紫外線水平照射技術による新型コロナウイルス不活化を実証
~ 空気環境対策に有効な手立て~
公立大学法人 奈良県立医科大学 微生物感染学講座とエアロシールド株式会社(本社:大分市、代表取締役:木原寿彦)は共同研究(以下、本研究)により紫外線水平照射技術を用いて新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の不活化を実証しましたことをお知らせいたします。
■背景
紫外線(UV-C)の新型コロナウイルスに対する不活化効果は国内外の大学・企業から報告されています。しかし、実空間で使用できる製品・技術レベルでの実証報告はまだ多くありません。
この度、実空間で24時間、365日継続して紫外線を安全に照射可能な制御技術を用いて、新型コロナウイルスに対する不活化実証を行いました。
■実験内容
本研究は、奈良県立医科大学内のバイオセーフティレベル3の実験室(*1)内の安全キャビネット内に紫外線水平照射技術を搭載した装置(以下、紫外線照射装置)と新型コロナウイルスを塗布したシャーレを設置しました。紫外線照射装置の電源をONすることにより一定量の紫外線をシャーレに照射しました。紫外線照射後のシャーレに回収液を塗布してウイルス感染価を回収しました。ウイルス感染価はプラーク法により測定しました。
(*1):安全に実験を行うための封じ込め実験室
■研究成果
紫外線照射装置とシャーレとの距離及び、紫外線照射装置の照射時間を変更した複数条件で実験を実施し、シャーレに50mJ/cm2の紫外線量を照射した条件(紫外線照射装置から280mm離れた場所で121秒間照射)で検出限界の5.0×102PFU/ml以下(不活化率:99.95%)まで不活化されることを確認しました。
尚、本研究結果は、紫外線照射装置の実空間評価のための基礎データであり、実空間に対する効果を示すものではありません。
▲(写真1枚目)実験風景、(写真2枚目)試験結果
■奈良県立医科大学 微生物感染学講座より
実空間に適用可能な紫外線水平照射技術により新型コロナウイルスが不活化することが分かりました。実空間に対する評価としては更なるデータ取得を行う必要がありますが、紫外線水平照射技術が新型コロナウイルスの空気感染防止に有効である可能性が考えられます。
■エアロシールド株式会社より ~空気環境対策を社会のインフラへ~
「空気環境対策が当たり前になる未来」を目指している当社にとって実空間に対する評価をする上で有意義なデータを取得できたと考えております。今後も実証データを積み上げて参ります。
■紫外線水平照射技術について
紫外線水平照射技術とは、人がいる空間でも24時間365日安心・安全に空気環境対策するために紫外線照射範囲を水平に制御する技術です。紫外線の中でも最も効果が高いとされているUV-Cを室内上部に水平照射し、自然対流により空気が循環することで空間全体の空気環境を改善することを狙った技術です。
紫外線照射方式はCDC(米国疾病対策センター)発行の「医療機関における結核菌の伝播予防のためのガイドライン」でも空気環境対策にも有効な空気清浄法として推奨されています。
■会社概要
商号 : エアロシールド株式会社
代表者 : 代表取締役 木原寿彦
所在地 : 〒870-1161 大分県大分市 大字木上394−12
設立 : 2006年3月
URL : https://www.aeroshield.co.jp/
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