難解な医療用語も、映像とナレーションによる解説で直感的に理解でき、患者自身が治療の選択肢やリスクを把握しやすくなります。
・安心して診療を受けられる環境づくり
治療に対する漠然とした不安や抵抗感を動画を視聴して軽減し、患者が前向きな気持ちで診療に臨めるようになります。
・医療スタッフの業務効率向上
共通の説明を動画で補完することで、スタッフは個別のケアやより専門的な対応に集中でき、業務負担の軽減と診療の質向上が同時に実現します。
・患者側の声を反映した構成
近年、患者から「説明を家族と一緒に聞きたい」「一度で覚えきれない」「自宅で復習したい」といった声が寄せられており、動画の導入はまさにそうしたニーズに対応するものです。
さらに、情報が標準化された動画を活用することで、説明のばらつきが防げるので、医療安全の観点からも効果が期待されています。説明漏れや誤解によるトラブルのリスクを減らし、患者と医療者双方にとって納得性の高い診療プロセスを構築する一助となるでしょう。特に再診や転院時など、医療情報の引き継ぎが求められる場面でも、患者の正しい理解があれば治療はスムーズに進みます。
今後の展開:すべての患者に「伝わる医療」を
Wanget社では今後、今回の取り組みをモデルケースとして、このほか内科、検診など多岐にわたる診療領域への展開も計画しています。
また相良病院との協業を通じて得た知見を活かし、より多くの医療機関に対して映像による医療情報発信の支援を進めていく予定です。今後も「すべての患者に伝わる医療」を理念に、業界全体のインフォームドコンセントの質の底上げに貢献していきます。
社会医療法人博愛会 相良病院について
所在地:鹿児島県鹿児島市松原町3番31号
病床数:一般病床 56床 緩和ケア病床 24床
診療科:乳腺・甲状腺外科、婦人科、甲状腺・内分泌内科、形成外科、緩和ケア科、放射線科など
病院機能:乳がん治療を中心とした女性専門病院として地域に根差し、精度の高い画像診断、化学療法、緩和ケアまで一貫して対応。また、厚生労働省より全国で唯一の特定領域がん診療連携拠点病院(乳がん)※1に認定されており、年間850件を超える乳がん手術実績を有する。 ※1 2025年 7月現在
公式サイト:https://www.sagara.or.jp/
Wanget について
株式会社Wangetは、日本国内だけでなく、フィリピンを中心に多様なクリエイティブソリューションを持ち様々な診療科医師、看護師とも連携し、医療機関の経営や人材マネジメントをDXで支援します
問い合わせ先:医療事業部 事業本部長 藤堂 鉄平
Mail:teppei.todo@wanget.jp
社名:株式会社Wanget
本社所在地:東京都渋谷区渋谷1-3-18 C501/502
設立:2018年3月16日
代表取締役:吉澤 壮弥
資本金:100,000千円(資本準備金含む)
電話番号:03-6805-0286
事業内容:
・3DCGコンテンツ企画・制作・流通
・その他バーチャルコンテンツ企画・制作・流通事業(動画・グラフィック等)
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