就労支援B型事業所「わくぽに」、緑豊かな廃校を新たな活動拠点へ!
〜自然との共生により利用者の心と体のウェルビーイングを促進〜
株式会社IGNITION(本社:千葉県袖ケ浦市、代表取締役:佐藤 吏、以下 IGNITION)が運営する就労継続支援B型事業所「わくぽに」(千葉県袖ケ浦市蔵波台)は、この度、千葉県袖ケ浦市に位置する廃校施設(旧平岡小学校幽谷分校)を新たな作業場所として活用開始したことをお知らせいたします。豊かな緑に囲まれたこの恵まれた環境の中で、従来の活動に加え、ハーブの生育やメダカの飼育といった新たな取り組みも開始し、利用者の皆様の心身の健康増進、多様な就労機会の創出、そして地域コミュニティとの連携強化を目指します。

■ 自然との触れ合いがもたらす、計り知れない恩恵
近年の複数の研究(※1, ※2)により、屋内外の緑に触れることは、抑うつ症状の軽減、孤独感や恐怖感の緩和に繋がり、心理的な回復感を高める効果が報告されています。特に、自然豊かな環境はストレス軽減や注意力の回復を促し、精神的な安定に寄与するとされています。さらに、緑地へのアクセスは、うつ病や不安、認知症、統合失調症、ADHDといった精神疾患のリスクを低減する可能性も示唆されています。
「わくぽに」では、この度の廃校活用を機に、自然が持つこれらの力を最大限に引き出し、利用者の皆様が心身ともに健やかに、そして前向きに日々の活動に取り組めるよう、最適な環境づくりを追求してまいります。

(※1) Zhang, J., Browning, M.H.E.M., Liu, J., Cheng, Y., Zhao, B., & Dadvand, P. (2023). Is indoor and outdoor greenery associated with fewer depressive symptoms during COVID-19 lockdowns? A mechanistic study in Shanghai, China. Building and Environment, 227, 109799.
(※2) Zhang, Y., Wu, T., Yu, H., Li, Z., Fu, J., Xu, J., Liu, L., & Tang, C. (2024). Green spaces exposure and the risk of common psychiatric disorders: A meta-analysis. SSM - Population Health, 25, 101630.
■ 廃校活用による地域活性化と新たな福祉モデルへの挑戦
IGNITIONは、「世界で戦える人材を育成する」というパーパスのもと、環境・健康・教育・福祉の4分野を連携させ、社会課題解決に取り組んでいます。就労継続支援B型事業所「わくぽに」は、福祉事業の中核として、アクアポニックス技術を用いた黒高麗人参の生産・販売などを通じ、利用者の経済的自立と社会参加を支援してまいりました。月額4.5万円以上という全国平均を大幅に上回る工賃目標も、その挑戦の一つです。
今回の廃校活用は、IGNITIONが袖ケ浦市旧平岡小学校幽谷分校跡地利活用事業(2025年2月選定)の一環として、遊休資産の有効活用による地域活性化と、障がいのある方々へのより質の高い就労支援の両立を目指すものです。利用者の皆様が、より広々とした自然豊かな環境で、多様な活動を通じて「ワクワクする気持ち」を感じながら、その人らしい働き方や自己実現を追求できる拠点となることを確信しています。


■ 新拠点「わくぽにの森」(仮称)での主な活動内容
1. 自然調和型ワーク
季節の移ろいを肌で感じられるスペースや、明るく開放的な旧校舎内で、利用者の特性や希望に応じた軽作業や創作活動を行います。

2. 生命(いのち)と触れ合うアニマルセラピー効果も期待される飼育活動
-
錦鯉の育成・管理: 色鮮やかな錦鯉の世話を通じて、生命の尊さや育てる喜びを学びます。創作活動として錦鯉デザインの商品の開発も視野に入れています。
-
メダカの飼育・観察・ブリーディング: 比較的手軽に始められ、細やかな観察眼や集中力を養います。多様な品種のメダカを育て、生命の多様性にも触れます。

3. アクアポニックスを活用したサステナブル農業
既存の黒高麗人参栽培に加え、ハーブや葉物野菜など、新たな品目の栽培にも挑戦します。魚と植物を共生させる循環型農業は、環境教育の場としても活用します。


4. 地域交流・学習プログラムの展開
-
飼育している錦鯉やメダカの見学会、収穫体験イベントなどを企画し、地域住民との交流を促進します。
-
IGNITION ACADEMY(レスリングスクール)の子供たちとの連携活動も検討し、世代を超えた学びの場を創出します。
これらの活動は、利用者の皆様の興味や関心、体力に合わせて柔軟に選択・調整できるよう、個別支援計画に基づき丁寧にサポートいたします。

■ 株式会社IGNITION 代表取締役 佐藤 吏のコメント
この度、歴史ある学び舎を『わくぽに』の新たな活動拠点として再生できる機会をいただき、大変光栄に存じます。ここは、単なる作業場所ではなく、利用者の皆様が自然と触れ合い、生命の営みを感じ、地域と繋がりながら、自身の可能性を広げていくための『共生の森』のような場所にしたいと考えています。私たちは、福祉を『支える』だけでなく、共に『価値を創造する』ものと捉え、今回の廃校活用が、障がいのある方の新たな就労モデルの確立と、地域社会の活性化に貢献できると信じています。自然の力、人の可能性、そして地域の絆を力に、未来への種を蒔き続けてまいります。
■ 「わくぽに」サービス管理責任者 山口 竜のコメント
地域の皆様のおかげで障がいを持つ人が活躍できる場所ができました。障がいがあるという理由だけで働く機会を持たせてもらえない障がい者が多くいます。人は働くことで誰かの役に立っていると感じ、仲間意識も生まれ人としても成長します。小学校として多くの成長を見届けてきたこの学び舎を引き継ぐことに大きな意味があると感じています。障がい者の仕事は単純で重労働が多いのですが、ここでは屋内の軽作業です。障がいがあっても、障がいがなくても、安心して活躍できる場所を提供してくれた袖ケ浦市の皆様に大変感謝しています。私たち「わくぽに」の応援をよろしくお願いいたします。
■ 就労継続支援B型事業所「わくぽに」について
「わくぽに」は、「ワクワクする気持ち」とIGNITIONの基幹技術である「アクアポニックス」を組み合わせた名称です。利用者が常に前向きな気持ちで活動に取り組めるよう、個々の能力や特性に応じた多様な就労機会を提供し、一般就労に向けたスキルアップや自己実現を支援しています。アクアポニックスを活用した黒高麗人参の生産・加工・販売や錦鯉の世話など、付加価値の高い独自の取り組みを通じて、利用者の工賃向上を目指しています。
■ 株式会社IGNITIONについて
「世界で戦える人材を育成する」をパーパスに掲げ、2021年8月に設立。元レスリング日本一経験者という異色の経歴を持つ創業者らによって率いられ、環境(アクアポニックス)、健康(黒高麗人参)、教育(レスリングアカデミー)、福祉(就労継続支援B型事業所「わくぽに」)の4事業を連携させ、社会課題の解決と人材育成に取り組んでいます。千葉県SDGsパートナー認定企業(登録番号337番)。袖ケ浦市旧平岡小学校幽谷分校および君津市旧小糸小学校の跡地利活用事業者。
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社IGNITION 広報担当:大坂 昂
電話番号:080-1824-3204
Email:info@ignitionjapan.com
すべての画像