インパクトスタートアップ協会、経済産業省と日本貿易振興機構(JETRO)とともに次世代の起業家教育で連携

「社会課題の解決」と「持続可能な成長」を両立させ、ポジティブな影響を社会にもたらすことを目指すインパクトスタートアップ協会(Impact Startup Association、以下ISA)は、経済産業省と日本貿易振興機構(JETRO/ジェトロ)が共催する社会起業家アクセラレーションプログラム「ゼロイチ」と連携し、次世代の社会起業家育成を目指した取り組みを支援しました。

2024年度のメンターとしてISA正会員企業が2名参画したほか、「ゼロイチ」の最終プログラムとして開催された「ゼロイチファイナルピッチ2025」では、特別トークセッションにISA代表理事 水野 雄介が登壇するなど、ISAが持つインパクトスタートアップの専門知識とネットワークを提供し、社会的起業への志を持つ学生の成長を後押しする活動に取り組みました。

本連携を通じて、若者がインパクトスタートアップの担い手として活躍できる基盤を築き、持続可能なイノベーションの創出と多様なキャリア選択肢の拡充をさらに目指してまいります。

■J-StarX「ゼロイチ」(学生社会起業家創出コース)について

「ゼロイチ」は、次世代の社会起業家を育成するための官民連携*プログラムです。社会課題解決に志を持つ学生が、「ゼロ」の中から社会を変革する「イチ」を生み出すための事業開発支援を行います。

近年、特に若い世代において社会的起業への関心が高まっており、「ゼロイチ」は学生の社会的起業家としての成長を促進するため、国内合宿型プログラムや社会起業家による伴走支援、海外研修を提供しています。これにより、参加者は社会課題解決の現場を学び、グローバルな視野を養いながら、社会を変革する力を身につけます。

*本プログラムは、経済産業省と日本貿易振興機構(JETRO)が主催し、株式会社ボーダレス・ジャパンと株式会社リディラバ(Ridilover)が事務局を運営しています。

【2024年度「ゼロイチ」の社会起業家メンター】

(氏名の五十音順)

  • 株式会社HQ 代表取締役 坂本 祥二 氏 <ISA正会員>

  • 株式会社ローカルベンチャーグループ 代表取締役 富田 安則 氏

  • ポーダレス・ブルキナファソ 代表 原口 瑛子 氏

  • 株式会社ローランズ 代表取締役 福寿 満希 氏

  • KAPOK JAPAN株式会社 代表取締役 深井 喜翔 氏 <ISA正会員>

  • 一般社団法人Fukusen 代表理事 細野 真悟 氏

  • 株式会社スマイルバトン 代表取締役 三原 菜央 氏

  • 株式会社フーディソン 代表取締役CEO 山本徹 氏

  • スパイスファクトリー株式会社 取締役CSO 流郷 綾乃 氏

  • ベータ・ベンチャーキャピタル株式会社  代表取締役 渡辺 麗斗 氏

■経済産業省からのコメント

社会起業を目指す学生を支援する「ゼロイチ」は2023年に発足しました。昨年も学生へのメンタリングやイベント登壇などでISA会員企業様のご協力を頂き、多くの学生に社会起業への一歩を踏み出す場を提供することができました。ISAの起業家の皆様は、学生のロールモデルとなる存在です。今年度さらに連携を深めることにより、ゼロイチを起点として、業界の第一線のプレーヤーと、次世代の卵達のコミュニティが形成されるとともに、若年世代における社会起業の波が社会に広がることを期待しています。

■ISA正会員のHQ 坂本氏、KAPOK JAPAN 深井氏がメンターとして参画

正会員の2社がメンターとして参画し、起業を目指す学生に伴走させていただきました。参画への思いを紹介します。

【株式会社HQ 代表取締役 坂本 祥二氏のコメント】

社会の多様な課題に向き合い、新たな価値を創出する社会起業家の存在は、持続可能な未来を築く上で欠かせないものです。一方で、自らの起業を通じて実感したのは、社会課題を解決するビジネスを形にしていく上で、形式知以上に実践知の重要性です。

他者から学ぶ素直さ、自らの志を信じ抜く勇気、現場に飛び込む行動力、課題の本質を突き詰める執拗さ、そして諦めずにやり切る粘り強さ──これらは、机上の学びだけでは決して培うことができません。「ゼロイチ」のプログラムは、困難な挑戦を乗り越えてきた実践者と次世代のリーダーが真剣に向き合い、挑戦のリアルを共有する貴重な場です。それは単なる教育コンテンツを超え、本当に挑戦する人を増やし、理想を現実に変えるきっかけとなりえます。

このプログラムを通じて、ひとりでも多くの起業家が新たな一歩を踏み出すことを心から願っています。

【KAPOK JAPAN株式会社 代表取締役 深井 喜翔氏のコメント】

ゼロイチのメンターとして携わるのは、今年で2回目になります。

このプログラムに参加する理由は「社会をより良くする流れを加速させる」という想いからです。自分の事業を通じて感じたこと、それは社会課題の解決には計り知れないエネルギーと覚悟が必要だということでした。

その過程で得た知見や経験を次の世代に少しでも還元し、一緒に課題と向き合い、挑戦する。

私は、私たち1人ひとりの小さな行動が繋がり、社会をより良くする原動力になると信じています。

ゼロイチメンターとして、そして1人の社会人として、「半学半教」の精神を胸に、これからも皆さんと伴走させていただきました。このプロジェクトに関わる全ての人が、より良い社会の実現に貢献できることを、心から祈念しております。

◾️2025年2月26日(水)に開催された「ゼロイチファイナルピッチ2025」の様子

「ゼロイチ」プログラムの集大成である本イベントでは、行政関係者やVC、社会起業家が審査員となり、7カ月間研鑽してきたゼロイチ生のビジネスプランピッチに対してフィードバックを行い、受賞者を決定。また、「インパクトスタートアップと大企業が描く未来:社会課題解決への挑戦」をテーマにトークセッションを実施しました。審査員には、ISA正会員の株式会社コーチェット 代表取締役 櫻本 真理 氏が参加し、トークセッションには、ISA代表理事のライフイズテック株式会社 代表取締役CEO 水野 雄介 氏が登壇しました。

◾️インパクトスタートアップ協会について

インパクトスタートアップは、「社会課題の解決」と「持続可能な成長」の両立を目指す企業体を指します。ISAは、インパクトスタートアップエコシステムを構築し、持続可能な社会の実現を目的とし、2022年10月14日に設立いたしました。

政財官と協働し、より良い社会を創出するためのポジティブ・インパクトを与えるスタートアップが数多く生まれ、継続的に成長していく環境を作ることを目指し、「共有」「形成」「提言」「発信」の4つの柱で活動を実施しています。現在、協会のパーパスに共感し正会員として活動を共にするインパクトスタートアップ企業は206社、活動趣旨に賛同いただきインパクトエコノミーの拡張を支援する賛同会員は、日系・外資系企業を含め15社となりました。

今後も「社会課題の解決」と「持続可能な社会」の実現に向け、正会員・賛同会員の皆様からのご支援・協力を受け、精力的に活動に取り組んでまいります。

なお、ISAは活動の拡大に伴い、事務局スタッフを更に募集する運びとなりました。現在、政財官学などの各界から多くの相談・要望を頂いております。ISAの掲げるパーパスの実現を目指し、幅広いステークホルダーと共創しながら、協会運営全般にコミット頂ける方を募集しております。詳細や各種ご質問に関しては、「info@impactstartups.jp」までお問い合わせください。

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会社概要

URL
https://impact-startup.or.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区一番町 8 住友不動産一番町ビル 7階
電話番号
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代表者名
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上場
未上場
資本金
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設立
2022年09月