静岡県磐田市との共創により「AI磐田市長ボット」を開発 ― 磐田市AXビジョン2030の策定とあわせて発表 ―
SDT株式会社(本社:神奈川県藤沢市 代表取締役:乾 泰行)は、静岡県磐田市(市長:草地 博昭)との共創により、市長の思考パターンや発言スタイルを学んだ「AI磐田市長ボット」の提供を開始しました。

発表の背景
SDTと磐田市は、2024年11月に生成AIに関する連携協定を締結し、生成AIを活用した市民サービスの向上および庁内業務の効率化に向けた協働を進めてまいりました。2025年12月からは、子育て分野チャットボットの実証実験を開始するなど、生成AIの実装に向けた取り組みを段階的に進めています。
磐田市は、令和8年5月の市長定例記者会見において、人口減少と職員減少が進む状況下で持続可能な行政運営を実現するため、AIを戦略的に活用する「磐田市AXビジョン2030」を同月内に正式決定する方針を発表しました。あわせて、市長がCAIO(最高AI責任者)に就任し、全庁一丸でのAI活用を牽引することを表明しています。
この共創の一環として、SDTの協力のもと、市長の思考パターンや発言スタイルを学習した「AI磐田市長ボット」を開発し、庁内での活用を通じて検証を行うこととなりました。
AI磐田市長ボットの概要
「AI磐田市長ボット」は、磐田市の草地 博昭市長の思考パターンや発言スタイルを学習し、職員が市長の判断軸に基づく示唆を得られる対話型AIです。職員による活用を通じて効果検証を行い、市役所内における意思決定や政策検討の質的向上を目指します。
主な特徴
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市長の思考と判断基準の再現:市長の思考や判断基準を可能な限り忠実に再現するため、「広報いわた」の市長コラムや、毎月職員向けに発信されている「市長エッセイ」などのデータを学習させています。
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市長の声質に近づけた音声応答:
ボットの音声を市長の声質に近づけることで、より自然な対話体験を実現します。 -
「Panorama AI」を基盤として開発:SDTが提供する生成AIサービス「Panorama AI」を活用し、独自データに基づく高い回答精度と運用面の柔軟性を両立しています。
主な活用想定
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市長と職員の対話機会を補完し、政策検討や方針確認の場面における示唆出しを支援
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職員研修における生成AI活用の実践事例として、AI理解の促進に活用
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全庁的なAX(AI Transformation)推進の象徴的な取り組みとして展開
磐田市AXビジョン2030について
磐田市が今月内の策定を予定している「磐田市AXビジョン2030」では、目指す姿として「人とAIが共創する、誰もが安心して暮らせる魅力あるまち」を掲げ、以下の3つの方向性を示しています。
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職員がAIを、行政業務を支えるパートナーとして活かす
AIにできることはAIに任せ、活用で得た工夫や課題点を庁内で横展開します。 -
AIを市民に身近な存在になるように後押しする
日常的な市民サービスにAIを活用し、市民がAIを知り試せる場をつくります。 -
磐田市に関わる人がAIと共創し、地域の新たな価値を生み出す
AIを活用して対話内容を整理・可視化し、建設的な議論と合意形成を支援するとともに、多様な主体によるAIの社会実装を推進します。
「AI磐田市長ボット」は、これらの方向性のうち、特に①職員のAI活用および③共創による新たな価値創出を象徴する取り組みとして位置付けられます。
※AX(AI Transformation):DXの一環として、AIを戦略的に活用し、行政運営や市民サービスを向上させていく取り組み。
今後の展望
SDTは、「AI磐田市長ボット」について、職員の活用を通じた効果検証を磐田市と共に進め、得られた知見をもとに精度向上と機能拡充を図ります。本取り組みを通じて、生成AIによる首長の意思決定支援や組織知の継承といった、自治体における新たなAI活用モデルの確立を目指します。
磐田市における生成AI活用は、子育て分野チャットボットの実証実験から「AI磐田市長ボット」の共創による開発へと広がりを見せており、今後も「磐田市AXビジョン2030」に基づく多様な分野への展開を共に推進してまいります。
当社は引き続き、生成AI技術を活用した革新的なソリューションの提供を通じて、自治体のDX/AX推進と住民サービスの向上に貢献してまいります。
関連リンク
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磐田市長定例記者会見資料(令和8年5月)
https://www.city.iwata.shizuoka.jp/shiseijouhou/kouhou_kouchou/teireikishakaiken/1016414.html
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磐田市長定例記者会見(令和8年5月)YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=RQlDzuEu9XA
生成AIサービス「Panorama AI」について
生成AI活用のプラットフォームとして、SDTが提供する「Panorama AI」を利用します。Panorama AIは以下の特徴を持つ生成AIサービスです。
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RAGによる独自データの活用
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用途に応じたLLMの選択
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ハルシネーションの抑制
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迅速な回答の生成
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ユーザーによるコンテンツ管理
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利用状況の確認
生成AIは数多くの可能性を持ち、あらゆる分野で進化をもたらす大きな力を秘めています。Panorama AIは、この革新的な技術の価値を最大限に引き出し、パノラマのような視点で物事を俯瞰することにより、自治体や企業に新たな変革をもたらすことを目指します。
Panorama AIのWebサイト
https://panorama-ai.net
問い合わせ先
SDT株式会社
担当:森
Email : support@panorama-ai.net
SDT株式会社について
IoTデバイス製造から組込ファームウエア開発、クラウド接続、AIモデル開発までをトータルでサポートし、すべての人とすべてのものを最先端の技術で有機的につなげることをミッションとするSDT Inc.(本社:韓国 CEO : Jiwon Yune)の子会社として設立されました。
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