ベトリーナ ミーアが贈る:フレデリック・レセリエ ― フランス・ラグジュアリー界に現れた新たな声
起業家精神と芸術性をもってファッションを再定義する独立系デザイナーたちを紹介する、新シリーズ第1弾
フランス・パリ ― 2025年7月14日 ― ベトリーナ ミーアでは、「ラグジュアリーとは家系によるものではなく、ヴィジョンによるものである」と考えています。名門メゾンが今なお業界に影響を与える世界の中で、私たちは自らの名前と美意識を掲げ、独自の創造を追求するデザイナーたちに光を当てたいと願っています。
本シリーズの第一弾としてご紹介するのは、パリを拠点に活動するデザイナー、フレデリック・レセリエ。その歩みは、クラフトマンシップ、美、そして真の意味での独立性を追求する、まさにベトリーナ ミーアの精神を体現しています。
フレデリック・レセリエは、業界内の名だたるラグジュアリーブランドの裏方として長年活躍してきました。数百万円、時には1,500万円を超えるバッグを手掛ける名門メゾンにおいて、レザー加工、縫製の精度、構造設計に関するトレーニングやワークショップを提供してきたのです。彼の役割は、そうしたブランドが卓越した品質を維持し続けるための技術的支柱であることでした。
「キャリアを通じて、常に“最高レベル”を求められてきました。でも、私にとっての“レベル”とは名声のことではありません。美しい素材を使い、情熱から生まれたものを、精度高く作り上げる力のことです」とレセリエは語ります。
他者のレガシーを支える一方で、彼の中には次第に、より個人的で詩的な表現、そして再構築の余地を持つ空間への渇望が芽生え始めました。

「ラグジュアリーは、過去への礼拝のような存在になりがちです。メゾンに敬意はあるものの、地位や伝統に固執するあまり、創造の自発性が抑えられてしまう。私はもっと魂に響く、別のかたちのフランス的ラグジュアリーを提案したかったのです。」
彼のコレクションは、その信念から生まれました。アーカイブの焼き直しでも、トレンドに左右されたプロダクトでもありません。彼の作品は、長年にわたる訓練と研究、そして真摯な自己表現の欲求から紡がれる「物語」です。
バロック期のフランスに着想を得た彼のコレクションは、17~18世紀の建築、庭園、装飾芸術へのオマージュでありながら、決して模倣的ではありません。代表作であるボーモン バッグには、ヴェルサイユ宮殿の庭園に着想を得た18金のローズ型クラスプが配され、他の作品では、かつてのフランスのポーチが現代の都市生活にふさわしく再解釈されています。構造としなやかさ、現代性とノスタルジアを巧みにバランスさせたデザインです。
「創造とは、非常に私的で親密な旅です。私にとっては、異なる世界をつなぎ合わせ、内なる考えと向き合う手段。それは他人に委ねたり、テンプレートで再現したりできるものではなく、自分の中から湧き出るものでなければならないのです。」
このブランドは、懐古主義ではありません。
フランスデザインの意味を、ヒエラルキーではなく、「心・技・自由」によって再定義する、力強い試みです。そして同時に、芸術のための起業家精神を描いた物語でもあります。
ベトリーナ ミーアとの協業において、レセリエはフランスでデザインし、イタリアのフィレンツェおよびアブルッツォの職人アトリエと密に連携して製造を行っています。カーフレザーは、ヴィチェンツァの一流タンナーから厳選されており、なめらかでシルキーな手触りと優れた耐久性を兼ね備えています。納品された原皮は、職人の厳しい目で一枚ずつ確認されたうえで、製造工程へと進みます。
すべての金具類(クラスプや装飾パーツを含む)もイタリア製で、ガルバニックメッキ処理と保護コーティングを施し、湿度の高い気候にも耐える強度と輝きを実現しています。素材から組み立てに至るまで、すべてがデザイナーと職人の緻密な手仕事によって完成されているのです。
ここ数ヶ月、"メイド・イン・イタリア" の真の意味を問い直す声が広がる中で、ラグジュアリー商品の生産背景に対する意識が高まっています。私たちは他ブランドの真偽について言及する立場にはありませんが、ベトリーナ ミーアとしては「本物」であることを日々実践しています。
デザイナー自らが現地の工房を訪れ、職人とともに作業を進め、すべての要素が意図どおりの品質と仕上がりであるかを確認しています。
だからこそ、ベトリーナ ミーアの商品にはイタリア政府所属の商工会議所が発行する「イタリア原産証明書」が付属し、製品の正真正銘のルーツとクラフトマンシップを体現しています。
ベトリーナ ミーアは、今後もヨーロッパ各地の才能あるデザイナーたちの物語を紹介していきます。
企業に依存せず、自らの理念と情熱に従って生きるデザイナーたちの声を届けるために。そしてその第一歩として、フレデリック・レセリエのお話を伺いました。
真のラグジュアリーとは、地位ではなく「作者性(オーサーシップ)」に宿るのだということを、彼は私たちに力強く思い出させてくれます。
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