「名古屋駅周辺、開発で地区ごとの魅力が明確化 ― 肯定的評価が増加傾向に」──名古屋駅 東西南北地区のイメージ調査2025年版公開
東は安定の高評価、西はイメージ改善、南北は知名度向上 トガル株式会社が名古屋駅東西南北4地区別にイメージ変化を調査<定点調査>

名古屋市を拠点とするコミュニケーションデザイン・地域活性化を手掛ける、トガル株式会社(本社:名古屋市中村区、代表取締役:小嶋 豊)は、名古屋駅周辺の東・西・南・北4地区に関する「イメージ調査2025年版」を実施し、その結果を公開しました。本調査は2024年版に続く2年目の定点調査で、各地区の印象や利用イメージを前年と比較しながら明らかにすることを目的としています。結果として、東側地区は「名古屋の顔」として安定した高評価を維持し、西側地区では「飲食街として魅力的」との声や「歴史・文化を大切にしてほしい」との意見が増加しました。南側地区では住居としての評価が伸び、知名度の改善とともに総合評価が着実に上昇。北側地区では「ショッピング」「ランチ・ディナー」といった利用回答が増え、安全性・治安の評価も高まりました。さらに、各地区の将来像に関する希望では、昨年と比べて「若者や最先端の文化が集う先進的な街」が大幅に増加し、「子育てがしやすい街」も伸びるなど、新しい風や変化を待ち望む声が広がっています。
■定点調査の背景
名古屋駅周辺では再開発計画や都市機能の見直しが進められています。大きく変わる名古屋駅周辺の開発によって、地域住民がこの変化をどう捉えているのかを探るため、2024年版に続いて同一設問・同一エリアで再調査を実施しました。
■調査結果トピックス
東側地区
「ショッピングやアクセスの利便性」で安定した高評価を獲得。前年同様、最も「おすすめできる地区」として認知。
西側地区
「飲食街として魅力的」との声が増加し、さらに「歴史・文化を大切にしてほしい」という意見も多く寄せられた。地域への愛着や文化的価値を重視する傾向が強まっている。
南側地区
住居としての評価が伸びており、前年に課題となった知名度も改善。利用イメージが具体化したことで、総合評価が着実に高まっている。
北側地区
「ショッピング」「ランチ・ディナー」などの回答が増加。加えて、安全性や治安の評価も向上し、居住や生活の場としてのポジティブな評価が強まっている。
将来像に関する希望
「若者や最先端の文化が集う先進的な街」を望む声が前年より大幅に増加。「子育てがしやすい街」を求める意見も増え、未来に向けた新しい風や変化を待ち望む声が広がっている。
総合評価
全地区で前年より肯定的評価が増え、地域間の差は縮小。各地区の個性がより鮮明に表れました。
名古屋駅 東西南北地区のイメージ調査2025年版
01. 名古屋駅 東西南北地区に対する印象とイメージ調査
◯名古屋駅地区の肯定的な印象が昨年と比べて増加、中でも南地区と北地区の印象が大きく向上。
昨年と比べて全体的に「良い」と回答する割合が増加し、肯定的な意見が強まっていることが分かりました。
特に、昨年は「どちらでもない」や「分からない」の割合が高かった南側地区と北側地区で改善が見られ、「良い」と回答する人が大きく増加しています。西側地区についても「悪い」との否定的評価が減少し、「良い」と回答する人がやや増加するなど、全体として肯定的な意見が広がる結果となりました。一方で、東側地区は引き続き「どちらでもない」が一定数を占めていますが、「良い」の割合が伸びており、全体として安定的に高い評価を維持しています。

◯将来像に関する調査では昨年と比べ「若者や最先端の文化が集う先進的な街」が大幅に増加し、「子育てがしやすい街」も伸長。
各地区の将来像に関する調査では、前年と比べて「先進的な街」を望む声が大きく増え、「子育てがしやすい街」も伸びるなど、全体的に未来志向の意見が強まりました。東地区ではさらなる発展、西地区では安全性や文化継承、南地区ではアクセス改善、北地区では暮らしやすさが重視されるなど、それぞれの特徴が明確化しています。

◯観光客へのおすすめ度は全地区で上昇し、特に北側地区の伸びが大きく、今年は全地区の中で最も高い評価を獲得。
観光客へのおすすめ度については、全地区で「おすすめできる」との回答が増加し、肯定的な評価が広がっています。特に北側地区では「おすすめできる」が前年から大幅に伸び、全地区の中でトップとなりました。東側地区は引き続き安定した高評価を維持し、西側地区は賛否が分かれながらも否定的な回答が減少。南側地区も「どちらでもない」が減り「おすすめできる」が増えるなど改善が見られました。全体として、名古屋駅周辺の各地区が観光客に対してより魅力的に受け止められる傾向が強まっています。

02.名古屋駅 東西南北地区の利用シーンと各地区への評価
◯東西南北地区の利用シーンは「ショッピング」「ランチ・ディナー」「趣味・娯楽」での利用を望む声が増加し、特に南地区と北地区での伸びが顕著。
利用シーンについては、全地区で「ショッピング」と「ランチ・ディナー」が高い割合を占め、昨年に比べ利用イメージが一層強まっています。東地区は引き続きショッピングと食事が中心で安定、西地区も同様に食事利用が多く、飲食街としての特徴が維持されています。南地区ではショッピングが大幅に増加し、イベント利用が減少。北地区では「交通・移動」が減り、代わりにショッピングや食事での利用が伸びており、日常的な利用シーンへの期待が強まっています。

◯安全性・治安の評価は各地区向上。特に西側・南側・北側で改善が見られ、中でも西側地区の伸びが最も大きい結果に。
安全性・治安については、全体として肯定的な評価が増加しました。西側地区では「良い」と回答する人が大幅に増え、否定的な評価が減少するなど改善が顕著です。南側地区でも「どちらでもない」が減り、「良い」が大きく増加。北側地区も同様に「良い」と回答する割合が大幅に伸び、安心感が高まっていることがうかがえます。東側地区は前年とほぼ変わらず安定した評価を維持しており、全体的に治安面でのポジティブな印象が強まった結果となりました。

◯交通アクセスの評価は全体的に安定。特に東側地区は高評価を維持し、北側地区も改善が見られる一方で、南側地区はやや課題が残る結果に。
交通アクセスについては、名古屋駅の玄関口である東側地区が引き続き高い評価を得ており、安定的に「良い」との回答が多く寄せられました。北側地区でも「良い」との評価が増加し、利便性の高さが再認識されています。西側地区も概ね良い評価を維持していますが、東側ほどの強さは見られません。一方、南側地区は「悪い」との回答が相対的に多く、昨年同様に他地区と比べて評価が低めとなりました。全体としては安定感があるものの、南側地区のアクセス改善に対する期待が引き続き課題として浮き彫りになっています。

◯居住エリアとしての評価は全体的に上昇し、特に西側・南側・北側で大きく伸びた。
名古屋駅周辺に住むとした場合、全体的な評価は上昇傾向にあり、特に西側・南側・北側地区での「良い」と答える割合の増加が顕著です。居住地としての魅力が高まり、多くの人が住みやすさを実感し始めていることが明らかになりました。東側では若干の賛否が分かれる中でも「良い」と評価する人が前年より増え、総じて各地区で居住地としてのポジティブな印象が拡大しています。

03.名古屋駅 東西南北各地区の総合的な評価
◯「魅力度50%以上」評価では東側地区がやや低下する一方、南側地区の上昇率が最も大きく、他地区(西・北・南)は総じて魅力度を高めています。
総合的な魅力度評価(「魅力度50%以上」)では、東側は高評価を維持しながらもやや低下傾向にある一方、西側・北側・南側の3地区では評価が上昇。特に、南側地区では「魅力度50%以上」と回答する人が大幅に増え、地区全体で最も伸びが顕著でした。北側地区も東側に次ぐ高評価を得るなど、全体として東西南北が均衡する中で、南側の評価の伸びが際立つ結果です。

名古屋駅東西南北地区別の特徴
名古屋駅 東側地区
東側地区は、全体の8割以上が「魅力度50%以上」と高評価を維持。さらに「魅力度70%以上」も4割を超えており、名古屋駅の玄関口として他地区を上回る水準となっています。
名古屋駅 西側地区
西側地区も「魅力度50%以上」が約7割を占め、総じて高評価を獲得。新幹線口を持つ利便性が評価されています。ただし「魅力度70%以上」は3割未満にとどまり、今後の開発での向上が期待されます。
名古屋駅 南側地区
南側地区は「魅力度50%以上」が大幅に増加し、9割近くに達しました。「魅力度70%以上」も3割超となり、総合評価の伸びが特に顕著です。
名古屋駅 北側地区
北側地区は「魅力度50%以上」が8割超で、昨年同様に高評価を維持。「魅力度70%以上」も4割近くに達し、東側地区に次ぐ高水準となっています。
■分析と展望
トガル株式会社 代表取締役 小嶋 豊は、調査結果について次のようにコメントしています。
「今回の定点調査から、名古屋駅周辺の東西南北各地区にはそれぞれ異なる特徴がある一方で、昨年と比べて全体的に肯定的な評価が増加していることが明らかになりました。
特に南・北地区では、前年に課題とされた認知度が向上し、具体的な利用イメージや魅力度が広がっています。北側地区ではショッピングセンターの定着、南側地区ではマンション建設の進展など、開発の動きが評価に反映されている点も注目すべき変化です。
東側地区は名古屋駅の玄関口として安定した高評価を維持し、西側地区も飲食街やアクセス面での改善が進み、住居地としての評価が上昇しています。総じて、名古屋駅周辺の4地区はそれぞれの特性がより鮮明になり、ポジティブな印象が広がる傾向が見られました。
今後も開発の進展に伴い、名古屋駅周辺は都市としての注目度や成長可能性が一層高まっていくと期待されます。それぞれの地区が持つ強みを活かしながら、都市全体の魅力を高めていくことが重要です。私たちは、この調査結果を地域コミュニティや行政、企業の皆様と共有し、より良い名古屋の未来づくりに貢献していきたいと考えています。」
本調査結果の詳細は、トガル株式会社のウェブサイトにて公開しています。
地域開発や都市計画にご活用ください。
「名古屋駅 東西南北地区のイメージ調査2025年版公開2025年版」
https://togaru.co.jp/contents/5309/
◯2024年版調査はこちらからご覧ください
「名古屋駅 東西南北地区のイメージ調査2024年版」
https://togaru.co.jp/contents/3489/
<名古屋駅東西南北地区のリニア中央新幹線に関するアンケート調査>も実施しています
「名古屋駅東西南北地区のリニア中央新幹線に関するアンケート調査2025年版」
https://togaru.co.jp/contents/5263/
◯2024年版調査はこちらからご覧ください
「名古屋駅東西南北地区のリニア中央新幹線に関するアンケート調査2024年版」
https://togaru.co.jp/contents/3395/
その他アンケート調査も実施しています。以下よりご確認ください
https://togaru.co.jp/tag/togaru-survey/
レポートの著作権はトガル株式会社に帰属します。
ご使用の際は、出典:トガル株式会社 である旨を明記ください。
<トガルは名古屋駅西地域で地域活性化に取り組んでいます>
以下よりご確認ください
トガル株式会社主催「駅西さんぽ祭り2024」名古屋駅西エリアの地域活性化に貢献
https://togaru.co.jp/contents/3819/
「駅西さんぽデジタルスタンプラリー」名古屋市、名古屋駅西エリアの地域活性化に貢献
https://togaru.co.jp/contents/3853/
【産官学連携事業】駅西エリアPRポスター 「つづく つながり 駅西」を制作・掲出
https://togaru.co.jp/topics/3635/
名古屋駅西で愛されるお店の看板メニューをキーホルダーした「駅西キーホルダー」販売開始
https://togaru.co.jp/topics/2976/
【お問い合わせ】
本調査に関するお問い合わせ・取材のお申し込みは、トガルWebサイトお問い合わせページ( https://togaru.co.jp/contact/ ) からお願いいたします。
■アンケート調査概要
【調査方法】
①インターネット調査
調査期間:2025年7月
調査パネル:外部調査会社のアンケートパネルを使用
居住地:愛知
性別:男女
年齢:20〜69歳
回答者数:100名(男性50名/女性50名)
実施主体:トガル株式会社
※上記はスクリーニング後の本調査の人数となります。
※回答率(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位までを表示しているため、合計数値は必ずしも100%とはならない場合があります。
■会社概要
トガル株式会社は、Webを中心としたコミュニケーションデザイン事業に取り組んでいます。ユーザーと地域・商品・サービスを結びつける戦略立案からクリエイティブ制作・施策実行・データ分析までを一貫して実行しております。
会社名:トガル株式会社 TOGARU Inc.
本社所在地:名古屋市中村区竹橋町5番5号 さかえビル4B
代表者: 小嶋 豊
コーポレートサイト: https://togaru.co.jp/
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