波からクリーンエネルギーを生成 海洋の再エネ利用に向けた「波力発電設備」の実証実験を富山県にて実施
夜間・雨天時にも安定した発電を実現。再エネの季節や時間帯による変動補完に向け、さらなる開発を開始
日本海ガス絆ホールディングスグループの株式会社日本海ラボ(本社:富山市、代表取締役社長:新田洋太朗、以下「日本海ラボ」)は、日本海ガス絆ホールディングス株式会社(本社:富山市、代表取締役社長:新田洋太朗、以下「日本海ガス絆HD」)が主催する「NGAS-Accelerator Program 2024」を、株式会社ゼロワンブースター(本社:東京都千代田区、 代表取締役CEO:合田ジョージ、 以下「01Booster」)とともに運営しています。
この度、本プログラム採択企業のYellow Duck株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役:中山繁生、以下「Yellow Duck」)が開発する波力発電装置に関する実証実験を実施し、再生可能エネルギーの導入拡大における海洋再生エネルギーの有効性を検証したことをお知らせします。また、4月4日(金)に、NGAS-Accelerator Program 2024の取り組みを公開いたしました。
記事URL:https://01booster.com/feature/open-innovation/ngas2024-demoday/#yellow-duck

実証実験の概要
本実証実験は、Yellow Duckが開発する波力発電設備を港湾施設に設置することで、発電量や稼働時間等の技術的検証を行うもので、海洋再生可能エネルギーの有効性確認と実用化に向けた課題抽出を目的としています。実証は日本海ガス絆HD及び富山県土木部港湾課及び富山県富山新港管理局からの承諾・許可を経て、富山県射水市にある伏木富山港新湊地区にて、2024年12月12日(木)から14日(土)の3日間にわたって行われました。
-
目的
-
発電における海洋再生エネルギーの有効性の確認
-
実用化に向けた課題の抽出
-
-
実施場所
-
伏木富山港新港地区(富山県射水市奈呉の江8)
-
-
実施期間
-
2024年12月12日(木)~14日(土)
-
-
各社の役割
-
Yellow Duck
-
発電設備の開発と設置・運搬
-
実証期間中における設備の保守点検
-
実証データの計測および分析
-
-
01Booster
-
アクセラレータープログラムの運営
-
実証実験の実施に向けた調整
-
-
日本海ガス絆HD及び日本海ラボ
-
アクセラレータープログラムの運営
-
実証場所の探索、実施にかかる許認可の申請
-
発電設備の運搬及び設置支援
-
実証期間中における設備の保守点検
-
-

実証実験の結果と今後の展望
本実証実験にて、海洋の波エネルギーを利用してクリーンエネルギーを生成することに成功しました。太陽光発電の出力が低下する雨天・曇天時、及び夜間にも発電することから、波力は天候や時間帯における変動を補完する新たな再エネ電源として期待できることを確認しました。本実証実験をきっかけに、Yellow Duckは発電効率の向上とさらなる安全性および耐久性の確保等、設備の実用化に向けた開発を加速させるとともに、広大な海の利活用に向けた取り組みを強化していきます。
Yellow Duckは今季実施した伏木富山港、博多漁港、大阪南港での実証実験を以て、シードステージの技術開発を完了し、沖合での運用に向けた「浮体型波力発電装置」の開発に進んでまいります。


Yellow Duckの概要

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像