「次世代科学技術チャレンジプログラム」2025年度採択機関の決定について

 JST(理事長 橋本 和仁)は、「次世代科学技術チャレンジプログラム(STELLAプログラム)」における2025年度採択機関を決定しました。

 次世代科学技術チャレンジプログラムは、グローバルサイエンスキャンパス(主に高校生が対象、2014年度開始)とジュニアドクター育成塾(小中学生が対象、2017年度開始)を発展的に統合し、2023年度より新たに開始した事業です。本事業では、科学技術・イノベーションをけん引する次世代の傑出した人材を育成するため、初等中等教育段階(小学校高学年~高校生)において理数系に優れた意欲・能力を持つ児童生徒を対象に、その能力などのさらなる伸長を図ることを目的とします。探究活動、STEAM教育、アントレプレナーシップ教育、国際性の付与などの高度で実践的な取り組みをはじめとした、実施機関や地域などの特徴を生かした多様で挑戦的な取り組みを支援します。支援期間は最長5年間、支援金額(上限)は1年当たり1,000万円~4,000万円です。

 本年度の募集は、2025年1月22日(水)~2月27日(木)の期間に行い、対象とする児童生徒の学年段階により小中型、高校型、小中高型の3つの申請タイプに分けて募集し、計19件(小中型5件、高校型8件、小中高型6件)の応募がありました。その後、外部有識者で構成される委員会にて審査し、その結果をもとに計3件(小中型1件、高校型1件、小中高型1件)の採択機関を決定しました。

なお、事業の詳細については下記のホームページを参照してください。

 URL:https://www.jst.go.jp/cpse/stella/

<科学を支え、未来へつなぐ>

 例えば、世界的な気候変動、エネルギーや資源、感染症や食料の問題。私たちの行く手にはあまたの困難が立ちはだかり、乗り越えるための解が求められています。JSTは、これらの困難に「科学技術」で挑みます。新たな価値を生み出すための基礎研究やスタートアップの支援、研究戦略の立案、研究の基盤となる人材の育成や情報の発信、国際卓越研究大学を支援する大学ファンドの運用など。JSTは荒波を渡る船の羅針盤となって進むべき道を示し、多角的に科学技術を支えながら、安全で豊かな暮らしを未来へとつなぎます。

 JSTは、科学技術・イノベーション政策推進の中核的な役割を担う国立研究開発法人です。

次世代科学技術チャレンジプログラム
2025年度採択機関・企画一覧

機関名:同志社

企画名:同志社ジュニア・クリエイティブ科学アカデミー ~創造の丘から世界へ~【小中型】

企画概要:

「独創的な科学技術を生み出すだけでなく、豊かな国際社会の実現に向けて挑戦する倜儻不羈(てきとうふき:才気に優れ、独立心旺盛、常識にとらわれない)なる人物」の育成を目的とする。

第1段階では、企業と協働して世の中のさまざまな科学と文化のつながりを知り、第2段階では自ら選んだ分野で「失敗や間違いを恐れずに」大学や企業で研究を行う。学生サポートスタッフや他の受講者、企業研究者との交流を通して「科学の世界のコミュニケーション」も経験し、将来、自立してグローバルに活躍できる「尖った研究者」のタマゴを養成する。

 本プログラムは同志社一貫教育探求センターを主管とし、同志社大学 京田辺キャンパス(Creative Hill)を拠点として、関西文化学術研究都市推進機構、京都・けいはんなにあるグローバル企業、法人内外の小中学校、海外大学と連携してプログラムを実施し、成果を広く社会に発信・共有することで、伝統と革新に基づく新たな科学教育を切り開く。

機関名:埼玉大学

企画名:ハイグレード理工系(高校生)グローバル人材育成プログラム【高校型】

High-grade Global Education Program in Science, with Society, Technology, Arts, and Research

(HiGEPS-STAR)

企画概要:

理工系分野に強い好奇心と学習意欲を持つ高校生を発掘し、独創的発想力、国際的視野、高い情報発信力を持つ人材へと育てることを目的とする。

 1年目にベーシックコースとして40名の受講生を選抜のうえ受け入れ、毎月1回の講義・実習、留学生とのワークショップ、研究立案研修などを実施し、レポート作成や討論会、発表会を通し情報発信力を育てる。このとき、芸術的手段を取り入れて創造性と感性を養い、国内学外研修で社会の実勢を見て、AIへの対応や起業家精神や国際性を学ぶ機会を提供する。2年目にアドバンストコースとして10名を選抜し、本学教員を指導者とし課題研究を行う。さらに、海外短期研修の機会を通じて研究者の国際的多様性や科学のグローバル性の視点を養う。留学生との討論や研究発表の機会も設け、能力に応じて英語での口頭発表や論文作成の過程も修得する。

機関名:神戸大学 (共同機関:兵庫県立大学、関西学院大学、甲南大学、神戸薬科大学)

企画名:科学技術みらい開拓人材育成プログラム:Nurturing Future Innovators in Hyogo【小中高型】

企画概要:

豊かな自然と先端的研究機関や企業が集積する兵庫県の環境を生かし、将来、科学技術で革新を生み、人類社会のみらいを開拓してゆける人材の育成を目指す。

育成プログラムは小中学生対象のJunior Stage(JS)と、高校生等対象のSenior Stage(SS)から成り、JSでは創造性、論理的思考力、表現力、SSでは課題設定力、科学的探究力、国際性を含むコミュニケーション力、また両者を通じてアントレプレナーシップなどを育む。

 プログラム前半は講義、実習、フィールドワーク、研究機関の見学・訪問などを行い、後半では、大学教員の助言などを受けながら、受講生が自ら設定した課題の探究(JS)・研究(SS)に取り組む。

次世代科学技術チャレンジプログラム 推進委員会 委員一覧

氏名

所属・役職

委員長

神﨑 亮平

東京大学 先端科学技術研究センター

シニアリサーチフェロー

副委員長

隅田 学

愛媛大学 教育学部 教授

委員

伊藤 哲史

京都大学 大学院理学研究科 准教授

委員

金本 吉泰

酪農学園大学 教授

委員

木村 健太

千代田中学校・高等学校 校長

委員

白木原 香織

鈴鹿工業高等専門学校 機械工学科 准教授

委員

西嶋 美保子

アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc. 

政策渉外部 ディレクター

委員

野村 和弘

学校法人河原学園 未来高等学校 校長

委員

福田 公子

東京都立大学 理学研究科 准教授

(所属、役職は2025年5月1日時点)

※利害関係があると考えられる委員は、当該応募機関の審査・選定には一切関与していない。

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会社概要

URL
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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
埼玉県川口市本町4-1-8 川口センタービル
電話番号
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代表者名
兵子智子
上場
未上場
資本金
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設立
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