国際NGOピースウィンズ・ジャパンがクラウドファンディングで危機にある東ティモール産コーヒーの再起に挑戦

瀕死状態にあるコーヒーの木を救いたい!20年近く東ティモールのコーヒー生産を支援しているNGOピースウィンズ・ジャパンが新たな取り組みを開始

国際協力NGOであるピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が東ティモールで、老齢化の問題に直面しているコーヒーの木の問題解決のためにクラウドファンディングで資金調達を開始しました
コーヒーの産地といえば、多くの人がブラジルやコロンビア、ベトナムなど有名産地を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし有名産地が名を連ねるなか、地道に生産を行う国があります。アジアで最も新しい国である“東ティモール民主共和国”は国土の6割が山岳地帯であることなどコーヒーの生産に最適な条件が整っていることから、昔からコーヒーの生産を行っている国のひとつです。


有名産地に比べると東ティモールコーヒーの認知度は低いものの、その特徴的な味わいや多くが無農薬・有機栽培のオーガニックコーヒーであることから、近年では大手コーヒーチェーン店も扱うなど現在、徐々に注目を集めています。また、コーヒーの輸出量増加に伴い、国内総生産(GDP)も増加するなど東ティモール全体に恩恵をもたらしています。このような話を耳にすると、コーヒーを中心とする東ティモールの成長はサクセスストーリーのようにも思えますが、その歩んできた道のりはとても険しいものでした。

日本のNGOが始めたコーヒー支援

国際協力NGOピースウィンズ・ジャパン(PWJ、本部=広島県神石高原町、代表理事=大西健丞)が東ティモールでの支援を始めたのは1999年の独立紛争がきっかけでした。当時インドネシアの占領下にあった東ティモールで、独立にまつわる紛争がおこり、住居は破壊され、多くの命が失われました。食べる物も住む場所もない人があふれる中、PWJは緊急人道支援を開始しましたが、開始2年後の2002年に東ティモールの独立を見届けて緊急支援は終了しました。

このまま支援を終了するのか、復興まで見届けるかの岐路に立ったとき、PWJは唯一の換金作物であるコーヒーに着目しました。以前から収穫されていたコーヒーの品質を改善し、フェアトレードとして高値で買い取って流通させられれば、立場の弱い小規模コーヒー生産者の収入向上にもなるのではないか考え、2003年からフェアトレードとしてのコーヒー生産者支援事業を本格的に開始しました。
 


届きにくいところから支援を始めよう、というPWJのポリシーによって選ばれた東ティモール・レテフォホ郡は、年間降雨量が2,000mmを超え、標高が高いため昼間と夜の温度差が大きく、美味しいコーヒーができる条件を兼ねそろえたまさにコーヒーの理想郷でした。レテフォホ郡を中心にPWJが土地の整備や生産者支援、技術向上を行ったこともあり、東ティモールのコーヒー産業は今や国の輸出産品のうち、コーヒーが全体の98%の輸出を占めるまでになりました。

危機に直面する東ティモールコーヒー

しかし、東ティモールのコーヒー産業は現在、ある問題に直面しています。それはコーヒーの木の”老齢化”です。現在収穫しているコーヒーの木は樹齢が50年を超えているものも多く、樹高が高いため収穫しにくいばかりでなく、木の老化によって生産性が著しく低下しています。他の国のコーヒー産地と比べると生産量の差は顕著で、1本の木から採れるコーヒー豆の量に10倍近くの差があると言われています。

これらの問題により現在、コーヒーの生産者をはじめ、産業に携わる人がいつコーヒーの木がダメになってしまうかもわからないという危機感を感じています。特に東ティモールでは国民の4人に1人がコーヒーの生産に携わっているため、一刻も早く新植・植え替えなどのリハビリテーションを実施し、コーヒー生産量の減少を食い止めない限り、産業が衰退するだけはなく、収入減少による貧困が子どもたちの教育の機会を奪う可能性もあります。
 



また、現地政府としてもコーヒーの生産性向上のため、コーヒー圃場(ほじょう・畑のこと)のリハビリテーション(コーヒーの木を新しく植え、木の再生(台きり)を行うこと)の重要性を認識していますが、予算不足のため多くの土地で対応できておらず、状態の悪化との競争に追い付いていないのが現状です。

問題解決のためにPWJが取り組む支援

老齢化したコーヒー問題を解決するには、丈夫なコーヒーの実(種)を選び、植え替えられる大きさになるまで育て、そして圃場に移植する必要があります。それに加え、ある程度の土地の広さと、苗を食べにくる鳥や豚から守るための柵や屋根の建設、世話をする専従スタッフなども必要となります。また、レテフォホ郡のコーヒーは原種に近く、日陰がないと生育できないため、植えるコーヒーの木と同じ数のシェードツリー(日陰樹)も必要になります。
 


現在レテフォホ郡では、小規模生産者約400世帯が約600ヘクタールのコーヒー圃場を所有しています。この広い範囲すべてでコーヒーの植え替えを行うのは簡単なことではありません。

そこでPWJは東ティモールのコーヒーを継続して生産できるようにするため、クラウドファンディングで寄付を募り、シェードツリー(日陰樹)30,000本を含む60,000本のコーヒーの木を栽培し、植え替えることを予定しています。

危機にある東ティモールコーヒーを未来につながる産業にしたい(Readyfor)
https://readyfor.jp/projects/pwj


生産者に新しい苗を配布し、コーヒーの若返りを図ることで、コーヒーを産業としてきちんと東ティモールに根付かせ、未来永劫続く産業へ押し上げると同時に東ティモールに暮らす小規模コーヒー生産者、女性、子どもの未来を明るくするべく、チャレンジを行います。

 皆様のご支援・ご協力を宜しくお願い致します。
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