人的資本可視化/分析BIツールを展開するパナリット、MS&ADインターリスク総研と業務提携開始。
データドリブン人的資本経営実践コンサルティングを提供する
*1人的資本調査2022:(一社)HRテクノロジーコンソーシアム、HR総研(Pro Future(株))と共同で、人的資本経営と情報開示のあり方を中心とした人的資本の取組みを後押しするために、2022年9月8~12月2日の期間で実施した大規模調査
◼ 業務提携の背景と概要
パナリット株式会社は、人的資本KPIを可視化するBIツール「パナリット」の開発・運営を手掛け、HRデータの集計やレポーティングの効率化、データにもとづく人事意思決定を支援しています。現在利用している人事システムや勤怠システム、採用管理システムやその他あらゆる人事業務管理ツール(またそれらの情報を記入しているエクセルシートなど)と連携し、組織の重要な人事指標をタイムリーに把握することを可能とします。
MS&ADインターリスク総研は、「人的資本取調査2022」や「人的資本取組診断*2」・「人的資本経営・開示コンサルティング」などを実施し、企業の人的資本経営・開示の取組みを支援しています。
人的資本経営・開示を効果的に実践するためには、人的資本経営・開示における戦略構築や施策の実施に加え、自社に必要な人的資本データを可視化し、データに基づき自社の人的資本課題や施策の効果検証を行える体制整備が求められます。この「データドリブンな人的資本経営と開示」が可能な状態を実現するためには、両社が保有するコンサルティングと人的資本可視化のノウハウやテクノロジーを組み合わせることが最善と判断し、この度の業務提携に至りました。
*2人的資本経営・情報開示の取組状況について、人的資本調査2022で得られた280社分の調査データに基づき「人的資本経営・開示における自社の強みや課題」をスコアで可視化できるサービス
◼ 「データドリブン人的資本経営実践コンサルティング」について
(1)人的資本戦略構築(KPI設定含む)
企業価値向上を実現するために必要な人的資本経営・開示全般の戦略構築を支援します。人材版伊藤レポートで提唱される「3P5Fモデル」などを参考に、企業理念や経営戦略と連動した独自の人事戦略構築や、戦略に紐づく人的資本KPIの設計をしていきます。
(2)戦略に基づく人的資本可視化(BIツールの導入・活用)
人的資本戦略に基づく人的資本データ・人的資本KPIをリアルタイムで可視化するBIツール「パナリット」の導入・活用をサポートします。
人的資本経営・開示を実施する上で、人的資本データ・人的資本KPIの可視化は必須要件となります。一方、多くの企業ではこれらに必要となる各種人事データが異なるシステムに分散し、またデータの定義が統一されていない状況にあります。このため、データクレンジングに膨大な手間がかかり、集計や横断的な分析が困難となるなど課題があります。パナリットを導入することで、こうしたデータ収集・可視化に伴う作業を大幅に軽減することが可能です。
パナリットは、既存の人事システムやデータファイルに連携するだけで、企業の組織状態を約150種類*3の指標や分析観点から客観的に可視化し、改善の方向性を示唆します。高度な分析技術や専門家を社内に持たずとも、現在利用中のツールやファイルと連携させるだけですぐに始められ、データ・ドリブンな人事意思決定を実行できるように開発されています。導入負荷も少なく、2週間程度で実装し活用を始められるところも評価されています。
本コンサルティングでは、経営会議での報告用の人的資本KPIダッシュボードの作成や、各社の人事課題の特定に向けた指標のカスタマイズなど、パナリットの具体的な活用を支援します。
*3パナリットは独自定義の6項目・約150種類からなる各種HR指標を用い組織をリアルタイムかつ定量的に理解することができます。
「成長性」…入社者数、退職者数、従業員数の推移、平均採用日数など、組織の成長度合いを表す指標。
「組織の新陳代謝」…3年以内離職率、内部異動比率、平均勤続年数など、組織の中の人の動きや流れを表す指標。
「生産性」…一人当たり売り上げ、労働時間あたり売り上げ、欠勤割合など、組織の生産性を表す指標。
「人財の収益性」…給与や人件費、採用コストや研修投資額など。
「多様性/公平性」…女性管理職比率、外国籍比率、賃金格差や評価分布など。
「健全性」…組織内の各種コミュニケーション指標、残業時間、産休育休取得率など、組織の健全度を表す指標。
(3)人的資本データを活用した人的資本戦略の実現
パナリットを活用した、人的資本データ・人的資本KPIに基づいた人的資本経営の実践を支援します。可視化された人的資本データ・人的資本KPIを分析し、「人的資本の戦略を実現する上の課題」を特定して、課題解決に向けた具体的な施策のご提案を実施します。
また、人的資本開示に向けても、ステークホルダーから評価を得られる開示の仕方・記載方法なども総合的に支援対象となります。
◼今後に向けて
今後、企業価値向上を目指すには、人的資本データを活用し、人的資本経営・開示を高いレベルで実践していくことが必要となります。両社が提携することで、より多くの企業に対し「人的資本戦略の構築後、自社の人的資本情報を可視化し、可視化した人的資本データを活用して人的資本の戦略を実現する」という、戦略策定から実践までを一気通貫で支援し、データドリブンな人的資本経営が広く定着していくことを目指してまいります。その結果、これらの取組が日本企業の価値向上を強力に後押しすることにつながるよう、両社の協力関係を深めてまいります。
◼ 会社概要
社名:パナリット株式会社
所在地:東京都港区
代表:小川 高子(代表取締役CEO)
設立:2019年 9月27日
企業URL:https://panalyt.jp
お問い合わせ:hello@panalyt.com (日本語対応)
◼ 会社概要
社名:MS&ADインターリスク総研株式会社
所在地:東京都千代田区
代表:一本木真史(代表取締役社長)
設立:1993年 1月4日
企業URL:https://www.irric.co.jp/
※記載情報は、発表日現在のものです。情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
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