元・在日米陸軍統合消防次長の熊丸由布治氏、WAVE1 防災事業部 専任部長に就任。工場防災分野へ新規参入し、防火管理AI診断の高度化とオーダーメード型の研修・訓練の提供を開始
〜FEMA・ICS・CERT・NFPAの知見を統合し、マンション防災に加えて、工場防災・企業防災力の高度化へ〜

株式会社WAVE1(東京都杉並区、代表取締役社長:吉村拓也、以下「WAVE1」)は、元・在日米陸軍統合消防次長であり、米国FEMA(連邦緊急事態管理庁)のICS(災害時の指揮命令系統を統一する仕組み)、CERT(住民主体の災害初動対応制度)、NFPA基準(米国防火基準体系)、Hazmat(危険物災害対応)、原子力災害対応など高度な危機管理に精通する熊丸由布治(くままる・ゆうじ)氏が、防災事業部専任部長に就任したことをお知らせいたします。
これにより、WAVE1は工場防災分野に進出し、防火管理AI診断を用いた診断の高度化と、オーダーメード型の工場防災の研修・訓練の提供を開始いたします。
マンション防災から企業や工場へと支援領域を拡張
マンション・集合住宅領域で防災支援を展開してきたWAVE1は、熊丸氏の就任により、対象領域を企業や工場へと拡張します。
近年、製造現場では危険物の取り扱いや初動判断といった「現場レベルの安全管理」に対する見直しが求められています。
一方で、既存制度は多くの場合、消防法に基づく設備点検が中心であり、災害対応計画・初動手順・従業員間の役割分担といった“ソフト面”は現場任せとなる傾向が指摘されています。
WAVE1が提供する防火管理AI診断は、消防法基準に基づく遵守状況を可視化する仕組みとして開発されてきましたが、今回の参入により、同診断にICS(Incident Command System)やCERT、NFPA(米国防火基準体系)の視点を取り入れ、工場防災に必要な「初動対応の体系化」まで踏み込むことで、診断機能の高度化を進めてまいります。
診断結果をもとに、防災計画の整備、危険物災害や火災を想定した訓練、改善まで、工場現場に合わせたオーダーメード支援を提供します。
国際基準を踏まえた「診断の高度化」
NFPA基準は約130年前に整備された思想体系に基づいていますが、米国では5〜6年周期で改訂が進み、現場課題に即したアップデートが続けられています。
一方、日本では制度・慣習の関係から基準の更新や実装が進みにくく、国際的な危機管理体系を現場で語れる専門人材は限られています。熊丸氏は、米国本家の体系を深く理解し、日本語でわかりやすく伝えることができる希少な人材であり、企業や工場の防災水準向上に寄与するものと考えています。
消防庁の統計では、国内の火災全体の損害額は年間1,000億円規模にのぼるとされています。一方、工場や倉庫など事業所用途に限定した損害額の詳細統計は公表されていませんが、倉庫火災では単一事例でも数千万円〜数十億単位の損害に至るケースが報告されています。
製造・物流拠点で火災が発生した場合の経済的インパクトは小さくなく、防災計画・初動対応体制の整備が重要です。
しかし、事故後の原因究明や損失補填が中心となり、再発防止の仕組みづくり、継続的な改善まで踏み込む企業は多いとは言えません。現場では、危険物の安全距離確保や役割分担の明確化など、基本的なポイントが認識されないまま運用されているケースも見られます。
WAVE1は工場火災の予防に向け、「診断」「研修・訓練」「改善」というサイクルを統合し、事故対応から予防へと視点を転換する支援を進めてまいります。
防災は、設備やルールの整備だけでなく、人の意識と行動まで含めた総合的なマネジメントです。企業が持続的に生産活動を続け、従業員を守るための仕組みとして、WAVE1は工場防災ソリューションの提供をさらに推進してまいります。
WAVE1が今後拡張する事業領域について
① マンション向け防災ソリューション
-
CERT型初動訓練
-
ICSを応用した「マンションICS(Mi-ICS)」の導入支援
-
安否確認・停電対策・共助組織構築研修
② 企業・工場向け防災研修
-
ERG(危険物災害初動対応)
-
Hazmat(化学災害) / CBRN(化学・生物・放射性物質・核災害の総称)初動訓練
-
危険物火災を想定したテーブルトップ演習
③ 防火管理AI診断の高度化
-
NFPA基準・米国の危機管理体系を取り入れた診断基準の改訂
-
「診断→訓練→改善」をデータで回すレジリエンス強化メソッドを構築
④ オーダーメード型防災研修訓練
WAVE1では、熊丸氏の就任に伴い、防災研修を対象や目的に応じて段階的に実施できる「レイヤー別研修・訓練体系」を整備しました。以下に提供可能なプログラムの一例を示します。

|
◆ 訓練名 |
◆ 内容 |
◆ 対象 |
|
住民救助隊養成研修訓練(座学及び実動訓練) |
米国CERTのプログラムを日本人向けに開発したもの 1.オリエンテーション 2.心の準備と行動の準備 3.リーダーシップとチームビルディング 4.火災防護 5.応急手当 6.捜索救助 7.総合想定演習 |
・一般市民 ・消防団員 ・自衛消防組織 ・自主防災組織 ・婦人防火クラブ ・自治体職員 ・青年会議所防災担当 ・社協職員 |
|
危険物・テロ災害初動対応訓練 |
1.有害・危険物質の定義 2.有害・危険物質に関する基本概念 3.6種類の危険因子 4.侵入・曝露経路 5.有害・危険物災害7つの手がかり 6.テロ攻撃の指標 7.危険物・テロ災害初動対応ガイドブック 8.現場管理技術と安全管理 |
・消防職員 ・化学工場職員 ・医療関係者 ・自衛消防組織 ・大規模集客施設(スタジアム・空港等) ・警備会社 ・自衛隊化学部隊 ・自衛隊中央即応集団 |
代表コメント
株式会社WAVE1 防災事業部 専任部長 熊丸由布治氏 コメント
「WAVE1は、データと現場実装の両面から防災社会を実現しようとする非常にユニークな企業です。私の米国消防・危機管理経験、ICS・CERT・NFPAの知見を活かし、日本のマンション・企業・自治体の災害対応力を“世界標準”へ引き上げるべく貢献します。」
株式会社WAVE1 代表取締役 吉村 拓也 コメント
「日本のマンションや企業は、これまで「設備を整える防災」には多くの投資をしてきました。一方で、大規模災害時に本当に問われるのは、誰が、どの情報をもとに、どの順番で意思決定を行うのかという『組織としての危機対応力』です。熊丸の参画により、WAVE1は米国のICSやCERTに代表される「住民・組織主体の防災文化」と、日本の制度・現場をつなぐフェーズに入ります。私たちは、防火管理AI診断をはじめとするデータとテクノロジーに、訓練・対話・合意形成という人の営みを組み合わせることで、マンション、企業、地域が自ら考え、動ける防災の仕組みを社会に実装していきます。災害を「想定外」にしない社会をつくること。それが、WAVE1の次の成長であり、私たちの責任だと考えています。」
今後の展望
WAVE1は今後、以下のプロジェクトを推進します。
-
マンションICS(Mi-ICS)の全国展開
-
管理会社・管理組合向け標準研修パッケージの構築
-
CERT型「マンション防災リーダー養成講座」の提供開始
-
工場・倉庫向けERG/CBRN初動研修の拡大
-
防火管理AI診断のNFPA準拠モデルの開発
-
対象にあわせたオーダーメード型防災研修訓練の提供
会社概要
株式会社WAVE1
代表取締役:吉村 拓也
所在地:東京都杉並区方南1-13-8
設立:2018年1月19日
事業内容:建物の防火・防災力診断及びコンサルティング、消防・防災訓練等の防災イベントの企画・実施、消防設備及び防火設備の保守・点検・工事、消防設備業界に関わるITソリューションの運営
会社ホームページ:https://wave1-group.co.jp/
本件に関する企業・自治体からのお問い合わせについて
工場防災・企業防災の体制強化、研修導入、防火管理AI診断をご検討の皆さまへ。
・現行防災体制の課題整理
・診断〜研修〜改善までの導入ステップ
・危険物/化学災害を想定した訓練計画
個別相談を承っております。担当よりご提案いたします。
お問い合わせ窓口
株式会社WAVE1
防災事業部 工場防災課
担当:竹田
TEL:03-6383-4626
FAX:03-6304-7719
E-mail:support@apa-resi-plus.jp
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
