国内ブランド初!「サステナブルファッション」の見える化?木の実由来のファッションブランド「KAPOK KNOT」が自社アウター全製品のカーボンフットプリント(CO2・温室効果ガス排出量)を算出

Allbirdsがオープンソース化した「ライフサイクルアセスメント(LCA)ツール」を活用。2月10日(木)Allbirds日本法人代表の竹鼻圭一氏とカーボンフットプリントに関するトークイベントを実施

KAPOK JAPAN株式会社

世界第2位の環境汚染産業と言われるアパレル業界のサステナブルシフトが重要課題とされる中、「Farm to Fashion」を掲げ、農園からこころよい暮らしを届ける木の実由来のファッションブランド「KAPOK KNOT(カポックノット)」(運営:KAPOK JAPAN株式会社)はこの度、自社製品の製造過程から廃棄に至るまで排出される「カーボンフットプリント」を算出いたしました。

サンフランシスコ発のサステナブルなライフスタイルブランド 「Allbirds(オールバーズ)」が2021年4月に発表した「ライフサイクルアセスメント(LCA)ツール」を参考に計算いたしました。2022年2月10日(木)に日本橋のショールーム「Farm to Fashion Base」にてメディア向けの結果発表イベント及び、Allbirds日本法人 代表の竹鼻圭一氏とのトークイベントを実施いたします。同日より、全アイテムのカーボンフットプリントを店頭の製品タグと商品ページに開示いたします。

 
  • 国内の小さなファッションブランドがカーボンフットプリントを算出する意義

「Farm to Fashion」を掲げ、農園からこころよい暮らしを届けるファッションブランド、KAPOK KNOT (カポックノット)は木の実由来の「カポック」でサステナブルな新素材を開発し、たった5mmの薄さで、羽毛ダウンの暖かさを実現しました。カポックという植物は東南アジアに自生し、その実のワタはコットンの1/8の軽さ、吸湿発熱という高い機能性を備えています。しかし、繊維の軽さと短さ故にワタから糸への加工が難しく、多くの企業が衣類への商品化を諦めてきました。KAPOK JAPAN は国内大手繊維メーカーとの研究開発の末、カポックのシート化に成功し、カポックを用いた衣類をつくるブランド、KAPOK KNOTを設立しました。生産者、消費者、地球環境の視点に寄り添いながら、機能性とデザイン性を兼ね備えたサステナブルなモノづくりを目指しています。


日本を代表するサステナブルなブランドを志す上で、自社のカーボンフットプリントを計算し、発表することは消費者の信頼を得るために不可欠です。また、現在、欧米や中国を中心に、世界各国で脱炭素化への取り組みが加速する一方、日本ではまだまだ馴染みがない話題であるのが現状です。

KAPOK KNOTは「Farm to Fashion」という考え方を大事にし、「どこで、どうやってモノがつくられてるか」を見える化し、知ることこそが、よりサステナブルで意志のある選択をする最初の一歩になると考えます。生活者により身近な存在である、ファッションブランドという立ち位置から「カーボンフットプリント」を発信することで、微力ながらカーボンフットプリントへの関心拡大へ貢献できればと願っています。今回の計算は、Allbirdsが2021年4月に発表した「ライフサイクルアセスメント(LCA)ツール」を元に、自社の計算方法を用いて実施いたしました。

KAPOK JAPAN 代表深井喜翔のコメント
今回、Allbirdsさんがオープンソース化されたLCAツールを使うことで、初めてカポックノットのCFPを公表することが出来ました。2019年10月にブランドを設立して以来、「今、ファッションを楽しむこと」と「未来について考えること」は両立できると言い続けてきました。今回の発表により、このメッセージを更に力強く発信できると感じています。私たちはAllbirdsさんの「ビジネスの力で気候変動を逆転させる」という言葉に共感し、その一員でありたいと想いました。商材やサービスは違えど同じサステナブルな世界を目指すブランドはこれからも増え続けることは間違いありません。今回の発表が明るい未来を創るキッカケになると心から信じています。

Allbirds日本法人 代表の竹鼻圭一氏のコメント
「ビジネスの力で気候変動を逆転させる」がオールバーズのパーパスです。KAPOK KNOTという日本の若く希望に溢れたブランドが、我々が2021年4月のアースデーに誰もが使える様に公開したカーボンフットプリント(CFP)のツールを使い、商品全てにCFP値を表示される事を大変嬉しく思います。気候変動を逆転するには一社ではできません。生活を楽しみながら気候変動を逆転させる思いを共にするブランドが、これからも日本で増えてくる事を確信しています。KAPOK KNOTさんがその先駆者である事を、共に歩んでいけることを心強く思います。
 

  • カーボンフットプリントの計算方法と課題

 


カーボンフットプリントには、大きく分けて、1) サプライチェーン全体の排出量  2) 製品ごとの排出量、を計算する二つの算出基準があります。KAPOK KNOTでは、生活者により身近である後者に基づいた、製品のライフサイクルを【素材、製造、輸送、消費者使用、廃棄】の五つのフェーズに分割する「ライフサイクルアセスメント」で算出いたしました。

AllbirdsのLCAツールを元に算出しつつ、より自社の商品ライフサイクルに適した数値に応用させるため、新たなリソースデータの取得に勤しみました。例えば、東北にある縫製工場による電力使用や、一部素材のカーボンフットプリント等。しかし、国内のカーボンフットプリントの情報に関してはオープンリソース化が進んでおらず、アクセスするのは至難でした。手に入るリソースを最大限活用したのが今回の発表です。極めて小さい一歩ではありますが、消費者のカーボンフットプリントへの関心が少しづつ高まることを目的とします。関心が高まることで、オープンリソース化につながり、カーボンフットプリント算出のハードルが下がり、さらに算出精度が上がることで、結果的には社会全体でより持続可能な世界を目指せると信じます。

※複数の情報源を基に算出し、不確実性を加味するため「Uncertain Score(平準化スコア)」を加えております。
※今回の算出は製品ライフサイクルの 5つのフェーズ【素材、製造、輸送、消費者使用、廃棄】のうち、

 【輸送・廃棄】は、消費者の居住地域によって値が異なるため含めておりません。

LCAツール: https://allbirds.jp/pages/carbon-footprint-calculator

 

  • 結果のご報告 / 開示方法
KAPOK KNOTのアウターの中で、一番カーボンフットプリント量が低かったレディースエアースムースシャツは8.25kg、最大のチェスターコートが24.87kgという結果が出ました。環境省によると、国内の服1着当たりのカーボンフットプリント排出量は約26.1kgであり、KAPOK KNOTのアウターが平均よりも低い値であることが分かりました。
 

※比較参考値:樹種によって異なりますが、一般的に一本の木が年間で吸収するCO2が15~30kg
※比較参考値:米医療雑誌によると、食用鳥肉1kgのカーボンフットプリントは5.4kg-CO2であり、
       それをダウンジャケット1着(30羽相当)に換算すると約324kg-CO2


2月10日(木)以降、お客様とのコミュニケーションの中で、カーボンフットプリントについて発信し、理解を深めるきっかけになれる様、商品毎のカーボンフットプリントを店頭商品の下げ札、ブランドサイト上の商品ページに開示いたします。

 

 
  • カーボンフットプリントが生活者に与える影響
世界各国ではすでに本格的な炭素税の導入が進んでいます。例えば、フランスではCO2排出量1ton当たりに約6,000円の炭素税が企業に課税されます。一方、日本では、2012年に地球温暖化対策税としてカーボンプライシングが導入されており、化石燃料の購入時1ton当たりのCO2排出に289円が課税されています。金額は諸外国と比較すると安く、課税対象も限られていますが、電気代の値上げなど、少しづつ生活に直接影響が出ています。

国内でも今後の課税金額の値上げや対象範囲の拡大が議論され、生活者への直接的な影響が増えることが予測されます。地球環境のためにも自分のためにも、カーボンフットプリントは生活において知っておくべき選択基準となります。
 
  • KAPOK KNOTの今後の展望
カポックのワタ自体は植物のためカーボンネガティブですが、製品に使われている衣服用に開発したシートはカポックとリサイクルポリエステルを混合しているため、CO2を排出しています。このシートの生分解性100%化を目指して現在開発を行っており、年内の商品化を見込んでいます。
 
  • メディア向けトークセッションイベントのご案内

KAPOK KNOT x ALLBIRDS JAPANメディア向けトークイベント

 

トーク概要:
・ KAPOK KNOTの製品別カーボンフットプリント計算の背景と活用の紹介
・ 企業がカーボンニュートラルに取り組む意義と課題について
・ Allbirds のCFP計算ツールのご紹介やオープンソースにした背景など
・ 今後の展望  /  質疑応答

その他コンテンツ
・参加者の私服のカーボンフットプリントをその場で計算するワークショップ

登壇者プロフィール

Allbirds日本法人 代表
竹鼻圭一 たけはな けいいち
2019年9月よりオールバーズ合同会社 マネージングディレクター(日韓)Nike米国本社、アジア、欧州リージョン歴任。ユニクロ、Arc’teryxのアジア リージョン コマーシャルディレクターを経て現職
 

KAPOK JAPAN 代表
深井 喜翔 ふかい きしょう
2014年慶應義塾大学卒業後、ベンチャー不動産、大手繊維メーカーを経て、家業である創業75年のアパレルメーカー双葉商事株式会社に入社。現在の大量生産、大量廃棄を前提としたアパレル業界に疑問を持っていたところ、2018年末、カポックと出会い運命を確信。2020年1月よりKAPOK JAPANを設立。

イベント概要
[開  催  日] 2022年2月10日(木)
[時  間] 13時00分~14時15分
[開催方法] ・オフライン:日本橋ショールーム「Farm to Fashion Base」(事前申込制:先着10名)
                 ・オンライン:ZOOM配信  (事前申込制:人数無制限)
[住  所] 〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1丁目10−1 宮永ビル 1階
[参加方法]   以下のフォームから必要情報を記入お願いします。
      https://forms.gle/YnJrvL6F45GrZVoLA
      ※昨今の情勢を鑑みて、オフライン参加の定員は先着10名とさせていただきます。
 
  • KAPOK KNOTについて
「Farm to Fashion」を掲げ、農園からこころよい暮らしを届ける木の実由来のファッションブランド「カポックノット」。たった5mmの薄さで、ダウンの暖かさを実現しました。
世界第2位の環境汚染産業と言われるアパレル業界の大量生産・大量廃棄のシステムに衝撃を受けた代表が、カポックという素材に出会って創業を決意。

カポックは東南アジアに自生する植物で、コットンの1/8の軽さ、吸湿発熱という機能を備えていますが、その繊維の軽さと短さ故に糸への加工が難しく、多くの企業が商品化を諦めてきました。国内大手繊維メーカーとの研究開発の末、カポックのシート化に成功。

生産者、消費者、地球環境の視点に立ち、製品ができてから届くまでに関わる人に寄り添ったモノづくりを目指し、日本を代表するサステナブルなブランドを志しています。

HP: https://kapok-knot.com/
Instagram: @kapok_knot_jp

 
  • KAPOK JAPAN株式会社 会社概要
事業内容: アパレル製品の商品企画・貿易・販売
代表: 深井喜翔
本部: 大阪府吹田市千里山東1丁目7番18号
公式サイト:https://kapok-knot.com/pages/corp

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会社概要

KAPOK JAPAN株式会社

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URL
https://kapok-knot.jp/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
大阪府吹田市千里山東1-7-18 パレフタバビル3階
電話番号
06-7777-1477
代表者名
深井喜翔
上場
未上場
資本金
-
設立
2020年01月