UAEドバイ政府の宇宙機関MBRSCが開発する大型人工衛星「MBZ-Sat」の環境試験請負契約を締結
三井物産エアロスペース株式会社(東京都千代田区 以下、「当社」)は2022年6月7日、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイの政府宇宙機関であるMohammed Bin Rashid Space Centre(ムハンマド・ビン・ラシード宇宙センター 以下、「MBRSC」)が開発・製造する大型人工衛星「MBZ-Sat」の環境試験を請け負う契約を新たに締結いたしました。
当社はMBRSCと契約に基づき、株式会社エイ・イー・エス(東京都中央区 以下、「AES」)の協力のもと、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(東京都調布市 以下、「JAXA」)筑波宇宙センター内の試験設備を利用し、2023年度までにMBZ-SatのQualification Model(以下、「QM」)およびFlight Model(以下、「FM」)に対する振動試験や熱真空試験などの環境試験を実施します。
当社は2019年12月に、親会社である三井物産株式会社より国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」からの衛星放出サービスの事業権を継承して以来、国内外のお客様向けに超小型衛星放出サービスを提供しております。また、米国Spaceflight, Inc.の代理店として「ロケットライドシェアサービス」から、衛星開発・打上・運用まで一括ご提供する「ワンストップサービス」や、衛星通信用地上局アンテナの調達支援までサービスのラインアップを拡げてまいりました。当社はこれまでに培ってきた経験を活かし、これからもお客様による宇宙の利活用を幅広く支援してまいります。
- MBRSCについて
MBRSCは、2009年に独自に開発した最初の地球観測衛星であるDubaiSat-1の打ち上げに成功し、以来2013年により高性能なDubaiSat-2、2017年に教育機関との連携により開発したNAYIF-1衛星、2018年にUAE単独で開発したKhalifaSat、2021年にドバイ政府との協力のもと温室効果ガスなどの計測を目的とした中東地域初の環境衛星であるDMSat-1を打ち上げました。MBZ-Satは2023年に打ち上げ予定の高解像度の衛星画像撮影を目的し、中東地域で最も競争力のある商業衛星となる予定です。
MBRSCは人工衛星に加え深宇宙探査にも取り組んでおり、2021年にアラブ初の火星ミッションであるエミレーツ・マーズ・ミッション「ホープ・プローブ」は2021年に火星周回軌道へ到達し、「エミレーツ・ルナ・ミッション」では、月面探査ローバ―「Rashid」を2022年の最終四半期に月に着陸させる計画で、成功すればUAEは月面着陸に成功した世界で四番目の国となる予定です。「Mars 2117プログラム」では、人類初となる火星での居住地確立を目指しております。その他にも2019年にUAE初の宇宙飛行士ハザ・アル・マンスーリ氏がISS国際宇宙ステーションに搭乗する快挙を成し遂げ、現在、スルタン・アル・ネヤディ氏による6ヶ月の長期滞在型宇宙飛行士ミッションの準備を進めています。
なお、MBRSCは、2021年に第72回国際宇宙会議(International Astronautical Congress)を中東地域で初めて開催し、来年3月にも、第17回宇宙運用に関する国際会議(SpaceOps 2023)をドバイで開催する予定です。
- 株式会社エイ・イー・エスについて
- 三井物産エアロスペース株式会社について
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- 商品サービス
- ビジネスカテゴリ
- 財団法人・社団法人・宗教法人
- ダウンロード