デジタルハリウッドとneoAI、Webデザイン・動画制作の学習を革新する作品フィードバックAI「Ututor」の実証を実施
付せん形式・タイムテーブル形式で改善点を直感的に可視化。2025年秋頃正式版リリースへ
株式会社neoAI(本社所在地: 東京都千代田区、代表取締役社長: 千葉 駿介、以下neoAI)と、文部科学省認可の大学・大学院や人材養成スクールを通じて、クリエイティブな学びを幅広い層へ提供するデジタルハリウッド株式会社(本社所在地: 東京都千代田区、代表取締役社長兼CEO:春名 啓紀、学長:杉山知之、以下デジタルハリウッド)が共同開発中のチューターAI『Ututor(ユーチューター)』において、新たにWebデザインおよび動画制作領域での実証プロジェクトを実施し、検証した視覚的フィードバック機能の有効性を実証しました。

■ 実証実施の背景
Ututorの新領域(Webデザイン・動画制作)への展開
両社は2024年10月より、まずCG・グラフィックデザイン領域を対象とした実証プロジェクトを開始し、AIによる作品評価・改善提案機能の有効性を検証してまいりました。この度、その成果を踏まえ、新たにWebデザインおよび動画制作領域へと対象を拡大し、従来の手法に加え、各クリエイティブ領域の制作プロセスに最適化された視覚的なフィードバック形式の開発・検証を行いました。
■ 実証プロジェクトの成果
【Webデザイン領域】
受講生が制作したWebページに付箋を貼るようにフィードバックを表示し、改善箇所が一目で分かる機能を検証しました。

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良い点は緑色、改善点は赤色など、フィードバックの種類に応じて付箋の色を変更
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Webデザインの3要素(構造・ビジュアル・メッセージ性)を網羅的に評価
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改善内容に応じて、デジタルハリウッドの動画教材プラットフォーム「Any」から関連教材や参考サイトを自動推薦
【動画制作領域】
受講生が制作した動画に対し、ストーリー構成や演出などの表現面だけでなく、編集ミスなどの技術的な問題も自動検出し、どのカットを直すべきかわかりやすいタイムテーブル形式で表示する機能を検証しました。

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表現面ではストーリー構成の一貫性、画面設計の適切性、BGMの選択など演出の効果を評価
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技術面では音声と映像の同期ズレ、誤字脱字、カット間のつながりの不自然さなどを自動検出
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タイムコード(00:04、00:06等)をクリックすると該当シーンへ即座にジャンプし、効率的な修正作業が可能
■ Ututorの特長
汎用LLM(ChatGPTなど)が文章ベースの回答に留まるのに対し、Ututorは以下の特長を持ち、クリエイティブ教育に特化した実践的な学習支援を実現しています。
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デジタルハリウッドの実務家講師陣のナレッジを組み込んだ専門的評価
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作品上に直接フィードバックを表示する視覚的アプローチ
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技術的なエラーチェックから改善提案まで幅広くカバー
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動画教材との連携や参考作品の提示
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作品をAIに学習されないため、安心して使用できる環境

Ututorは、AIのパターン認識能力とデジタルハリウッドの教育ノウハウを融合させ、一貫性のあるフィードバックと的確な学習リソースを提供します。客観的な評価基準を持つ「もうひとりの講師」として、人間の講師・トレーナーと連携し、初学者が自信を持って作品制作に取り組める環境を実現しています。
■ 今後の展開
実証実験の成果を踏まえ、以下の展開を予定しています。
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2025年7月:β版リリース
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プロジェクト第1期で実施したCG・グラフィック分野のチューター機能追加
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2025年秋頃:正式版リリース
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デジタルハリウッドの教材プラットフォーム「Any」と統合
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本プロジェクトで実施したWebデザイン・動画制作分野のチューター機能追加
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デジタルハリウッドとneoAIはこれからも、未来のクリエイティブ教育に向けて新たな価値を共創し続けます。
■neoAI 会社概要
社名:株式会社neoAI
所在地:東京都千代田区神田須田町2−5 東京神田須田町ビル2階
代表者:代表取締役社長 千葉 駿介
事業内容:AI技術の研究・開発およびソリューション提供
■デジタルハリウッド会社概要
社名:デジタルハリウッド株式会社
所在地:東京都千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水ソラシティ アカデミア 4F
代表者:代表取締役社長兼CEO 春名 啓紀
事業内容:スクール事業、大学大学院事業、学校法人、企業ならびに自治体向けコンサルティングサービス事業
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