SuccessChain for ECMの提供開始

~設計から製造まで、エンジニアリングチェーンの変革支援サービス~

SCSK株式会社

SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 執行役員 社長:當麻 隆昭)は、製造業のエンジニアリングチェーンマネジメント(以下 ECM)領域を包括的に支援する新サービス「SuccessChain for ECM(サクセスチェーン フォー イーシーエム)」の提供を2025年9月19日より開始しました。

本サービスは、製造業における設計・開発・製造の各工程において必要な技術情報を一元管理できる基盤を導入し、工程ごとに合わせたテンプレートの導入・運用支援を伴走型で提供することで、モノづくりにおける現場の課題を解決します。さらに、AIとデジタルツインを活用することで、過去データに基づいた最適な設計・工程進行・不具合予測が可能となり、仮想空間でのシミュレーションや遠隔操作を通じて、品質向上・納期短縮・コスト削減といったQCD改善を実現します。これらの取り組みにより、エンジニアリングチェーン全体において「属人化から標準化」「分断から連携」、そして「非効率から効率化」への変革を力強く支援します。

1.背景

2024年版「ものづくり白書」※1によると、国内製造業の約62%が「技術継承の困難さ」を課題として挙げており、設計・製造プロセスの属人化が深刻化しています。加えて、深刻な人材不足、原材料費の高騰、国際情勢の不安定化、為替変動リスク、海外企業との競争激化など、複合的な外部環境の変化が製造業の競争力を脅かしています。これらの課題は、製品の開発から製造に至る「エンジニアリングチェーン」全体に影響を及ぼします。部門間の連携の壁やデータの分断(サイロ化)、そしてレガシーシステムの制約により柔軟な対応ができず、業務の非効率やQCDのバランスが崩れる要因となっています。

SCSKは、製造業のお客様から「設計変更が現場に反映されない」「CAE(シミュレーション)解析結果が属人化して再利用できない」といった具体的な声を多数受けており、こうした現場が抱える課題に寄り添う形で「SuccessChain for ECM」の提供に至りました。

※1 経済産業省 2024年度版ものづくり白書 https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/mono/2024/

2.サービス概要

「SuccessChain for ECM」は、SCSKが蓄積した製造業の業務知見と業務テンプレート、AIを活用し、製造業のエンジニアリング業務に適した基盤の迅速な導入から、複雑なデータの活用・業務効率化までを一貫して支援するサービスです。

https://www.scsk.jp/product/common/successchain_ecm/index.html

SuccessChain for ECM概要図

3.サービス特長

① エンジニアリング領域の業務改善を包括的に支援

アセスメントで抽出したお客様の課題に対し、導入から運用までを一貫してサポートし、急激な市場変化への迅速対応を可能にします。

② 技術情報の統合基盤によってECM領域のデータを一元管理し、モノづくり改革に寄与 

BOM(部品表)データやR&D(研究開発)、解析結果に関する情報を一元的に管理することで、モノづくりの現場における業務全体の質とスピードを飛躍的に高め、競争力と経営判断力の強化に寄与します。

4.サービス構成

① アセスメント/PoC(概念実証)サービス

ECM領域の課題を診断し、優先度と解決方針を明確化します。さらに「スマートマニュファクチャリング構築ガイドライン」※2を活用し、課題を体系的に整理します。

※2 https://www.nedo.go.jp/library/smart_manufacturing_guideline.html

② エンジニアリング基盤 (MDE:モノづくりデータエンジニアリングサービス)

PLM(製品ライフサイクル管理)プラットフォーム「Aras Innovator🄬」※3を活用し、設計図、CAE解析データ、EBOM・MBOM(部品構成)、BOP(製造工程)などを一元管理することで、製品開発の情報連携と効率化を実現します。CAEワークフローサービスでは、解析業務をモデル化することで属人化を防ぎ、上級ユーザーが構築したワークフローをWebアプリとして共有することで、誰もが利用できるエンジニアリング計算機を通じて、工学的根拠に基づいた迅速な意思決定を可能にします。

※3 業界初のPLMにおけるオープンソース型サブスクリプションモデルを採用したエンタープライズPLMパッケージです。
  デジタルスレッドで、人・モノ・時間のあらゆる製造情報の管理が可能。

③ コンテンツサービス

製造業におけるモノづくりの革新を目指し、まずPLMの導入からスタートし、CAE・CADの連携、AIやデジタルツインの活用、さらにR&D領域への応用へと段階的に展開していきます。標準的な導入支援に加え、個別ニーズに応じたカスタマイズ開発にも対応し、設計・開発・生産の各工程の効率化と高度化を支援します。

PLMコンテンツでは、SCSKが蓄積してきた業務知見を体系化した「ナレッジDB」を活用することで、PoC段階から業務に即した確認を進め、スピーディかつ高品質な導入を実現し、BOMや品質情報などのモノづくりに関わる情報を有機的に一元管理することでQCDに関する課題の解決に貢献します。

④ 定着化支援サービス

導入後も業務改善状況をモニタリングし、追加の機能開発や人材育成などを通じて、ECM領域における業務の継続的改善を伴走型で支援します。

5.今後の展開

SuccessChain for ECMは、PLMを皮切りにCAE・R&D・AI・デジタルツインと領域を拡げ、SCSK独自のAIエージェントを実装することで、自然言語処理と機械学習技術により、モノづくりに必要なデータを有機的に連携し、誰もが・いつでも・どこでも瞬時に利用できる環境を整え、エンジニアリングチェーン全体の課題解決を支援し、製造業のデータドリブン経営の実現を後押しします。

6.価格・料金

下記のお問い合わせ先までご連絡ください。

7.販売目標

2030年3月までに50社の導入を目指します。

※補足情報 SuccessChainシリーズ

 ・SuccessChain for DataPlatform

   各業務システムの分散したデータを集約、業務課題を可視化しサプライチェーン最適化

       https://www.scsk.jp/product/common/successchain_dataplatform/index.html

SCSKグループ技術戦略

SCSKグループは、「共創 IT カンパニー」の実現に向けた取り組みを加速するため、技術戦略「技術ビジョン 2030」を推進しています。「技術ビジョン 2030」では、先進デジタル技術の最大活用による事業構造の変革(デジタルシフト)や生成 AI の活用による飛躍的な生産性向上の実現を目指すとともに、蓄積してきた知財を活用した製品・サービス開発を推し進め、お客様や社会、生活におけるさまざまな課題解決に対応していきます。

 ・SCSKグループ技術戦略「技術ビジョン 2030」

  https://www.scsk.jp/sp/technology_strategy/index.html

SCSKグループのマテリアリティ

SCSKグループは、経営理念「夢ある未来を、共に創る」の実現に向けて、社会と共に持続的な成長を目指す「サステナビリティ経営」を推進しています。
社会が抱えるさまざまな課題を事業視点で評価し、社会とともに成長するために、特に重要と捉え、優先的に取り組む課題を7つのマテリアリティとして策定しています。
本取り組みは、「豊かな未来社会の創造」に資するものです。
 ― 業務基盤(エンジニアリング基盤)の整備と構造改革の支援を通じて、製造業の競争力強化に寄与

 ― データに基づく迅速な経営判断を支援し、経営の高度化を推進

 ・SCSKfグループ、経営理念の実践となる7つのマテリアリティを策定

  https://www.scsk.jp/corp/csr/materiarity/index.html

本件に関するお問い合わせ先

【製品・サービスに関するお問い合わせ先】

SCSK株式会社

製造事業グループ エンタープライズソリューション第四部

SuccessChain for ECM担当

E-mail:successchain-ecm-info@scsk.jp

【報道関係お問い合わせ先】

SCSK株式会社

サステナビリティ推進・広報本部 広報部 志村

TEL:03-5166-1150

※Aras® および Aras Innovator® の社名、製品名称、およびロゴは、Aras Corporation の登録商標または商標です。その他、掲載されている会社名・製品名・サービス名は、すべて各社の商標または登録商標です。予告なく変更となる場合がございます。

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

SCSK株式会社

10フォロワー

RSS
URL
https://www.scsk.jp/index.html
業種
情報通信
本社所在地
東京都江東区豊洲3-2-20 豊洲フロント
電話番号
03-5166-2500
代表者名
當麻 隆昭
上場
東証プライム
資本金
214億2000万円
設立
1969年10月