園児のマスク着用、6割が「年齢によって」。新型コロナ対策に関する保育者アンケート調査結果を公表
保育者向けWebメディア『ほいくis』が公式SNSアカウントで調査
株式会社e-CHANNEL(本社:東京都港区、代表取締役:⼤塚雅⼀)が運営する保育者向けWebメディア「ほいくis(ほいくいず)」は、全国の保育者を対象に保育現場での新型コロナ対策についてのアンケートを公式SNSで実施。その結果、園児のマスク着用については約6割が「年齢によって着用」で対応していることが分かりました。調査結果については、ほいくisサイト上で解説記事として公開したことをお知らせいたします。
- アンケート調査の実施背景
新型コロナウイルスは飛沫による感染が多いことから、マスクを着用したり、大人数で集まることを控えたりして対策することが推奨されています。しかし保育園や幼稚園、認定こども園は、子どもたちが集団生活を送る場でもあり、保育をするうえでどうしても子どもと子ども・子どもと保育者の距離が近くなることから、人との間隔を空ける、いわゆる「ソーシャルディスタンス」が取りづらい環境となっています。
そのような状況の中で、実際に各園ではどのような対策を行っているのでしょうか。また保育者の皆さんは、新型コロナ対策についてどのような悩みを抱えているのでしょうか。
そこで「ほいくis」では、実際に行われている新型コロナ対策の実態を明らかにするため、全国の保育者を対象としたSNSアンケート調査を実施しました。
- アンケート調査の結果
「おもちゃや絵本の消毒、どうしてる?」という質問に寄せられた1,098件の回答のうち、最も多かったのは「毎日消毒(832件)」で75.8%。続いて「消毒できるものしか使わない(106件)」が9.7%、「数時間おきに消毒(87件)」が7.9%、「1日に使っていい個数を制限(73件)」が6.6%という結果になりました。
保育をする中で欠かせないのが「おもちゃ」や「絵本」。1日の中でも多くの子どもたちが代わる代わる触れるものです。7割以上が「毎日消毒」という結果から、連日こまめに消毒をしている状況が見て取れます。とは言え、消毒作業は時間がかかるもの。園によっては、おもちゃの種類や個数を制限してなるべく負担を減らすよう工夫している所もあるようです。
その他、自由記述で以下のような回答もありました。
- 土曜日にまとめて消毒している
- 殺菌庫(滅菌庫)に入れて定期消毒
- 1度使ったら消毒
- マンツーマン保育なので子どもごとにおもちゃを変える
- 遊ぶ前に手指消毒
「給食のとき、どうしてる?」という質問に寄せられた1,594件の回答のうち、最も多かったのは「アクリル板を付ける(542件)」の34.0%。続いて、「グループになって食べる(521件)」が32.7%、「全員同じ方向を向いて食べる(394件)」が24.7%、「席をくっつけないでバラバラで食べる(137件)」が8.6%という結果になりました。
園の給食は、子どもたちが一緒に食べることで、楽しさを感じる機会でもあります。子どもたちへの影響を考えると難しい面はありますが、やはりおもちゃと同じように対策が必要とされている場面です。子どもの動きを制限し過ぎず、無理のない範囲での対策が求められます。
その他、自由記述で以下のような回答もありました。
- テーブルを離して黙食/1人1台の机で食べる
- コの字型にして間隔をとりながらも、コミュニケーションもとれるようにする
- 職員は一緒に食べない
- 前と左右をパーテーションで区切る/手作りのついたてを使う
- クラスを半分のグループにして、時間を分けて食べる
「子どもたちのマスクの着用、どうしてる?」という質問に寄せられた1,632件の回答のうち、最も多かったのは「年齢によって着用(950件)」の58.2%。続いて、「家庭に判断を委ねている(339件)」が20.8%、「園にいる間は誰もつけていない(321件)」が19.7%、「お散歩のときだけ着用(22件)」が1.3%という結果となりました。
「年齢によって着用」が約6割という結果から、園での対応に子どもたちの年齢が大きく関わっていることが分かりました。子どものマスクの着用に関しては、厚生労働省のホームページで「乳幼児のマスク着用には注意が必要」とされており、その理由について下記のように述べられています。
「特に2歳未満では、着用は推奨されません。息苦しさや体調不良を訴えることや、自分で外すことが困難であることから、窒息や熱中症のリスクが高まるためです。(一部抜粋)」
このような注意喚起もあることから、保育現場でも年齢によって判断しているところが多くあると考えられます。
その他、自由記述で以下のような回答がありました。
- 室内では着用し、外遊びのときは外す
- バス、登降園時は必ずつける
- 歌うときや、お集まり時には着用
- 給食配膳のときだけ着用
- 保育現場での新型コロナ対応の悩みと工夫
「感染症対策関連で、対応に困った場面は?(フリー記述)」という質問に対して寄せられた回答からいくつか抜粋しました。
- 熱が出ても保護者が迎えに来ない/体調が悪くても預ける家庭がある
- 子どもたちの密を回避するのが難しい
- 具合が悪い子のきょうだいへの対応が難しい
- 保護者がマスク未着用/消毒をしない
- 午睡時の布団の配置に悩む
- 0、1歳児の感染症対策
- クラスに窓がなく、換気が十分に行えない
- 発達に遅れがある子への、マスク着用や消毒の必要性の伝え方
- 子どもの体調不良時、風邪かアレルギーかコロナかの判断ができない
- マスクで表情が見えない
- 専門家、保健所、研修講師のコロナに対する意見が異なる
「感染症対策、こんな工夫をしてます!のエピソード(フリー記述)」という質問に対して寄せられた回答からいくつか抜粋しました。
- コロナについての絵本を読んでいる
- 床にお花のマークを貼り、その上に座ってソーシャルディスタンスをとる
- 本までは消毒が行き届かないため、読む前に子どもたちの手を消毒する
- 給食時に会話をして飛沫を飛ばさないよう、オルゴールを鳴らしている
- 手洗いの歌を取り入れる
- 手の洗い方のポスターを目の付くところに置く
ほいくisでは、こちらのアンケート調査結果を元にした解説記事を11月4日(木)に公開しました。こちらも合わせてご覧になってください。
>>解説記事はこちら
https://hoiku-is.jp/article/detail/1073/
<調査概要>
調査期間:2021年9月14日(1日)
調査方法:公式Instagramアカウントでアンケートを実施
調査対象:Instagramユーザー
有効回答数:『おもちゃや絵本の使い方、どうしてる?』1,098件/『給食のとき、どうしてる?』1,594件/『子どもたちのマスクの着用、どうしてる?』1,632件/『感染症対策関連で、対応に困った場面は?(フリー記述)』58件/『感染症対策、こんな工夫をしてます!のエピソード』13件
- ほいくisとは?
『1日3分で保育を楽しく』をコンセプトに、毎日の保育に役立つ情報をコンパクトに配信する保育士・幼稚園教諭向け総合メディアです。2019年7月のオープン以来、保育に関わる全ての方に向けて365日情報を発信。月間ユーザー数が25万人を超える急成長中の情報サイトです。
「ほいくis」サイトURL:https://hoiku-is.jp/
- 会社概要・お問い合わせ
会社名:株式会社e-CHANNEL
所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂4-2-6 住友不動産新赤坂ビル11階
代表者:代表取締役 大塚 雅一
設立:2017年10月
事業内容:幼児教育に携わるメディアの企画・運営
URL:https://e-channel.co.jp/
■本件に関するお問い合わせ先
株式会社 e-CHANNEL
info@hoiku-is.jp
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