【イベントレポート】支援者を支えるメンタリングの力~孤独・孤立に向き合う支援者のための対話~
NPO職員を「聴く力」でサポートする『NPOメンタリングプログラム』2024年度 成果報告会
日本における「プロボノ」の草分けとして国内最多のコーディネート実績を持つ認定NPO法人サービスグラント(東京都渋谷区、代表理事:嵯峨生馬 以下、サービスグラント)は、2024年度の「NPOメンタリングプログラム」の成果報告会として、「支援者を支えるメンタリングの力~孤独・孤立に向き合う支援者のための対話~」を3月6日(木)にオンラインで開催。2024年度に36名の子育て中の女性たちがメンターとなり、18組のNPO等を支援した成果ついて紹介したイベント内容を、レポートとして公開しました。

イベントでは、支援を受けた団体の方とメンターとして参加くださった方の経験者トークに加え、スペシャルゲストトークとして、一般社団法人日本NVC研究所 代表理事 今井麻希子さんから見た「NPOメンタリングプログラム」の意義、価値について伺いました。
【URL】
経験者トークセッション「支援者を支えるメンタリングの力」メンター参加者
https://mamabono.org/post_report/mentoring2025event_keikensha/
スペシャルゲストトーク「支援者を支えるメンタリングの力」今井麻希子さん
https://mamabono.org/post_report/mentoring2025event_specialtalk/
活動のことも個人的なことも相談。背中を押してもらえる、双方に良い経験に
NPOメンタリングプログラム経験者トーク
NPO団体(メンティ):「ふれあい交流サロン 南正雀まるっと。」代表 茂上さつきさん
プロボノワーカー(メンター):知香さん
主な内容
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メンタリングで扱ったテーマについて
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メンタリングの進め方
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印象に残っているエピソード
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全体を通してのプログラムの感想
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NPOの皆さんへメッセージ:支えられる支援の必要性
茂上さんからは、自身の家事と活動の両立の悩みや、活動に関する人間関係についての相談に対し、メンターからの共感や的確なアドバイスがもらえたこと。さらに、イベント開催に向けて協賛企業を募ることへの相談では、メンターのおふたりに背中を押してもらい、実際に協賛獲得につなげることができたエピソードなどをお話しいただきました。知香さんからは、NPO運営や活動の意義についての学びにもなり、メンティである茂上さんの熱意に触発され、自身の経験を活かす喜びを感じたという感想を紹介いただきました。
強い思いを持つソーシャルセクターだからこそ、持続可能な活動に必要な支援
スペシャルゲストトーク/今井 麻希子さん
一般社団法人日本NVC研究所 代表理事/株式会社 yukikazet 代表
主な内容:
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NVC(Nonviolent Communication)について
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ソーシャルセクターにおけるメンタリングの必要性
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支援者支援の現状
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メンタリングの3つの意義:NPO職員・団体・社会へ
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今、社会に求められる仕組み
今井さんは、強い思いを持つソーシャルセクターだからこそ、これを達成したい、助けたいという想いゆえに人とぶつかってしまうこともあり、お互いを活かし合う関係性を育むNVCの考え方が重要であると指摘。そのうえで、メンタリングプログラムが、NPOスタッフ個人の負担軽減、組織内のケアし合える仕組みづくり、そして孤独・孤立の解消につながる社会活動の増加に貢献するという3つの意義を強調されました。また、肩書を超えた柔軟な関わり合いが持てる「縁側」のような心の余白を生む仕組みが、社会課題解決に向けて重要であるというお話がありました。
「NPOメンタリングプログラム」について
【背景】
新型コロナウイルス感染拡大の影響等で孤独・孤立の問題が一層深刻化したことを受け、2024年4月に孤独・孤立対策推進法が制定されました。NPOには、行政や企業の手が行き届かない領域での迅速な対応や、コミュニティの維持・強化における重要な役割が求められており、活動の重要性はますます高まっています。一方で、NPOはその多くが人材の確保や教育に課題を感じているという実態があります。
サービスグラントは、2005年に活動を開始し、NPO等の非営利組織へ1900件を超えるプロボノ支援を提供してきました。その中で、特に少人数で活動しているNPOにおいて、相談できる相手・機会が少ないためにスタッフが疲弊したり、キャリアを描けずに離職したりしてしまうケースを目にしてきました。孤独・孤立の問題が深刻化する中、増加する支援ニーズに向き合うNPO側からは、もっと質の高い支援を届けたい、もっと多くの人を支援したいと思っていても、それがままならないという悩みを抱えているという声も多く聞こえています。
【プロブラム概要】
2022年からトライアルを開始したNPOメンタリングプログラムでは、NPO等のスタッフや代表に、プロボノワーカー(プロボノ活動を行う社会人)が外部のメンターとして月2回、3カ月間にわたって伴走。個々の業務やキャリアについての悩みを聴きながら課題を整理し、次の一歩を共に考えることで、モチベーションを維持・向上させ、受益者に対するポジティブな対応と継続的な活動の実現につなげてきました。
2024年度は、内閣府 令和6年度 孤独・孤立対策推進交付金(孤独・孤立対策担い手育成支援事業)を受け、「孤独・孤立対策とした居場所づくり、緩やかなつながりづくりなどをしている団体」を支援します。本プログラムを通じて、支援者の孤独感や疲弊からくるバーンアウトを防ぎ、NPO運営の基盤強化につなげます。
また、メンターは、子育て中の女性たちが、スキルや経験を生かすボランティア活動=「プロボノ」として担当します。仕事のスキルに加え子育てて培った聴く力を活かしたいと考えている方、子育てと仕事の限られた役割で日々を過ごす閉塞感を、誰かの役に立つことで打破したいと考えている方などに参加いただくことで、子育て中の女性の孤立・孤独解消にもつなげていきます。
【URL】https://mamabono.org/post-3177/

認定NPO法人サービスグラントについて
認定NPO法人サービスグラントは、日本における「プロボノ」のフロンティアとして2005年より活動を開始。"社会課題を前に、誰もが行動を起こし、違いや可能性を活かしあいながら協働できる社会"を目指し、主に、社会人の経験やスキルを活かした「プロボノ」によって非営利組織が抱える課題の解決を目指す、プロジェクト型支援のコーディネート等に取り組んできました。2024年7月現在、サービスグラントの登録者は延べ約9000人、実施プロジェクト数は約1900件となりました。これらの実績を通じて、多様な主体が境界を越えて協働する社会のしくみを探求しています。
【本リリースに関する報道お問い合わせ先】
認定NPO法人サービスグラント(NPOメンタリングプログラム担当 栗原・津田)
TEL: 03-6419-4021
e-mail: mamabono@servicegrant.or.jp
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