【保育従事者の意識調査】「保育の専門性の高さが社会的に認知されている」と感じる保育従事者は3割以下。一方で約9割が「保育は専門性の高い仕事」と回答
「⼦ども・保護者・職員」三者の笑顔に満ちた子育て環境の創出を⽬的に、東京を中心に保育所運営を⾏う株式会社さくらさくみらい(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:西尾 義隆、以下「当社」) は、保育従事者(※)を対象にアンケート調査を実施しました。この調査は、保育士の人材不足という社会課題がある中で、現場で働く保育従事者が自身の仕事にどのような思いを抱いているのかを明らかにするために行いました。その結果、98.7%が「保育は専門性の高い仕事」と回答する一方で、「社会から専門性が認知されている」と感じる保育従事者は24.7%にとどまり、専門職としての自覚と社会的評価との間に大きなギャップを感じていることが明らかになりました。
※保育士・栄養士・調理師・看護師を保育従事者と定義しています。

■調査概要
・調査名:さくらさくみらいの職員アンケート
・調査対象:保育所「さくらさくみらい」勤務者(保育士、栄養士、調理師、看護師)
・調査期間:2025年7月11日(金)〜7月18日(金)
・調査方法:Googleフォーム
・回答数:1,100
■レポートサマリー
1.保育従事者の98.7%が「保育は専門性の高い仕事」だと回答。
2.その一方で、「専門性が社会に認知されている」と感じているのは、わずか24.7%に留まる。
3.社会との認知のギャップがあると感じながらも、95%が「仕事にやりがいを感じる」と回答。
1.保育は専門性の高い仕事
当社の保育従事者の98.7%が「保育は専門性の高い仕事」だと回答しました。これは、保育従事者が自身の仕事に対して高い意識を持っていることの表れです。

保育従事者からは「保育は、専門性を持って個々に合わせた保育を行い、信頼関係や愛着を持ち、先々を見越して成長を促し共に喜ぶ仕事である」や「心が育つ乳幼児期を保護者と共に育てていくことは、とても専門性の高い職種であり、保育を学び続けていくことが大事であると感じている」などといった声が寄せられました。
保育には、子どもの成長・発達を理解する力や、安全・健康を守る知識や、適切な支援を判断する力など、その他にも多くの知識やスキルが求められます。こうした専門性をさらに高めるため、当社では年間130回以上の研修の実施や、保育の質向上を目的に姉妹園の職員同士が意見交換する会の開催などを行い、学び続けられる環境を整えています。
2.専門性は高い。だが、社会の認知は低い
一方で「その専門性が社会に認知されていると感じますか?」という問いには、「はい」と答えたのは24.7%でした。保育従事者自身は自らの専門性に誇りを持ちながらも、その専門性が十分に理解されていないと感じている実態が浮かび上がりました。

3.ギャップを乗り越える「やりがい」と「尊さ」
社会との認知のギャップを感じている中でも、約9割の保育従事者が「仕事にやりがいを感じる」と回答しました。

また、「保育という仕事の『尊さ』や『重要性』をどのような時に感じますか?」という問いには、保育の意義や役割を具体的に示す声が寄せられました。
<保育従事者からの声(抜粋)>
「保護者の方が『お願いします』とお仕事に向かわれる時、社会を支えていると感じる」
「働いている保護者はもちろん、気持ちが沈んでいる保護者の方もいるので、子どもと保護者を守る手助けを少しでもできる時」
「子どもが安心して話しかけてくれるとき、この仕事が信頼関係を築き、成長を支える大切な役割を担っていると感じます」
「子どもたちの『できた!』という笑顔に立ち会えたとき、未来を育てている尊さを実感します」
社会的評価のギャップを感じつつも、保育従事者は子どもや保護者との関わりを通じて仕事の尊さややりがいを実感し、それが責任感を持って子どもたちと向き合う大きな原動力となっています。
今回の調査で見えてきたのは、保育従事者が「未来を育てる」「社会を支える」という重要な役割を担っているにもかかわらず、社会的評価がまだ十分に追いついていないと感じているという現状です。
また、こども家庭庁の調査によれば、保育施設の80.3%が人材不足を感じていることが明らかになるなど、保育士の確保は深刻な社会課題となっています。この状況に対応するため、同庁では「保育士・保育の現場の魅力発信に関する取組」を行うなど、保育士の仕事の価値を社会に伝える取り組みが広がっています。当社はこの動きに賛同し、今後も保育の専門性と魅力を社会に発信し続けるとともに、保育従事者がより誇りを持って働ける環境を整え、保育という仕事が正しく評価される社会の実現に挑戦してまいります。
■会社概要
会社名:株式会社 さくらさくみらい
(株式会社 さくらさくプラス[証券コード:7097]グループ会社)
代表者:代表取締役社長 西尾 義隆
設立:2009年8月3日
資本金:93,004,900円(資本準備⾦43,000,000円)
本社所在地:東京都千代田区有楽町1丁目2番2号 東宝日比谷ビル
企業URL:https://www.sakura-39.jp/
事業内容:保育所 (さくらさくみらい)の運営 ※事業所数:東京/千葉/埼玉/大阪に88園
株式会社さくらさくみらいの親会社、株式会社さくらさくプラスでは、働く子育て世帯がより子育てをしやすい社会を目指し「共働き家族‧⼦育て家族を応援する事業」を数多く展開しています。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社さくらさくみらい 広報担当:徳永、丸山
TEL03-6457-9539 pr@sakura-39.jp
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