「MIRUWS WEEAK-快眠」 週間睡眠可視化サービスを開始

スマホ不要、一週間リストバンド装着で、無呼吸リスク・睡眠の質・感情・ストレス・歩数を可視化。従業員の健康状態を見える化し、健康経営を具体的に推進します

株式会社 ミルウス

 株式会社ミルウス(代表取締役:南重信/札幌市、北海道大学発認定スタートアップ、J-Startup HOKKAIDO)は、シンプルなリストバンドを1週間装着して返却するだけで、無呼吸リスク、睡眠ステージ、そして感情・ストレス・歩数といったウェルネス指標を連続・同時に可視化する新サービス「MIRUWS WEEAK-快眠」を、2025年8月5日(火)より提供開始します。8月・9月は、先行お試し期間として、各月20社限定・各社2名様のサービスを提供します。10月以降は、企業の健康経営施策や自治体の住民健康支援などに向けた本格提供を予定しています。

背景と開発の意義

 近年、「病気にならない」だけでなく、前向きで快適な生活=ウェルネスへの関心が高まっています。中でも睡眠は、心身の回復を支える基本的な健康要素であり、睡眠障害や睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、生活の質(QoL)の低下だけでなく、交通事故や労働災害といった重大な社会的リスクにもつながります。

睡眠は、感情・ストレスなどのメンタル面や、日中の活動量(歩数)などの生活習慣とも深く関連しており、これらを連続的かつ同時に記録・可視化することは、

・睡眠習慣の改善

・潜在的な疾患リスクの早期発見

・メンタルヘルス支援

といった面で非常に有効です。

また、睡眠障害や無呼吸は生産性とも関連することから、近年各企業が取り組んでいる健康経営においても重要視されています。

しかし、これまではスマートウォッチなどの高性能・多機能ウェアラブルデバイスが必要で、高価格かつITリテラシーを必要とする設定作業が障壁となり、一部の健康意識が高い人に限られていました。

「MIRUWS WEEAK-快眠」の特徴

  800万人いると言われている潜在無呼吸症候群患者、さらに多くの睡眠の悩みを抱えている人々すべての睡眠を可視化し気付きを与えることで行動変容に繋げるには、高齢者などのIT弱者、健康無関心層など、これまでの健康支援で、取り残された人々も含めたサービスが肝要です。そのため今回、以下のような特徴を有した新たなサービスを開発しました。

・スマホ・アプリ不要、リストバンドを一週間装着して返却するだけ

・リストバンドを複数の利用者でシェアすることによる低コスト化

・睡眠の「深さ」「リズム」だけでなく、無呼吸の兆候やストレス・感情状態・日中の歩数も測定

・企業の健康経営の推進やメンタルヘルス対策に最適

・結果は、専門家のコメント付きでわかりやすくフィードバック

本サービスは、単に「睡眠の記録」を提供するものではありません。

感情やストレスの状態を振り返ることで、自分に合ったリラクゼーション方法やストレス対処法を見つけ、日々の生活にフィードバックできる・・・

まさに、睡眠からはじまるセルフケアを実現するサービスです。

  図1. スマホ不要、操作不要、入浴時以外は一週間装着して返送するだけで無呼吸リスク・睡眠の質等を可視化

「MIRUWS WEEAK-快眠」1週間でわかる事

 1週間という限られた期間でも、小型・軽量なリストバント(注1)で取得した脈波・加速度を計算資源豊富なクラウドでAI解析等を行うことで、以下の指標を連続・同時・高精度で測定できます(注2)。
①無呼吸リスク:
 通常、睡眠時無呼吸症候群の検査は、多数のセンサを全身に装着して一晩入院する入院検査か、医師の指導の上、特殊なセンサを貸出し、一晩装着するような簡易検査が行われることが一般的ですが、検査日がたまたま無呼吸発生頻度が少ない日も想定されます。本サービスでは、リストバンドで1週間測定したデータを用いた総合的な評価を行います。睡眠クリニックで50名の無呼吸疑い患者の終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査と弊社のリストバンド+クラウド処理の比較実験の結果、5日間のデータを用いた判定で91%の検出感度(無呼吸高リスク者を検出する精度)および87%の特異度(低リスク者を誤判定しない精度)を実現しました。

②睡眠ステージ:
 睡眠状態は、生活習慣やストレス様々な要因で日々変動します。一週間の睡眠ステージを見ることで、自分の睡眠リズムがどのようになっているかを可視化できます。睡眠ステージの測定精度は、上記睡眠クリニックでのPSGとの睡眠ステージの比較検査の結果、73%の一致度でした。

③感情・ストレス:
  感情が高ぶって眠れない、あるいはストレスが原因で寝つきにくくなることは、誰にでも経験のあることです。実際、感情やストレスと睡眠の質には密接な関係があり、これらは相互に影響を及ぼします。こうした日々の状態を客観的に見つめ直す手がかりとして、1週間ほど自分の睡眠の質や感情の状態を記録・振り返ることは、自身のストレスマネジメントやメンタルコントロールに役立ちます。たとえば、ストレスの高い日には睡眠が浅くなっていないか、逆にリラックスできた日にはどのような感情や行動があったかを可視化することで、自分にとって効果的なリラクゼーション法や気分転換のパターンを発見できるようになります。

④歩数:

 適度な運動は良い睡眠に貢献すると言われています。一週間の日中の歩数と睡眠の質を知ることで、自身の歩数と睡眠の質の関係を把握できます。

 これらの解析結果のサマリは結果表示画面上にカラーチャート、レーダーチャート等で分かりやすく表示するとともに、同結果に基づいた分析結果や快眠に向けたアドバイスを提示します(図2-図4に例示)。なお、分析およびアドバイスは北里大学大学院医療系研究科産業精神保健学 田中克俊 教授の監修の下、作成しました。また、これらの結果は、非スマホユーザには紙媒体で、スマホ利用者にはWEBで提供するとともに、本人許諾の下、産業医等の専門家は閲覧の他、各詳細データのファイルダウンロードや印刷ができます。

  図2. 一週間の睡眠ステージ、無呼吸イベント数、歩数、感情、ストレスを一目で把握できます(PCスクリーンショット)
 図3. 異常値がでた判定は各項目ごとにメッセージが表示されるとともに、判定結果に基づいた快眠アドバイスも提供します (PCスクリーンショット)
図4 詳細画面では指定日の睡眠ステージ、無呼吸イベント数、ストレス、感情変化、歩数を表示できます 同図の例では無呼吸近傍のストレスおよび「緊張」領域感情増加が観測されました(PCスクリーンショット)

より多くの方に「MIRUWS WEEAK-快眠」を知っていただくために

 本年7月~9月は「MIRUWS WEEAK-快眠」を、より多くの方に知っていただくために、以下の施策を予定しています。

①お試し先行サービス:

 本年8~9月は先行お試しサービス期間として、通常10ユーザ最小の企業向けサービスを、期間中各社2ユーザのお試し版として20社上限/月で提供します。価格は3.8万円ですので、比較的手軽に本サービスを試していただけます。予約受け付開始は7月16日(水)です。なお、10月以降の本運用時には、ユーザ数による価格割引設定があります。予約および詳細は、弊社拡販パートナーの三峰電気にメイルで問合せ御願いします(注3)。

②国際モダンホスピタルショウ(注4):

 7月16-18日に東京ビックサイトで開催される掲題の展示会では、「MIRUWS WEEAK-快眠」の可視化画面やリストバンドによる感情推定のデモを行います。皆様の御立ち寄りを歓迎します。
③IEEE国際学会EMBC2025(注5):

 7月14日~17日にデンマーク、コペンハーゲンで開催される生体医工学の国際学会EMBC2025で仮想センサMIRUWSの概要を株式会社ミルウスおよび本開発に参画した横浜国立大学、東北医科薬科大学、広島市立大学連名でパネル発表(7月16日午後)を行います。この発表では、サスペンスドラマ視聴時の感情・ストレス・連続血流圧が連動して変動する例などを紹介します。また、本仮想センサが出力する多様なデータをIEC63430(注6)として国際標準化されたIoTコンテナに個人データ制御情報とともに搭載して、本人主導のデータ流通を実現する手法や中央大学研究開発機構が開発した秘密分散方式(注7)を用いて複数のサーバにパーソナルヘルスレコード(PHR)データとして安全に分散保管する方式についても提案します。

注1: A&D社ライフレコーダー: UW331-BLE  詳しくは下記のURLを参照御願いします。

https://www.aandd.co.jp/products/medical/no-me/me-softwares/uw303ble_uw331ble/

注2:本サービスで可視化する各指標は、自身の行動変容・受診の動機づけや専門家のアドバイスの参考情報として用いる事を目的としています。診断や治療などに用いる事はできません。

注3: 本サービスに関する問い合わせや予約は下記の三峰電気株式会社にメイルで御願いします。

 mhc-srv@mitsumine-elec.com(ミルウスサービス専用メールアドレス)

注4: 本サービスの展示は国際モダンホスピタルショー2025の北海道ブースにて展示します。詳しくは下記を参照願います。
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/ssg/monodukuri/hospitalshow2025.html

注5: EMBC2025学会のサイトを参照願います。 https://embc.embs.org/2025/
注6: IEC63430 IoTコンテナに関しては下記のサイトを参照願います。

 https://www.tis.co.jp/news/2024/tis_news/20250307_1.html 

注7: 本サービスで今後採用予定の秘密分散方式については以下のURLを参照願います。
 https://japansecuritysummit.org/2025/01/10941/

注8:本サービスは、公益財団法人 北海道科学技術総合振興センター
https://www.noastec.jp/

および北海道中小企業総合支援センター

https://www.hsc.or.jp/

の補助金を活用し、開発しました。
また、弊社は経済産業省、国際標準の獲得・普及促進事業「セキュアなセンサデータストアシステム国際標準化」プロジェクトに参画しています。

https://www.miruws.com/topics/detail/id=207 

 
 担当者コメント

株式会社ミルウス 代表取締役 南 重信

本サービスは2016年に北大発スタートアップとして発足した弊社が地元の北海道や東京都、愛知県等で実施した多くの実証試験の成果・反省に基づき、IT弱者・健康無関心層の皆様にも手軽に自身の健康、特に睡眠の課題を把握していただき、行動変容や受診のきっかけになればとの想いで開始するサービスです。是非、多くの方に活用していただき、睡眠・健康の悩み解決の一助になれば幸いです。また、睡眠と感情の関係など、まだ多くの研究課題が残されています。多様な大学・研究機関との連携でウェルネス可視化技術の発展に少しでも貢献できればと考えています。

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会社概要

株式会社 ミルウス

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URL
http://miruws.com/
業種
情報通信
本社所在地
札幌市北区北21条西12丁目2 北大ビジネス・スプリング209
電話番号
090-8465-5310
代表者名
南 重信
上場
未上場
資本金
3110万円
設立
2016年11月