株式会社スペースが府中天満屋のリニューアルを支援。7月21日に広島県府中市の顔としてオープン
商業施設をはじめとした多様な空間づくりを行う株式会社スペース(本社:東京都中央区、代表取締役社長:佐々木靖浩)は、2021 年7月21日広島県府中市にある府中天満屋のリニューアルオープンに際し、リニューアル内容の企画策定、内装の基本設計・実施設計、共用部の施工を担当いたしました。今回のリニューアルは、府中天満屋が1985年4月に府中市初の大型ショッピングセンターとして開業してから初の試みとなります。
■リニューアルに至った経緯
天満屋ストア様から当社へ施設リニューアルの相談があった際、府中天満屋、府中市ともにそれぞれの課題を抱えている状態でした。当社では、両者が抱える根本的な課題の解決に繋がるご支援を目指し、今回のリニューアルを担当しました。
〈府中天満屋、府中市が抱えていた課題〉
・府中天満屋
GMS成熟期に建てられた大型商業施設は、品揃えと安さを武器に展開する大型専門店の競合により空きテナントが問題になっています。新型コロナウイルス感染症による外出自粛やECサイトの浸透が進めば更に顧客支持を失うと考えられます。こうしたなか、府中天満屋は「モノを売る」という手法にとどまらず、滞在空間や滞在時間を増やすための工夫を行うことで、コト消費・トキ消費による活性化を図りたいという意向がありました。
・府中市
府中市の顔となる駅周辺部に人の回遊、特に若者・女性・ファミリー層を呼び込める新たな魅力づくりが必要だという府中市側の課題意識がありました。これからの都市政策、まちの発展を考えた場合、「若者」「女性」「ファミリー層」は重要なターゲットであり、「行ってみたい」「楽しい」と思ってもらえるような、それ自体が目的地となる拠点が必要であると考えていました。
今回当社では、上記の課題を踏まえ、生活に欠かせない行政施設の誘致に際し、リニューアル内容の企画策定、内装の基本設計・実施設計、共用部の施工をご支援いたしました。2020年2月には、「府中市と株式会社天満屋スト
アとのまちづくりに関する協定書」が締結され、府中天満屋2階の約半分の面積(4,300㎡)が府中市に無償で寄附されることとなりました。
今後市民が集い、その熱量が賑わいの灯りとなって広がるといった願いも込め、行政区画となった2階エリアのネーミングをi-coreFUCHU(いこーれ ふちゅう)に決定しました。幅広い世代が交流し、くつろげる「屋内芝生広場」と、妊娠から出産や子育てまで切れ目のない支援を行う「子育てステーションちゅちゅ(府中版ネウボラ)」を設置しました。人々が行き交うエリアの中心的施設にコミュニティスペースを設置することで、「コト消費」「トキ消費」といった滞在空間や滞在時間を創出し、府中天満屋と府中市双方が目指す姿を実現しています。
■リニューアル後の施設
府中天満屋と行政施設を分けて考えるのではなく、境界線を感じさせない一体感のある空間としました。また、利用者に施設を回遊して長く滞在していただける導線としています。
全体のデザインコンセプトは 「NATURAL & CHEERFUL」です。近隣住民の方々からのヒアリングで声の多かった「自然の心地よさ」と「快活な元気さ」を感じる空間を目指し、素材・色見等細部までにコンセプトを落とし込むことで、長く大切に愛される施設を目指しています。
〈1階フロア〉
地元の銘品を取り扱う天満屋ふるさと館の導入や食料品売場を一新するほか、食料品、生活用品、衣料品をワンフロアに集約することでワンストップショッピングや短時間でのお買物などのお客様ニーズに対応した見やすく買い周りしやすい売場を実現
〈2階フロア〉
府中市が運営する「i-coreFUCHU」のほか、「ヤマハ音楽教室」、100円均一の「セリア」やアミューズメント施設が新規出店
・i-coreFUCHU(いこーれ ふちゅう)
若者、女性、ファミリー層を中心とし、幅広い世代を対象とした施設として、子育てステーションちゅちゅ(府中版ネウボラ)や屋内芝生広場、多目的室などを設置
■子育てステーションちゅちゅ(府中版ネウボラ)について
ネウボラとはフィンランドの言葉で「アドバイスの場」を意味します。子育てステーションちゅちゅでは、妊娠・出産、子育てをされる方が安心して訪れることができるよう、切れ目のない支援を充実させるための取り組みを行っています。子育てステーションちゅちゅは、「公園デビュー」の場のように、利用する親同士の繋がりが生まれる空間を目指しています。地域で子育てに向き合うことで、繋がりを親子間からまち全体へと広げます。
■屋内芝生広場について
センターにシンボリックツリーを配置し、屋内にいながら天候の影響を受けず、自然の中でくつろげる空間を創出しました。変化や動きのある光の演出で、時間を忘れてくつろげる心地よさと長く飽きのこない空間を目指します。
■府中天満屋リニューアル責任者のコメント
株式会社天満屋ストア 取締役執行役員管理本部長 加島誠司様
環境不適合からGMS業態が衰退し、府中天満屋も存在意義を失いかけ、再生には大きな変革を迫らました。一方で当社のミッションである地域の生活文化への寄与を同時に成し遂げられるイノベーションとは何かと心を砕くなか、異空間の融合など空間プロデュースに多くの実績をお持ちのスペースさんとの協働に至りました。今回のリニューアルは店づくりから街づくりへの挑戦であり、官民の結晶体として地域の皆様になくてはならない施設であり続けられるよう努めてまいります。
■株式会社天満屋ストアの概要
天満屋ストアでは、スーパーマーケットの原点である生鮮食品に磨きをかけ、地域のお客様のニーズに応えた商品提案ができる魅力あるお店づくりに努めています。お客様満足を第一に、移動スーパーやESG活動などを通して、地域の身近な暮らしをより豊かにする企業を目指しています。
■府中天満屋
所在地:広島県府中市府川町186−1
最寄り駅:JR福塩線府中駅
営業時間:9:00~20:00
延床面積:27,247㎡
売場面積:9,587㎡
構造:鉄筋コンクリート造、地上3階、塔屋2階
運営・管理:株式会社天満屋ストア
URL:http://www.tenmaya-store.co.jp/company/
■会社概要
空間の可能性を追求し、お客様の課題はもちろんその先の社会の課題を解決に導くことで、「世の中を、希望にあふれた空間にする。」ことを目指しています。
会社名:株式会社スペース
代表者:代表取締役社長 佐々木 靖浩
本社所在地:東京都中央区日本橋人形町3-9-4
TEL:03-3669-4008(代表)
事業内容:商業施設・文化施設・娯楽施設・イベント空間の企画・コンサルティング・設計・監理および施工
URL:https://www.space-tokyo.co.jp/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像