「ご当地フォント」2026年度 新チーム募集決定!
「ご当地フォントの作り方」オンライン講演の開催決定、事前相談の受付もスタートいたします。
一般社団法人シブヤフォント(共同代表:古戸勉、磯村歩)は、2026年度の「ご当地フォント」の参加チームを募集することをお知らせいたします。「ご当地フォント」は、それぞれのエリアにおける「障がい者支援事業所」と「デザイナー」のチーム編成が必要であり、その連携と制作体制の構築に一定の期間が必要であるを鑑み、来年度のチーム募集について事前告知することといたしました。詳細の募集要項は2026年3月頃「ご当地フォント公式ウェブサイト」に公開し、2026年4月にエントリー受付を開始いたします。

2026年度「ご当地フォント」新チーム募集内容について


「ご当地フォント」は、日本中・世界中の 障がいのある人・デザイナー・障がい者支援事業所による共創アートワーク(フォント・パターン)を世界中に届けるソーシャルプロジェクトです。無料のフォントで活用をどんどん広げ、有料のパターンで福祉に報酬をお支払いしています。
「ご当地フォント」は、それぞれのエリアにおける「障がい者支援事業所」と「デザイナー」のチーム編成が必要であり、その連携と制作体制の構築に一定の期間が必要であるを鑑み、来年度のチーム募集について事前告知することといたしました。
募集要項は2026年3月頃に「ご当地フォント公式ウェブサイト」に公開し、2026年4月にエントリー受付を開始いたします。なお、プッシュ型(特定のユーザーやグループに、新着投稿やコメントなどの通知が届きます。)で応募要項のご案内をご希望される方は、「シブヤフォントの公式facebook」ページをフォローください。
■ 応募要件について
(1)障がい者支援事業所とデザイナーのチームでご応募ください。
・障がい者支援事業所のみ、デザイナーのみ の単一団体での応募はできません。
・障がい者支援事業所にデザイナーが所属している場合は、同事業所のみで応募できます。
・学生と連携する場合は、社会人デザイナーによる主体的な運営を前提としてください。
・デザイナーは個人事業主に加え、デザイナーが所属する企業での応募も対象といたします。
(2)デザイナーはAdobe Illustrator、Photoshopでのグラフィック制作が必須となります。
・学生と連携する場合は、社会人デザイナーによるコーディネーション(進行管理、データ品質確認、データ登録)を前提としてください。
(3)データ制作、進行管理、契約締結、ウェブサイト公開の情報などを推進できるリーダーを任命してください。
■ 参加のメリットについて
「ご当地フォント」公式ウェブサイトに掲載され、日本中・世界中にデータを届けることができます。
(1)障がいのある人にとって
・デザイナーと共に制作したデータの無料利用(ご自身の年賀状、作品展など)
・デザイナーとの共創によるご自身の可能性の気づき
・データ利用料を原資とした所属する障がい者支援事業所による収入アップ
(2)障がい者支援事業所にとって
・「ご当地フォント」公式サイトにおけるパターンデータの売上(50%)の収入(*1)
・制作したデータのデータ利用料事業(企業からのデータ利用料収入)の運営が可能
・制作したデータの自主製品への無料利用が可能
・利用者の表現の引き出し方やデザイナーとの協働制作方法に関するアドバイスや知見などを学べる
オンラインレクチャーの受講
・著作権契約に関するアドバイス
・制作されたデータの使用許諾契約のアドバイス
(3)デザイナーにとって
・ビジネスとは異なる福祉の現場におけるデザイン活用方法を実践的に経験できる。
・地域の障がいのある人・福祉との新たなクリエイティブコミュニティとのつながりがえられる。
・制作したデータはご自身や所属する会社の資産として、無料(*2)で活用できる。
・福祉の現場などでの協働制作方法に関するアドバイスや知見などを学べるオンラインレクチャーの受講(障がいのある人との協働について、フォント・パターンの制作方法など)
・著作権契約に関するアドバイスを受けられます。
・制作されたデータの使用許諾契約のアドバイス
(*1)誰でも参加できるソーシャルアクションを全国に広げるため、フォントデータは無料での公開となります。よって「ご当地フォント」公式サイトにおけるフォントデータの売上還元はございません。
(*2)別途、協働する障がい者支援事業所との契約書に該当する条文の明記が必要となります。
■ 今まで参加しているチーム編成の例
ご当地フォントは、それぞれのエリアでの永続的な発展のため、それぞれのエリアの障がい者支援事業所、デザイナー、学生、企業でのチーム編成で参加いただいております。現在の「ご当地フォント」のチーム編成例をご紹介します。デザインを学ぶ学生との連携は、プロのデザイナーがコーディネーターとして学生をサポートしながら推進しています。
チーム編成事例(1)--- デザイナーが所属している「障がい者支援事業所」
制作したフォント・パターンを「障がい者支援事業所」で製造販売する自主製品に採用し、障がいのある人の工賃向上につなげています。
チーム編成事例(2)--- デザイナー(デザイン事務所所属、個人事業主)と「障がい者支援事業所」
制作したフォント・パターンは、デザイナーと「障がい者支援事業所」がそれぞれで活用し、新たなクライアントワークの獲得、自主製品の商品力向上につなげています。
チーム編成事例(3)--- 印刷会社(デザイナーが社員として所属)と「障がい者支援事業所」
フォント・パターンを活用したカレンダー、チラシなどの提案、また描き下ろしのアートの受注など、本業である印刷業との連動を図り、本業の売上向上につなげています。
チーム編成事例(4)--- 一社社団法人やNPO法人(デザイナーがメンバーとして所属)と「障がい者支援事業所」
制作したフォント・パターンは、同法人の新規事業に活用し、新たなクライアントワークの獲得と地域貢献につなげています。
ご当地フォントのネットワークについて
「ご当地フォント」は、全国規模のネットワークとして、「ご当地フォント運営委員会(仮称)」を発足し、互いに切磋琢磨し合いながら、、互いを高あう活動をしています。毎年のチーム募集でご参加いただいたチームは、「ご当地フォント運営委員会(仮称)」の仲間として、継続的に「ご当地フォント」という全国規模のソーシャルアクションを社会に根付かせていくべく連携しています。
■ ご当地フォントの仲間たち



「ご当地フォント」の新チームは1年を通して、障がいのある人の創作支援、障がい者支援事業所との連携、フォント・パターンの制作方法、著作権・商標権・使用許諾の推進、データライセンスの営業など「ご当地フォント」事業を進める上での多様な学びと実践を得て、毎年4月28日に、「シブヤフォントラボ」や「渋谷ヒカリエ」で発表会をおこなっています。
■ ご当地フォントが生まれるまでのストーリー
デザインの力で障害者アートを「フォントに」 ニュース6特集(つくるくるくる)2022年9月19日放送(チューリップTV)
「とやまふぉんと」が生まれたストーリーを紹介するドキュメンタリー番組が放映されました。「とやまふぉんと」は、富山県のデザイン展で最高評価「県知事賞」を受賞するなど富山県で高い評価を得られています。各地のこうした成果が「ご当地フォント」全体の知名度向上につながっています。
■ ご当地フォントのデータラインナップ

「ご当地フォント」は957種類(2025年5月時点)のフォント・パターンのラインナップが揃っています。地域性を表現したもの、障がいのある人の創造性を活かしたもの、障がい者支援事業所のモノづくり(例:さき織)の素材をパターン化したものなど、多種多様なラインナップで、企業のさまざまなデータ利用のニーズに応えています。
■ 「ご当地フォント」に関わる全ての人々のストーリー(電子書籍発行)

シブヤフォント(含:渋谷区民)・ご当地フォントに関わる人々、4,580名のアンケート、56名のインタビュー、合計4,636名もの方々のリアルな声をもとに、関係者の気づきと変化をストーリー風にまとめた電子書籍を発行しております。「ご当地フォント」は、データライセンスによる障がいのある人の収入支援に加えて、共創・交流・対話する全ての人々にとっての、気づきと行動変容をもたらす共生社会実現に向けた取り組みとして注目されています。
『あなたの街の「ご当地フォント」の作り方』オンライン講演

任意団体「お茶の水UD研究会」主催のオンライン講演にて、《あなたの街の「ご当地フォント」の作り方》をテーマとしたオンライン講演を実施いたします。シブヤフォント・ご当地フォントの取り組みについてのご紹介と2026年度の「ご当地フォント」の参加方法について、ご紹介いたします。
■ 講演タイトル
国内外11のデザインアワード受賞「シブヤフォント」、全国22地区に広がる「ご当地フォント」のプロデューサーが語る《あなたの街の「ご当地フォント」の作り方》
■ 開催日時
2025年8月7日(木)18:30~19:30
*講演終了後に質問の時間を設け、20:00には終了します。
■ 参加申込
参加費:500円(税込)
申込方法:「オンライン講演 お申し込み」より事前申込
■ 講演内容
グッドデザイン賞、IAUD国際デザイン賞金賞、内閣府オープンイノベーション大賞選考委員会特別賞、台湾ゴールデンピンデザインアワードベストデザイン賞、iFデザインアワード受賞、など国内外11のデザインアワードを受賞した渋谷区との連携事業「シブヤフォント」と全国22地区に広がる「ご当地フォント produced by SHIBUYA FONT」の事業推進と成果についてご紹介します。また、2026年度 新チームを募集している「ご当地フォント」の参加方法や事前準備などについてもご紹介します。
シブヤフォント https://shibuyafont.jp/
ご当地フォント https://www.gotouchifont.jp/
■ 講演者
磯村 歩
一般社団法人シブヤフォント、株式会社フクフクプラス
1989年 金沢美術工芸大学卒業、同年富士フイルムに入社しデザインに従事。先進研究所におけるイノベーションプログラムの運営、ユーザビリティ評価技術導入などHCDプロセス構築などを歴任。2006年より同社ユーザビリティデザイングループ長に就任しデザイン部門の重要戦略を推進。退職後デンマークに留学し、ソーシャルインクルージョンの先駆的な取り組みを学ぶ。帰国後、2010年1月 株式会社フクフクプラス設立、同共同代表(代表取締役)就任。2021年4月 一般社団法人シブヤフォント設立、同共同代表(代表理事)就任、2022年 ご当地フォント事業構築・運営推進、2025年 世田谷フォント事業構築・運営推進。
磯村歩プロフィール詳細 https://my.prairie.cards/u/isoamu
「ご当地フォント」の作り方についての事前相談
2026年度の参加につき、事前の個別相談を受け付けております。契約関係、連携方法、参加費、年間スケジュールなど、参加する上での疑問点、不安な点など、お気軽にお問合せください。
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