令和5年度「学校法人東京電機大学学術振興基金『丹羽保次郎記念論文賞』」を決定
東京電機大学(学長 射場本 忠彦)は、このたび令和5年度「丹羽保次郎記念論文賞」を決定しました。
「丹羽保次郎記念論文賞」は、本学の初代学長である故丹羽保次郎博士の功績を記念して、昭和52年(1977年)より電子通信工学関連分野(情報工学、電気工学等の関連分野を含む)に属する大学院生を中心とした若手研究者の優れた論文に授与するものです。今年で47回目を迎え、これまでに97名(今回の受賞者を含む)が受賞しています。受賞者は、本学以外にも東京大学や京都大学などの国立大学、早稲田大学や慶應義塾大学などの私立大学からも選出されています。
今年度は5篇の応募の中から、丹羽保次郎記念論文賞審査委員会(委員長 射場本忠彦 学長)による厳正な審査の結果、下記3篇の受賞論文を決定しました。詳細は以下の通りです。
令和5年度 学校法人東京電機大学学術振興基金「丹羽保次郎記念論文賞」受賞論文
■小杉 哲 氏(東京工業大学 科学技術創成研究院 ※所属は申請時)
【受賞対象論文および論文掲載誌】
Crowd-Powered Photo Enhancement Featuring an Active Learning Based Local Filter
IEEE Transactions on Circuits and Systems for Video Technology
(Volume: 33, Issue: 7, July 2023)
【受賞事由】
従来画像全体のパラメータ補正で行われてきた写真補正技術に、画像内のコンテンツを認識し局所的に能動学習を取り入れた最適補正を行い、全体の補正レベルを最適化するもので、受賞にふさわしい論文と判断される。
■趙 金雨 氏(東京工業大学 工学院システム制御系 博士課程 ※所属は申請時)
【受賞対象論文および論文掲載誌】
Polarimetric Multi-View Inverse Rendering
IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence
(2023/07 VOL. 45, NO. 7)
【受賞事由】
対象物からの反射光の偏光情報を利用した3次元画像復元技術を提案している。新しい最適化関数と処理アルゴリズムを提案し、理論と数値実験の両面から有用性を評価している。今後の幅広い応用に期待できる。
■王 天澄 氏(神奈川大学 情報学部システム数理学科 ※所属は申請時)
【受賞対象論文および論文掲載誌】
位相雑音環境下における量子受信機の誤り率特性とそのロバスト設計の規準
電子情報通信学会論文誌B
(2022年3月 Vol. J105–B, No.03)
【受賞事由】
量子最適受信機においてPSK 信号を復号する際、位相雑音量による誤り率特性の変化を明らかにすると共に、位相雑音量の変動に対してロバストな量子最適受信機の新たな設計基準を示しており、量子通信の発展に貢献する論文である。
※「学校法人東京電機大学学術振興基金」は、学校法人東京電機大学が設置する学校における教育並びに研究活動の助成、および学内外の科学技術に関する優秀、顕著な研究に対する援助を行い、もって科学技術の振興に寄与すること等を目的として、特色のある教育並びに研究活動や奨学援助、国際交流などの奨励に資する事業を展開しています。
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