環境NPOの創作童話が、なぜ『STORY』『GISELe』に?6週連続プレスリリース配信で見えた「大人の心に届く書き方・届かない書き方」
〜掲載50媒体の8割が"切り口"で入れ替わる。そして本を手にした子どもは、作者の想像を超える「金髪の鬼」を描いた〜
特定非営利活動法人フォーエヴァーグリーン(東京都渋谷区、理事長:渡邊圭)は、2026年7月23日から8月27日までの6週間、創作童話『令和版 桃太郎2.0』について、毎週切り口を変えたプレスリリースを配信しました。掲載された媒体を分析したところ、同じ本・同じカテゴリで配信しても、載るメディアの顔ぶれは切り口によって大きく入れ替わる傾向が見えてきました。なかでも、環境NPOである当法人が『STORY』『GISELe』『CREA』『JJ』などの女性誌Webメディアに初めて掲載されたのは、6本のうち1本目だけでした。なぜ、その1本だけが女性誌に届いたのか。検証から見えた傾向と、実際に本を手にした子どもの作品をあわせて報告します。
■ 発見1:毎回載ったのは50媒体中10媒体だけ。残りの8割は切り口で入れ替わった
6本の配信で掲載された媒体は、のべ149件・50媒体。そのうち6回すべてに掲載されたのは10媒体でした。残りの40媒体(8割)は、切り口を変えるたびに入れ替わっています。

女性誌Webメディアが載せたのは1本目だけ。子育てメディアは塗り絵・知育を打ち出した2・3本目だけ。施設や学校への提供を打ち出した4・6本目では、女性・子育て系の掲載はありませんでした。「アート」「ヤバいコメント」という言葉を使った5本目では、それまで一度も載らなかったゲーム・アニメ系のメディアが初めて登場しています。
■ 発見2:女性誌に届いたのは「子ども向けの教材」ではなく「大人が読む物語」として書いた回
1本目と2本目以降の本文を読み比べると、1本目にだけあった特徴が3つあります。
1. タイトルの主語が「専門家の評価」だった
1本目のタイトルは、教育NPO「ESD-J」代表・鈴木克徳氏の「広島・長崎に偏りがちな日本の平和教育を見直すためにも、とても良い」という評価でした。2本目以降は、いずれも当法人が商品や施策を紹介する形でした。
2. 母親自身の実感の声が載っていた
1本目には、親子モニターの声として、30代の母親の「親子の会話がかなり生まれた」という回答を掲載しました。女性誌の読者である母親世代にとって、「自分ごと」として読める内容だったと考えられます。
3. 著者自身の人生に根ざした物語として紹介した
「吉備団子を持たせてもらえない桃太郎」は、著者の幼少期の体験がもとになっています。1本目は、この人の物語を前面に出していました。2本目以降は「対象年齢8〜11歳」「知育教材」など、子どもに与える教材としての紹介が中心でした。
また、1本目のタイトルには「環境」「SDGs」という言葉が入っていませんでした。
つまり、環境NPOの本が「子ども向けの教材」としてではなく、「大人が読んで考える社会派の物語」として届いたとき、これまで接点のなかった女性誌の読者に届いた、と考えられます。
※1本目はシリーズ最初の「新刊発売」の告知であったこと、8月の原爆の日を前に「平和」が話題になりやすい時期だったことも、影響した可能性があります。今回の結果は各切り口1本ずつの配信による「傾向」であり、今後の配信で引き続き検証していきます。
■ 「危機」ではなく「大切な人への思い」から。「サステナブルは愛」が環境の外へ届いた
当法人は前作『何故、日本でSDGsは失敗したのか?』で、日本で環境のメッセージが広がりにくい理由の一つは「伝え方」にあると提起し、危機を訴えるのではなく「大切な人への愛情」を入り口にする新SDGsコンセプト「サステナブルは愛」を提唱してきました。
今回、環境の言葉を使わず、親子や人生の物語として届けた1本が、女性誌という新しいジャンルに初めて届きました。これは、「サステナブルは愛」の考え方が環境分野の外にも届きうることを示す、当法人にとって大きな一歩だと考えています。
■ 本を手にした子どもは、作者の想像を超えてきた
では、実際に本を手にした子どもには何が起きたのか。モニター読者として本書を読んでくれた【小学3年生】の女の子の様子を紹介します。


物語に登場する鬼を、女の子は後半の塗り絵ページで描いたのは、昔ながらの赤い肌と虎柄の服に、なんと金髪を合わせた、満面の笑みの鬼でした。

完成した絵を見た作者は、思わず「なんで金髪やねん!」とツッコみました。
「作者の想像を、子どもが超えてきました。赤鬼に自分だけの金髪を足す。正解をなぞるのではなく、自分の発想で物語を塗り替えていく姿に、この本でやりたかったことが目の前で起きたと感じました」著者コメント
本書の塗り絵ページには、色の正解は求めていません。かわりに「リアルの世界」「反対の世界」「感情の世界」「宇宙の世界」「未来の世界」という5つのテーマを添え、子ども自身が世界観を選んで色を決められる作りにしています。答えを教えないからこそ、子どもは自分の答えを塗る。その積み重ねが、「思い込みを外して相手を見る力」につながると考えています。
この夏、『令和版 桃太郎2.0』は学童保育・児童館など13施設で活用されました。
■ 次の検証:「大人が読む物語」の書き方は、もう一度女性誌に届くか
当法人では今後、1本目と同じ「大人が読む物語」の書き方で配信を行い、女性誌Webメディアへの掲載が再び起きるかを検証します。あわせて、親子で同じページを塗り比べる取り組みを通じて、子どもの作品と親子の対話の記録を集め、その結果も報告していく予定です。
■ 調査概要
・期間:2026年7月23日〜8月27日(毎週1本、計6本)
・方法:PR TIMESにてプレスリリースを配信(カテゴリはいずれも「出版」)
・対象:配信後に掲載が確認された媒体(のべ149件・50媒体)
・分類:掲載媒体を、女性誌Web、子育て、教育・ビジネス、ゲーム・アニメなどのジャンルに当法人で分類
■ 書籍概要
・書名:『令和版 桃太郎2.0』
・著者:渡邊圭(特定非営利活動法人フォーエヴァーグリーン 理事長/エグゼクティブ プロデューサー)
・販売元:Kindle(Amazon)
・データ(電子書籍)版:480円(税込) 販売ページ:https://x.gd/8FWg8
・ペーパーバック(紙)版:1,210円(1,100円+税) 販売ページ:https://x.gd/5W62W
■ 著者プロフィール:渡邊 圭(わたなべ けい)
1977年生。26歳で起業。米国での音楽活動を経て、ロサンゼルス有名私立校にて環境の授業を行う。元東京大学教官らが設立した同法人の3代目理事長に就任後は、科学と感性を融合させたアプローチで学生の関心を集め、東京大学大学院で20カ国の学生に特別講義を行う。「伝え方は無限にある」を信念に独自のサステナブル戦略を主導。環境情報誌『ETT』創刊、新SDGsコンセプト「サステナブルは愛」を提唱。2026年6月発売の前作『何故、日本でSDGsは失敗したのか?』はNewsPicksに掲載されるなど反響を呼ぶ。
■ NPO法人フォーエヴァーグリーン:プロフィール
NPO法人フォーエヴァーグリーンは2001年設立。地球温暖化を起点に、文化・教育・ビジネスをつなぐプロジェクトを25年にわたり展開。子ども向け環境学習コンテンツの表現力が評価され、当時IPCC議長を務めたR.K.パチャウリ氏より感謝状を寄せられた実績を持つ。茶道を温暖化防止コンテンツとして実施し外務省HPに掲載されたほか、渋谷ハチ公前で日本初のSDGsイベント「ピースフォーアース」を開催するなど、環境コミュニケーションを先駆的に実践。その独自の活動はForbesなど主要メディアでも紹介されている。前作『何故、日本でSDGsは失敗したのか?』は、サステナブルWebマガジン「ELEMINIST」でも記事化された。
■ お問合せ
特定非営利活動法人フォーエヴァーグリーン 企画担当
TEL:050-3702-0982
Email:info@forever-green.jp
URL:http://www.forever-green.jp/
本検証の詳しいデータについての取材、『令和版 桃太郎2.0』を活用した対話授業・効果検証にご関心のある教育機関の皆さま、そして「サステナブルは愛」の新しい伝え方を共に広げていただけるパートナー企業の皆さまからのご連絡をお待ちしております。
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