『明日の「働く」を、デザインする。』イトーキ ”新しい世代”が輝ける働き方と働く場改革セミナー2018開催レポート
~ミレニアル世代が求める新しい「働き方」と多様化する「働く場」とは~
オフィス家具の製造・販売をはじめとしたオフィス関連事業を手掛ける株式会社イトーキ(本社: 東京都中央区 社長:平井嘉朗)は、2018年9月5日(水)、イトーキ東京イノベーションセンターSYNQAにて「”新しい世代”が輝ける働き方と働く場改革セミナー2018」を開催しました。
オフィスや働き方改革に関心のある方を対象に開催した当セミナーは、抽選で選ばれた100名が集まり、これからの企業成長を支える“さとり世代”や“ミレニアル世代”が活躍できる「働き方」と「働く場」について一緒に考える場となりました。本レポートではそのイベントの様子をご紹介します。
<基調講演>
世代で異なる働き方 ~今どきの若者の考え方、働き方~
株式会社博報堂 博報堂ブランドデザイン 若者研究所のリーダーを務める原田曜平氏より「世代で異なる働き方」をテーマに、今どきの若者の考え方や働き方についてお話いただきました。さとり世代の若者は「失われた10年」と呼ばれる2000年代に幼少期を過ごしてきたことなどが理由で「チル(まったりする)」「ミニマルライフ(余計なものを持たない)」などが価値観のキーワードになっており、低リスクや安定を求める志向にあると解説しました。
そんな世代の若者に対し、バブル期を経験した50代の層が、価値観が全く異なる彼らの心をどう掴むべきかという課題に対し、原田氏は「時代背景を理解して、価値観を押し付けないことや若者から親近感を得ることが大事だ」と提言しました。
<パネルディスカッション>
多様化する「働く場」「働く時間」「働く人」 ~生産性を向上する新しい時代の働き方とは~
株式会社月刊総務 取締役 「月刊総務」編集長の豊田健一氏がモデレーターを務め、「働く場」「働く時間」「働く人」をテーマに、生産性が向上する、仕事がしやすい職場について議論が行われました。パネリストには、自ら働き方をデザインできる環境づくりを推進する企業の実務者として、株式会社セールスフォース・ドットコム リアルエステイト&ワークプレイスサービスディレクターの川端康浩氏、三井不動産株式会社 ビルディング本部ワークスタイル推進部ワークスタイリンググループ統括の川路武氏、株式会社イトーキ 東京本社移転プロジェクトリーダーの藤田浩彰の3名が登壇し、下記3つのテーマについて意見を交わしました。
1.オフィス環境の最新の潮流について
川端氏からは「より多様な働く場所をオフィスの中に設け、社員が自らどこでどう働くかを選択しできる環境をつくることで、社員のエンゲージメントを高めていくことを目指すグローバルなトレンドがある」と海外の事例を交えて紹介いただきました。
川路氏はシェアオフィスの視点から、「社内の会議自体を社外に持ち出す傾向がある」とお話がありました。藤田からはイトーキ社員を対象に行った調査結果をもとに、「オフィス内での場所の選択肢に満足していないと答えた割合は89%に及んだ。またミレニアル世代は部署間の仕事のかかわり合い方に不満を感じる傾向にある」と、ワーカーのオフィス環境に対する意識状況を紹介しました。
2.これからの「本社」のあり方について
テレワークの流行により、本社の意義が問われてきている中、川路氏は「これからのオフィスは単なる作業場ではなく、社員同士が顔を合わせ社外の方の目を気にせず意見を交わせるコラボレーションの場として活用していくべきだ」としました。続いて、藤田は「多くの企業では汎用性のある空間が導入されているが、これからは作業効率を重視して一つの作業のために一つの空間を設けることが大切だ」と、本社に空間の多様性を設ける必要性を語りました。川端氏は「セールスフォース・ドットコムでは廊下に社員が映ったイベント写真などを飾るカルチャーギャラリーを設けており、世界各地にオフィスがあっても企業文化や価値を社員全体に連携させられるオフィス作りをしている」と、自社特有の本社機能の事例を踏まえてお話いただきました。
3. 働く場の持つ力について
藤田は「これからは本社のあり方も踏まえ、個人作業の時間を効率よくこなし、チームで行う創造的な業務に時間をシフトしていく必要がある。特にミレニアル世代にとって、その動機付けに一番必要なのは自ら働く場を選べるという自主性にある」とし、「ABW」というオフィス空間における新たな働き方の考えを紹介しました。川端氏は「特にミレニアル世代は自分のビジョンやミッションが企業に貢献していると実感できるしくみづくりが大切だ」と述べ、上司と部下がいつでもフィードバックをし合える社内制度の事例をご紹介いただきました。
最後に、総括として豊田氏は「オフィスは単に物理的なスペースではなくなり、いかに自立心をもたせ、人の心を左右するかという、ワーカーのモチベーションに対しても影響力の大きい存在になってきている」とまとめました。
<講演>
「個人」と「組織」の関係性を革新し、社員の力を呼び起こす。 ~イトーキ新東京本社 オフィスデザインにみる異次元の挑戦~
株式会社イトーキ 営業戦略統括部統括部長の筧田昭文が、個人と組織の関係性を革新し社員の力を呼び起こすことを目的とした、新オフィスのデザインにこめた思いやこだわりを紹介しました。筧田は「新オフィスの開設に向けて、若手社員から管理職層まで、現場と共に新しい働き方を考えるワークショップを数多く開催し、イトーキ全体が参画して生産性と創造性を向上させるためのオフィス空間のあり方について議論しました。新オフィスではその議論から導き出した多様なスペースを設ける予定です。また、自社オフィスだけでなく自宅やカフェ、ビル共用部にあるテナント向けサービス施設など、周辺環境も含めて一つのワークプレイスと捉え、イトーキの考える「ABW」を実現し、働き方変革を実現します。」と目指す変革ビジョンと共に、具体的なアプローチの方法について、説明しました。
イトーキの考えるABWとは…一つ一つの作業に合った空間を設け、作業に応じて自ら働く場を選択することで生産性を上げていこうとする考え方。イトーキでは個人作業に集中するためのソロワークスペースや2人作業をするためのペアワークスペースなど活動に合った作業空間を設け、自ら働く場を選べる環境を用意することでビジネスの効率性向上、革新的な価値創出を実現していきます。
【イベント概要】
名称 :“新しい世代”が輝ける働き方と働く場改革セミナー2018
ミレニアル世代が求める新しい「働き方」と多様化する「働く場」
主催 :東洋経済新報社
協催 :株式会社イトーキ
日時 :2018年9月5日(水)13:30~
場所 :イトーキ東京イノベーションセンターSYNQA(東京都中央区京橋)
登壇者:株式会社博報堂 博報堂ブランドデザイン 原田曜平氏
株式会社月刊総務 取締役「月刊総務」編集長 豊田健一氏
株式会社セールスフォース・ドットコム 川端康浩氏
三井不動産株式会社 川路武氏
株式会社イトーキ 筧田昭文、藤田浩彰
【株式会社イトーキ会社概要】
株式会社イトーキは、 2018年秋に東京オフィスを東京・日本橋に移転・集約いたします。 生産性や効率性、 創造の向上を図ることで『明日の「働く」を、デザインする。』というミッション・ステートメントを具現化し、 オフィス環境で働き方改革を実現いたします。
なお、 イトーキ東京イノベーションセンターSYNQA(東京都中央区京橋)につきましては、 引き続き社内外を問わず活発に交流し、 新たな知の創造を喚起する空間として活用いたします。
■社名 :株式会社イトーキ
■設立 :1950年4月20日
■所在地 :東京都中央区入船3-2-10
■社員数 :1,964名(平成29年12月末現在)
■資本金 :5,277百万円
■代表者 :代表取締役社長 平井 嘉朗
■事業内容:【オフィス関連事業】ワークステーションシステム/デスク/ローパーティション/
事務・会議チェア/テーブル/保守サービス業務など
【設備機器関連事業】オフィス建材内装設備/移動間仕切・可動間仕切/
セキュリティ設備機器/工場・物流設備機器/商業施設機器/研究施設機器など
【その他】 学習デスク・チェア/書斎・SOHO用家具など
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