【SDGs関連用語の認知度調査レポート】男女500人アンケート結果

カーボンニュートラル、ESG、エシカルなど、SDGsに関する10用語をピックアップし認知度アンケートを実施。「用語が広まらない理由」「最近気になる言葉」についても回答結果を公開。

ケイティケイ株式会社

ケイティケイ株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:青山英生)は、「SDGsに関する用語の認知度」について、全国の男女500人にアンケート調査を行いました。
詳細はSDGs情報メディア『EARTH NOTE(アースノート)』にて公開。( https://www.yoridori.jp/earth-note/survey-environmental-term-2023/

近年、グローバルな社会課題を理解するための用語や、環境問題解決のための行動を促す用語が次々に登場しています。それらはSDGs(持続可能な開発目標)の達成につながる用語ですが、社会にどのくらい浸透しているのでしょうか。
今回は全国の男女500人を対象に、SDGs関連用語がどのくらい社会に浸透しているのかアンケート調査を行いました。
地球に優しい10のキーワード、あなたはいくつ知っていますか?

調査概要
調査対象:全国の男女
調査日:2023年7月5日~6日
調査主体:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:500人(女性319人/男性174人/その他7人)
調査対象者の年齢:10代3人/20代82人/30代174人/40代149人/50代71人/60代以上21人
調査対象用語:「エシカル」「サステナブル(サスティナブル)」「カーボンニュートラル」「再生可能エネルギー」「フェアトレード」「海洋プラスチック」「シェアリングエコノミー」「SDGsウォッシュ」「ESG」「ESD」


調査結果サマリー

・言葉自体の認知度が最も高かったのは「再生可能エネルギー」

・「カーボンニュートラル」は50%の人が内容がわからない

・「エシカル」を聞いたことがない人は41%



  • 「再生可能エネルギー」は認知度が高い

再生可能エネルギーは「内容や意味を知っている、人に説明できる」「知っているがだいたいの内容しかわからない」「内容はわからないが言葉は聞いたことがある」の回答を合わせると99%でした。

電気料金のニュースから、エネルギーに関する言葉を聞く機会も多いのではないでしょうか。


最近の電気料金の高騰は生活に直結する身近な問題ですが、石炭・天然ガス・石油などの化石燃料の価格が世界情勢の影響で上昇していることが一因です。化石燃料への依存を見直す流れから、再生可能エネルギーを扱う企業も注目されています。




  • 「サステナブル」の内容を知っている人は70%

サステナブルは「内容や意味を知っている、人に説明できる」「知っているがだいたいの内容しかわからない」の回答を合わせると70%でした。


SDGsはメディアや教育現場でも取り上げられ社会に浸透しつつありますが、サステナブルはSDGsのS(Sustainable)でもあり、見たこと・聞いたことがあるという人が多いようです。

サステナブルは持続可能という意味です。地球環境の持続可能性という大きな視点だけでなく、生産・経営などの分野でもサステナブルかどうかは重要な要素です。




  • 「海洋プラスチック」を人に説明できる人は28%

海洋プラスチックは「内容や意味を知っている、人に説明できる」が28%となり、今回の調査対象用語の中で最も多い結果となりました。

海洋プラスチックの問題については、プラスチックを餌と間違えて食べてしまい命を落とす海の生きもののショッキングな映像が印象的です。また、食卓にのぼる魚もプラスチックの影響を受けているという点で日本人の食に関わる問題でもあり、関心が高いと考えられます。




  • 「カーボンニュートラル」の内容をある程度以上知っている人は50%

カーボンニュートラルは「内容や意味を知っている、人に説明できる」「知っているがだいたいの内容しかわからない」の回答を合わせると50%でした。

カーボンニュートラルとは、二酸化炭素など温室効果ガスの排出量から、森林による二酸化炭素の吸収量を差し引いて、排出量を実質的にゼロにすることを意味しています。気候変動問題の解決のために必要な対策ですが、言葉から内容が連想しにくいのかもしれません。




  • 「フェアトレード」の内容や意味を知っている人は23%

フェアトレードは「内容や意味を知っている、人に説明できる」「知っているがだいたいの内容しかわからない」の回答を合わせると53%でした。

フェアトレードとは、製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い生産者・労働者の人権を守る貿易のしくみです。チョコレート・コーヒー・綿製品などでフェアトレード商品が注目されることがあります。




  • 「シェアリングエコノミー」はわからない・知らない人が半数を超える

シェアリングエコノミーについて「内容や意味を知っている、人に説明できる」割合は10%でした。

シェアリングエコノミーとは、場所・物・技能などをインターネットを介して個人間で貸し借り・売買することで資産をシェアしていく経済の動きを指します。カーシェア・民泊・レンタルスペースなどがその例です。




  • 「エシカル」を人に説明できる人は5%

エシカルは「内容や意味を知っている、人に説明できる」「知っているがだいたいの内容しかわからない」の回答を合わせると22%でした。

エシカルは、人権や地球環境に配慮した倫理的で正しい行動のことを指します。つまり、自分の利益だけを追求するのではなく、他者・地域社会・自然環境などに思いやりをもつということです。




  • 「SDGsウォッシュ」を聞いたことがない人は64%

SDGsウォッシュは「聞いたことがない」と回答した方が64%でした。

SDGsウォッシュとは、SDGsの目的や本質を理解しないまま、表面的にはSDGsに取り組んでいるふりをする、うわべだけのSDGs活動を指します。




  • 「ESG」を聞いたことがない人は69%

ESGは「内容や意味を知っている、人に説明できる」「知っているがだいたいの内容しかわからない」「内容はわからないが言葉は聞いたことがある」の回答を合計しても31%にとどまりました。

ESGとは、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)の頭文字です。これら3つの視点において配慮している企業は、社会的な価値があり長期的に安定した経営が期待できると認識されます。投資家にも注目される観点です。




  • 認知度が最も低かった用語は「ESD(Education for Sustainable Development)」

ESD(Education for Sustainable Development)は「聞いたことがない」の回答が75%になりました。

ESDとは「持続可能な開発のための教育」のことです。つまり、グローバルな課題を自分の問題として捉え身の周りから取り組むことで、持続可能な社会を実現していくことを目指した学習・教育活動を意味しています。




  • SDGsに関する用語が広まらない理由

環境問題やSDGsは世界が一丸となって取り組むべき問題です。このような用語の意味が広まらない理由について、自由記述で回答してもらいました。


<イメージが湧きにくい>
・カタカナやアルファベットが多用されており頭に残りにくく、かつイメージがわきにくいため。
・英語をそのまま使っているからだと思います。その意味を持つ日本語を作り出すか、もしくは日本語の意味を持たせた上で普及させて使えば認知度が上がると思います。
・カタカナや英文字の表記は意味がわかりにくく、似たような言葉もあるので混乱するから。


回答の中で一番多かったのは、英語由来のカタカナ語が多くて具体的なイメージにつながらず、意味が分かりにくいといった内容でした。


<日々の生活に直結する印象がない>
・自分の身の回りで当てはまる具体的なことがよく周知されていないからではないか
・誰もみんな自分自身の日々の生活に精いっぱいで、周りや将来のことに時間もお金も気持ちもかける余裕がないように感じます。
・今の自分には環境問題は直結せず、他人事だと感じる部分があるため。


自分自身に関係があることして主体的にとらえられていないという意見も多くありました。用語の普及には、個人に直結する問題と結びついた具体的なイメージが必要だというのはもっともな考えといえます。


<メディアでの取り扱いが少ない>
・単純にメディアとかで使われることが少ないからだと思います。
・受動的に得られる情報が少なく、自分で調べたりしないと情報が入ってこないため。
・インフルエンサーが環境問題やSDGsに取り組んだら若者の認知度が上がると思います。


テレビや新聞などのメディアであまり取り上げられていないという指摘も目立っています。さらに若年の世代は、テレビを見ることなくSNSなど新しい媒体を利用しており、主体的に情報を求めない限り目にする機会がないというコメントも複数ありました。


グローバルな環境問題に対する行動を促す際には、上記のような社会に広がらない要因も考慮に入れながら、効果的な方法で呼びかけていくべきだと考えられます。




  • 最近気になるワードとその理由

地球や環境問題に関する用語の中で、最近気になっている言葉と理由についても回答を募りました。


<気候変動に関する言葉>
・地球温暖化…日本の四季が失われようとしているから。
・気候変動…身近で起きていることなので。
・異常気象…大雨や台風、気温の上昇等の異常気象が当たり前のように起きている。それに対応していくにはどうしたらいいか知りたい

最も多かった回答は、気候変動に関する言葉でした。豪雨や猛暑など、これまで経験がなかった異変が身近で実際に起きている中、自分自身に関わる問題として捉えられているようです。

<二酸化炭素に関する言葉>
・二酸化炭素削減…私が小さい頃から言われていますが、実際に削減できているのか、わからないので気になっています。
・脱炭素社会…石油、電力などについては度々議題に挙がっていますが、具体的に「脱炭素社会」の意味について理解していないので、もっと深く知りたいと思います。
・排出量取引…最近、欧州圏でそういうのが行われているらしくて、日本でも導入される日が来るのか気になる。

次に多かったのは、二酸化炭素・CO2に関する言葉です。二酸化炭素の増加が地球温暖化を促進し気候変動の要因になっており、二酸化炭素削減にむけて日本も世界も舵を切っていることが反映されている現れでしょう。

<新エネルギーに関する言葉>
・次世代エネルギー…水素電池が取り上げられているがその他どのようなものがどのように利用されるのか知らないから
・SAF…これから航空燃料として使われていくことで少しでも環境問題が改善するのではないかなと感じているからです。


最近の電気料金の高騰は生活に直結する身近な問題ですが、化石燃料に変わる新しいエネルギーに関する言葉も注目されています。現在の課題を解決する新技術に期待したいという思いもあるのでしょう。

<プラスチックに関する言葉>
・生分解性プラスチック…使用後は自然界に存在する微生物の働きで最終的にCO2と水にまで完全に分解されるので環境に優しいからもっと使えばいいと思うので。
・プラスチックフリー…そういった生活を実践していきたいから。
・マイクロプラスチック…海洋の生態系にかかわる問題であり、人間の食べるものにも何らかの影響がありそうなので気になっている。

プラスチックに関する言葉も多数あげられました。プラスチックは化石燃料由来の便利な素材ですが、海洋プラスチック問題や地球温暖化への影響が懸念されています。

<廃棄物に関する言葉>
・3R…身近なことから出来ることだと思うから。
・リデュース…リサイクルとかより、そもそも不要なものを持たない・作らないというのは大事だと思うからです。
・エコボトル…購入している化粧品が最近使い捨てではなくエコボトルになったので、環境に気を配るように改善されたんだなと思いました。

廃棄物に関する言葉も目立ちました。日常生活で必ず出る廃棄物をどう扱うかということは、一番身近で個人でも判断・実践できる分野です。
リサイクル・リユース・リデュースを心がけ、焼却されるプラスチックなどのゴミを減らせれば二酸化炭素の排出量が削減され、さらには地球温暖化防止にもつながっていきます。




  • 気になるワードが行動を起こすきっかけに

気になるということを入口に、興味関心をもって情報を得ることも地球に優しい行動といえるでしょう。気になるワードの理解が深まれば、自分自身との関わりも見えてくるはずです。
一人ひとりが身近なところから実現可能な行動を起こしていくことが、地球規模の問題解決につながります。無理なく継続して実践できる行動を見つけてみませんか?


※全ての集計結果データは以下から閲覧可能です。
URL:https://www.yoridori.jp/earth-note/survey-environmental-term-2023/

■SDGs情報メディア『EARTHNOTE(アースノート)』について
EARTH NOTEはケイティケイ株式会社が運営するSDGs情報発信メディアです。「SDGsの取り組みを共有し、循環させる」をコンセプトに、SDGsの基礎知識や達成に取り組む企業インタビューを掲載し、私たちにできることを伝えます。
https://www.yoridori.jp/earth-note/

■ケイティケイ株式会社について
ケイティケイ株式会社はリサイクルトナーの製造販売をメイン事業にした唯一の上場企業として、自社工場で製造したリサイクル製品を全国に販売しています。グループビジョン“Change the office mirai”を掲げ、‟オフィスの未来“に関する様々な課題解決やITソリューションによるDX推進を承っています。
資源の有効活用と環境保全はまさに時代の要請であり、リサイクル製品の製造販売を基盤事業として、循環型社会の実現とSDGsの達成に向けて取り組んでまいります。

■会社概要
会社名  : ケイティケイ株式会社 ( https://www.ktk.gr.jp/
本社所在地: 愛知県名古屋市東区泉二丁目3番3号
代表者  : 代表取締役社長 青山英生
設立   : 1971年6月29日
事業内容 : リサイクルトナーをはじめとしたプリンター消耗品の製造、販売
       DX推進のためのITソリューション商品、環境衛生商品、OAサプライ商品の販売
資本金  : 2億9,467万円

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ケイティケイ株式会社

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URL
https://www.ktk.gr.jp
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
名古屋市東区泉2-3-3 名古屋市東区泉2-3-3
電話番号
052-931-1881
代表者名
青山英生
上場
東証スタンダード
資本金
-
設立
1971年06月